マカロニ時代★★★優秀作004② 🟡第41話「ある日、女が燃えた」【後半部】ストーリー概略その2
「事件の結論は、
事件の担当が出すと言っているんです!」
「君はいつから
あの事件の担当になったんだね?」
ストーリー概略2
ここからコマーシャル開け。
部屋で服を割き、廊下でも自分の服を破り
「突然山村が乱暴してきた!」
「あの人です。あの人が私に、、」と叫んだ。
ボーイと部屋から悲鳴を聞いた宿泊客らは、
山村を目撃し警察に連絡。
場面変わり、
山村は署長室に呼び出され、
あの阿保の二代目署長(南原宏治)が、
※この署長には役名がない。
いい演技なのに、勿体ない。
誰が撮影したのか、
フィルムを確認している。
「職権を利用して何ということをするんだ」
「もし事実なら君は即刻クビだ」
「何度でも言います。事実ではありません」
「例え事実で無いにしてもだよ、
何故そんな誤解を招く事をするんだねえ?」
「捜査のため、やむを得なかったんです」
「捜査?ほおーぅ。何の捜査だね」
「山下梨絵焼死事件です。」
「あれはケリが着いているはずだよ。
自殺という結論でね」
「あれは私の事件です。結論は私が出します。
他所からの指図は受けません」
何、なーにぃ!?
署長は、デスクの三角名札を叩きつける。
「いつから君は署長になったんだ!」
「事件の結論は、
事件の担当が出すと言っているんです!」
「君はいつから
あの事件の担当になったんだね?」
山村も、もうこんな阿保には
付き合っていられないという
情け無い顔を見せる。
あんたは、それでも上司か?!(山村の気持ち)
「もう一度、言っておく!」
「うちの署は、無駄な金も、
無駄な時間も 浪費させるほど、
金持ちでも暇でもない!」
署長室から出て、階段を降りる山村。
三階の署長室から降りてすぐ、
右手にタバコの自販機がある。
山村もよくセブンスターを買う。
そしてすぐが廊下。
これを過ぎて右手一つめの部屋が捜査一係。
隣りは防犯係。
「あっ山さん!」
と部屋から出てきