
73年の野崎太郎純情コメディ編。長さん二回目の主役回〜おきゃんな娘にタジタジ!他人の娘にも怒る70年代の「ほろ苦い父親像」を描く。 第40話「寂しがり屋の子猫ちゃん」
1973.4.20放送
脚本:長野洋,小川英
監督:竹林進
5-4「ふと出会った見知らぬ者同士の親愛の絆」
34.「有名俳優ゲスト、または友情出演」
野崎は出勤途中に、
「人殺し!」と叫ぶ松浦ユリ(四方正美)という少女と出会う。
「おじさん、コッチこっち!」と
※ラグビーをしていた野崎の小君良い走り。
速すぎて3回位曲がる場所を通り過ぎる。
※故下川辰平氏は、山下真司並みの走り。
マカロニとそう変わらない走りを見せる、
一係最年長(当時41歳?)、喫煙者なのに息も切らさずゴリより速いかも。
※後日スニーカーの台詞に「長さんは走っても
俺たちと変わらないじゃないですか」と言っている。
♫「東京バイパス指令の流用BGM」
これは井上堯之バンドではない。
野崎が娘と来てみると、松浦家は相当荒らされていた。
「これは相当荒らされているなあ」
「ポピー!」とユリの声。
「私の大事なマスコット!ほらっ」
★「チャコちゃん、はーい」1965年
の時の番組スチール写真に似せて登場させたか?
※現在60歳以上の方ならご存知のはず。
「被害者は何処だ。
人殺しがあったんだろ」
「冗談じゃないわよ、私生きてるわよ」
「私が殺され掛けたの」とユリは真剣な顔。
百合は玄関で出会った男に後ろから
首を絞められそうになったと言うが、
野崎は
「玄関で会った男がどうして
後ろから首を絞める事が出来るのか?」
もしもそうなら顔は見ている筈だが、
ユリは「そんなの見ているもんですか」
「帰ってきたら、バッタリ会ったんだもん」
「若い娘が朝帰りか?」
一般的な家庭とは少し様子が違う事を尋ねる。
ユリが朝帰りであった事。これには
理由はテニス部合宿で今帰宅したからという。
で、家族は?
ところで、「おじさん誰?」
「お、お、おじさんは「刑事」だよ」
「おじさんが刑事じゃ、そんなに可笑しいか?」
★「TVに出て来る刑事は、みんな
若くてかっこいいじゃない!」との理由で、
野崎を更に「本当に刑事なの?」と疑うユリ。
「悪かったな、カッコ悪くて」
さらに執念く聞くので、
「そんなに疑うのなら」と、
警察手帳のID写真と所属と名前を見せて、
納得をさせる長さん。
長さんは生真面目だから。
「警視庁七曲警察署
捜査第一係 野崎太郎」?!
「?」
「おじさん、太郎ちゃん、と言うの?」
「い、いやーだあ」とまたケラケラ笑う。
「笑い事じゃない!」と
ケラケラ笑うユリに怒鳴る長さん。
自宅で娘良子や息子俊一を怒る顔そのもの。
「お兄さんの他に家族は?」と
父親もとうの昔に死に、
母親が去年に亡くなったと。
たった二人の兄妹だが、
兄である松浦一也(夏夕介)は大学中退した後、家を抵当に入れ、
青山で深夜喫茶「メロディー」を経営していた。
「そうか、この家が遺産と言う訳か」
二人だけで暮らし、兄は夜明け頃に閉店して
帰ってくる筈だが帰宅しない。
井上堯之バンド♫「サスペンスジングル」
店に電話をかけたが、兄はいないらしい。
実は兄は「メロディー」内で監禁されていた為に
電話に出られなかったのだ。
「まあ一応現場検証といくか、、」
そこにユリのまたデカイ叫び。
奥の座敷に入った野崎。
ユリは
母親の形見である100万円以上の大きいダイヤの指輪や、
FM2バンドラジオが無くなっていた。
「ダイヤが無い!ラジオも無い!カメラも!」と
ぎゃーぎゃー慌てふためく子猫ちゃん。
✅この頃71-72年頃の刑事ドラマと言うと
TBS「刑事くん」くらいしか無い。
桜木健一、仲雅美のドラマ30分もの。
仲雅美は"沖雅也似" ホントソックリ。
でも兄弟ではない。
仲雅美が歌う「ポーリュシカポーレ」は
当時の大ヒットナンバー。
曲をリンクしておきます。↓↓
仲雅美♪「ポーリュシカポーレ」
「ポーリュシカポーレ」レコード盤
↑現在2022年6月。
戦禍が一向に止まない、かの国が
この歌の背景です。歌詞にも登場します。
まあまあ、あの頃ではカッコいい刑事が登場した。
筆者も見ていた。第一部、第二部、第三部と
長く作られました。
この後に、太陽にほえろ!が
1972.7.21から放映開始されたのだ。
漫画でいうと「エイトマン」
これもサイボーグであるが刑事です。
もう一つ。
フジテレビ系の特撮「ロボット刑事」があった。
丁度同じ頃1973.4.5から放映開始。
千葉治郎(千葉真一の実弟)、故高品格氏出演。
両人ともいずれ太陽!にゲスト出演されます。
♪「ロボット刑事」唄:水木一郎
【特撮】ロボット刑事 次回予告集
物語は、ここから犯人のアジトに
変わります。
↑盗んだラジオから聴こえてくる。
家探しした強盗犯の2人は
リーダー格の吉井(中庸介)に、
目的のブツが探せない事を叱咤されていた。
一応の現場検証をして、
野崎は藤堂に現状報告した際、
「ユリから帰らないで」と頼まれたが、
「署に帰って仕事がある」からと、しかし
怒鳴り返した際にユリの機嫌を
悪くさせた野崎は、
「俺はこれでも、猛烈に堪えているんだ!」
と野崎。
※「猛烈」と言う台詞が長さんから発せられた。
この頃のTVアニメに「もうれつア太郎」があったなあ。
久しぶりに聞く単語。
今の現代サラリーマン、OLでは使わない単語。
原作 赤塚不二夫 第一作は1969.4月から。
「ユリがもうどうなっても良いのね。
帰れ!このポリ公ぉ!」と逆切れされた。
おキャンな娘との会話は、
電話口を通して、逐一、一係の皆に聞かれていた。
↓↓
マカロニと山村を除く
ボス、石塚、島、シンコの四人が
笑いながらその様子を聞いていた。
✅マカロニは、最後のスケジュール調整の
ためか、今回欠場。
✅山村は別撮り。雀荘から捜査開始!
既に声を掛けていたタレコミ屋からの情報を
待っていた。
島が「メロディー」を訪れたが、準備中になって
いた。
野崎が一係室でこれまでを報告。
「帰れポリ公か?」とボスまで。
「長さんまた怒ったんだろう?」と藤堂。
「最近の若い奴と来たら身勝手と言うか、
何と言うか、、」と野崎
この時、再びユリから電話が入った。
「おじさん、助けてー。誰か来た!」
井上堯之バンド♫「行動のテーマ」
野崎、ゴリ、殿下が飛び出していく。
覆面車フィアット1800Bで急行。
本当にこの場面は、コメディタッチ。
ユリが通報した不審者は、一緒に駆けつけた
ゴリの勝手口のガサゴソ音であり、
電話で言っていた音は「野良猫だったみたい」と。
「こんな被害妄想の事件は初めてだ。
頭おかしいんだよ!」と野崎に向かって
ゴリは怒る。
「大したじゃじゃ馬でしてね」と殿下。
「いやいやあれは馬じゃなく猫だよ」と野崎
「やたら引っ掻かれてこっちは傷だらけ」
そこに三度目の電話。今後はシンコが受けた。
殿下はトイレに、ゴリは聞き込みに、と
二人は「俺はもう知らない」とばかり、
長さんにこの件は譲ります、と。
即ち、電話の発信元は、殿下、ゴリ共に
誰かは、分かっている様子。
やはり、ユリが一係室に電話。
「可愛いお嬢さんから電話です」と
逃げようとする野崎の腕を捕まえるシンコ。
「今度はホントよ。おじさん」と助けを呼ぶ。
これも不審者に思ったものが、、、
「三河屋でーす」酒屋の御用聞きであったため
にユリから一方的に切った。
♫ 井上堯之バンド♫「サスペンスジングル」
♫ 東京バイパス指令流用BGM
両方の曲が重なる
その直後に、吉井が松浦宅に侵入した。
「ぎゃあーっ」
「騒ぐなっ!」と肩を押さえ口を塞ぐ。
今度は本物の、あの泥棒だった。
目的は松浦が隠した紙袋の所在。
兄貴の友達外人女が、兄貴に
「素敵なプレゼント」として贈ったもの。
これが探している物だとユリは知った。
それはマリファナだと男は言った。
井上堯之バンド♫「何かが起きるサスペンス2#2」
場面変わり、この話で
初めて山さん登場。雀荘でまたマージャン。
雀荘にいる山村に、話を付けていた質屋アキバの主人から、
松浦宅から強奪された指輪、カメラ、ラジオが、
うちの店に質に入れられたという電話。
質屋の主人も、山村のタレコミ屋であった。
(山さんは幾人タレコミ屋を抱えているのか?)
(情報代だけでも給料パンクするのでは?)
強盗犯の2人組は質屋アキバの主人に、
松浦宅から強奪したラジオを渡した。
「値段を付けるには品物をよく見てみないと?」
しかし、強盗2人組は、主人がラジオを調べよう
としたため、足早に立ち去ろうとしたが。
そこに駆けつけた山村が、立ち塞がる。
うち1人は連行された。1人は逃げられた。
先程の場面に戻る。
吉井は松浦宅の家探しをしていたが、
その時野崎からユリを心配する電話が。
「どうした?何故すぐ出ないんだ!」と野崎
「そこに誰か居るのか?」
野崎は「強盗の1人を逮捕したと報告し、
品物の確認をするため、一係室に来るように」
と。「解りました。直ぐ行きます」
「早く出て行かないと、不審に思った警察は
ここに調べにくるよ」とユリは吉井を退散させた。
なんと度胸が座った女子高校生か?
また吉井もスタコラと窓から退出し、
おまけにユリが見ている前で、
窓をキッチリ閉めて出て行く状(さま)は
Rutube動画で、ご確認下さい。
太陽にほえろ!初の間抜けな三人組である。
「第336話ドジな二人」と言う泥棒が
後にボン、ロッキーの前に現れ騒動を起こす話があるが、
この話のベースになったか?
井上堯之バンド♫「恐怖のジングル」
兄は縄を解いて帰宅し、路地に潜んでいると
吉井が自宅から退去したのを見た。
兄は、ユリからマリファナのことを尋ねられ、
屋根裏からマリファナを出した。
兄は、
「外国ではマリファナでは違法でない国もある。
日本国内で換金し、店の営業資金とユリの大学入学費用に
当てようと」していたが、
ヤクザたちがあまりに安い値段をつけるので
渋っていたのだ。
しかし「日本では持っているだけでも
罪になるのに、売ろうなんて」
馬鹿げていると。ユリが。
(さすがに女子高校生だけのことはある。
この国のこれは基本的常識)
この法律は、1972年も現在2022年も不変。
ユリは大学入学を考えての、
こんな犯罪に手を染めようとする兄には
「私大学は行かない!」と言い出した。
しかし、
ユリに「この事を」口止めした兄は、
一係室を訪れ、今日の件を謝罪した。
16時07分
「野崎って言う刑事いますか?」
「あんた!今まで何処に居たんだ!」
「妹があんたの事をどれだけ心配してるか?」と
父親のように心配する野崎。
「そんな事をあんたに答える義務はない」
「なーにぃ」と野崎
ボスやシンコの前で、胸倉を掴む。
一係に来た兄松浦の手の傷を
藤堂は気にする。
松浦はゴリから、盗品のラジオやカメラや
指輪を見せられたが「これらはうちから盗まれたものでは無いない」と
ハッキリ断言。
この兄の供述によって、質屋で山村から連行された素っ頓狂の強盗の1人は
釈放されることになった。★山村の苦虫を噛み潰すような顔。
この男も余裕綽々で七曲署をあとにする。
「あの兄貴は何を考えてんのか?」
「これは山さんの手柄だよ」と野崎。
「長さん兄貴の手を見たか?」と藤堂。
ボスは松浦が脅迫されていると推測し、
もしくは、松浦が後ろ暗い所があるか、だ。
野崎は、様子を見てきますと松浦家へ。
井上堯之バンド♫「希望のテーマ」
松浦がマリファナを持って泥棒の親分と
金の取引のために外出し、入れ替わりで
野崎は松浦宅を訪れたが、
「警察のおじさんだよ。ユリ居ないのか?」
と野崎。
中からは返事もない。
ユリは、野崎が来てくれた事を知りながら、
「おじさん!」と小さく呟くも、
居留守を装った。
『お兄ちゃんの居場所を言ったら
おじさんが動いて、兄は逮捕される。
妹は妹で兄を犯罪にこれ以上染めさせる事は
出来ない。どうしたら良いのか?』
「どうしたらいいの?おじさん」
声のない台詞が、ひとり家にいるユリから
発せられる。
しかし、妹は、兄が警察に行っている間に
ある「一世一代」の勝負に賭けていたのだ。
この時からユリはポピーを大事に抱きしめる。
場面は、喫茶店。
BGMは「ひなげしの花」インスト。
殿下は強盗2人を張り込んでいた。
トンマな強盗2人は
「マリファナと300万円を交換する話」を、
殿下に聞かれてしまう。
おとこ前の殿下の耳は地獄耳だ。
野崎が帰ったあと、
ユリはポピー(ぬいぐるみ)を持って
街を歩いていた後に、思い立って、街の
公衆電話から、やはり一係に電話をする。
電話を待っている長さん。
心配で居ても立っても落ち着かない。
「少し落ち着きなさいよ」とシンコ。
そこに、電話!
シンコがまた電話をとって、野崎に振る。
「君か、おじさんだよ」と。
井上堯之バンド♫「愛のテーマ」
ユリは電話をしたが、野崎には
何も話さなかった。
だが言おうとしても何も言えなかったのだ。
ユリは今度こそ助けてもらおうと電話したのに、
野崎は、兄貴から嘘の言葉を真に受けて、
「体調が優れないのなら、
寝てなきゃダメじゃないか?」
「本当に心配ばかり掛けやがって!」
「人間は嘘を吐いちゃいけない」
「隠し事がいちばんイカン!」
※人間にとって一番大切なものは、
【隠し事をしない事だ】と野崎はユリに教える。
※しかし長さんとユリの心は互い違いになり
噛み合わない。ユリの心は段々と閉ざされる。
「あのう。」とユリ
ここでユリの意を結した言葉を、
また野崎の怒りが遮る。
「何故黙っているんだ!」
「折角泥棒捕まえてやったのに」
「お前さんたち兄妹揃って
頭おかしいんじゃないか?」と野崎の怒り
「五月蝿(うるさ)いなあ」とユリ
「折角電話してやったのに
どうなっても知らないから」
「馬鹿っ!」と
勝手に電話を切る73年の女子高校生。
長さんは、真面目に向き合おうとすると、
いつも意固地になってしまう。
だから気持ちが前向きに伝わらない。
シンコが言うように、
すこし、落ち着いて話せばいいのに。
その後、ユリはポピーを抱えて、
中央公園を歩いていく。
※この公園は太陽!がいつもロケをする場所。
腰掛け椅子に座っていると、仲良しそうな父娘が
楽しそうに会話している。
心では、野崎と自分をこの親娘に重ねるユリ。
※いつもなら、山村と妻高子の心のテーマ風だが、
今回は「野崎とユリの心のすれ違い」を見事に
奏でている、希望のテーマ。これも名曲。
有楽町駅前で
ゴリは松浦兄貴を尾行している。合流した殿下に、
喫茶店が取引場所だと告げられた。
松浦は吉井に電話をし、喫茶店での取引を中止し、
店外の赤電話に来るように指示した。
松浦はその後、吉井を松屋の食品売り場前の
赤電話、宝くじ売り場前の赤電話、高速道路上の駐車場に、
次々に場所を変更し向かわせた。
※犯罪者が刑事を巻く方法で使われるが、
この時は、泥棒を巻く兄貴がこの方法を利用。
松浦と吉井が取引をしようとしたところ、
最後は、ゴリと殿下が駆けつけ、例ね鞄の中には
マリファナどころか、ボロきれのみが出た。
松浦は逃走したが、吉井はお前はダメだと、
ゴリに傷害未遂で逮捕された。
一係取調室では、
ゴリは吉井を尋問するも、黙秘を貫いた。
藤堂はユリが鞄の中身をすり替えたんだ!と推理。
「この事を知っている誰かが事前に中身をすり替えたとしか思えん。」
「そうだ」野崎。「あの娘だよ」とボス。
井上堯之バンド♫「愛のテーマ1B」
やはり、ユリは夜道を彷徨っていた。
「おじさん、あたしどうすればいいの」
「野崎のおじさん」
21時40分を回った。
「娘を探しに行きます」と野崎。
「各署に連絡済み。ここで待っていた方がいい」
と山村もいう。
「私があの時くっ付いていたら、こんな事には
ならなかったんだ」と後悔する長さん。
★山村席と野崎席が元に戻っていた。
家に来てみる野崎。
「ユリ。ユリちゃん!」しかし応答なし。
メロディまで足を伸ばす野崎。
続いて兄貴も夜の盛場を探しまくる。
夜明け、松浦は高校のテニス部の部室で
寝ていた百合を発見した。
「随分探したぞ」
ユリは大学に行かないと発言し、
松浦のマリファナの換金を止めさせようとした。
野崎も朝方帰宅した際、
自宅玄関前にポピーが置かれているのを発見。
野崎は妻の康江(西朱実)から借りた包丁でポピーを割き、
中からマリファナの袋が発見した。
一係ボスに連絡したあとに
野崎はマリファナの袋を持っていこうとしていたが、
松浦が駆けつけ、逃走を図った。
長さんの足には敵わない兄貴。
松浦は野崎と殿下に追い詰められて、
長さんが妹ユリが見ている前で手錠を打つ。
この世の現実の厳しさを、妹に
教えたかったのだ。「悪いことは悪いこと」だと。
「刑事さん。妹を頼みます。あいつは
野崎を本当の父親と思っている。
刑事さんのように親身になって怒ってくれる
人は誰もいなかった」ことを告白した。
「だから妹はマリファナを刑事さんの所に」と。
野崎は白いハンカチで、手錠をそっと隠して
殿下に引き渡した。
ユリは野崎の前で泣いた。
「どうしておじさんにもっと早く言わなかったんだ。この子は」
と強者刑事、ついホロリ。
※ここは時間予告、小林恭治の言葉を借用。
時間がだいぶ経っているにも関わらず、
ゴリの背広とネクタイは全然変わらず。
「いらっしゃい!」
野崎がユリの編み物の手伝いをカウンターで
やっていた。
「お兄ちゃんもう直ぐ出られるんでしょ?」
「お祝いにサマーセーターを編んであげんの」
「そいつは、いいや」とボス。
春から時間が経過している事が判る。
しかしゴリの背広がなあ?
井上堯之バンド♫「エンディング(テーマ1C)愛のテーマ」
エンディングに繋がるバージョン。
ユリは松浦兄貴が出所するまで、
「メロディー」で働くことになった。
最後は、ボスの八重歯が映ったラストシーン。
✅「太陽!」初のコメディ路線。
しかも若手を使わずに、長さん主演であること
が特筆で面白い。マカロニは欠場。
こんなコメディタッチの長さんは、
長さん在籍の1➡︎520話中最初で最後か?
(519話でロッキー殉死。その仇を取ったあと
520話では長さん、警察学校へ教官として
赴任していく。山さんが涙ぐむ)
この話に似ているのが、
10年後の508話「ドックと天使」かな?
このドック編はどちらかというとコメディより
シリアスタッチ。
※この508話にも出てくる「天真爛漫でぬいぐるみを抱える少女」を
代ゆかりが演じた。
「ドックと天使」でこの40話のテイストをリメイク復活させている。
✅「TVに出て来る刑事は、みんな若くて
かっこいいじゃない!」と言う理由で、
野崎を「本当に刑事なの?」と。
✅警察手帳を見て「野崎太郎」か?、、おじさん
「太郎ちゃんなのお?」と笑い転ける少女を演じた四方正美。
相当に天真爛漫な松浦ユリ。
✅ 四方正美は昭和40年代前半期に、
一世を風靡した「ケンちゃん」シリーズの一編
で「チャコちゃん、ハーイ」があり、
そのチャコを演じた四方正美(よもはるみ)
その人である。
あれから、かなり太ったよなあ。
これで女子高校生役。
野崎良子と同じ高3の設定。
✅彼女の実父が俳優安井昌二。
安井昌二も故下川辰平と共演している。
テキサス、ボン時代に
野崎太郎巡査部長の優秀作品として
太陽!ファンには忘れてはならない
「第184話アリバイ」がある。
太陽!全シリーズ中ベスト15本の
指に入る作品です。
人のいい長さんを、殺人アリバイの証人とし
長年の勘と足でそのアリバイを崩していく野崎。
ボスも諦め掛けていたアリバイの証人探し。
それを長年の足と根気の捜査で見つけてしまう。
この根気強さは令和の私たちも見習うべき。
山村が手伝い一緒にトリックを崩し逮捕する。
トリック崩しのヒントをくれたのが、三代目
お茶汲みアッコ(木村理恵)の遅刻であった。
✅ゴリの背広は「知らない街で」で
着ていた背広とネクタイと同一。
✅山村の麻雀シーンが久しぶりに登場。
ここにタレコミ屋から電話が。
✅実の娘のように、ユリが気が気でならないのだろう。
よく怒り怒鳴る野崎。
✅野崎一家は第22話「刑事の娘」でも
ご覧頂いたように団地の「2201-13」号室。
しかし今回は家族の名前が表記されてない。
✅何故野崎の団地自宅を知っていたか?
これは「何か相談事があったら」と長さんが、
ユリに教えていたか?
「心優しき戦士たち」でも野崎団地の自宅が
犯人の少年たちに悪巧みのアジトになる。
動画 ➡︎ 太陽にほえろ!40話「寂しがり屋の子猫ちゃん」
次回予告は小林恭治氏の名ナレーション。
Rutubeでどうぞ。
松浦ユリ:四方正美(よもはるみ)
松浦一也:夏夕介
吉井:中庸介(現:中庸助)
野崎康江:西朱実
★野崎良子はオープニングクレジットには
登場してるも、ストーリーには登場せす。
画像
チャコちゃんハーイ
チャコとけんちゃん
この二人の四年前の画像
次回話
四方正美が東京12チャンネルの
代表作品「74高校教師」の薀蓄映像を・・・お楽しみに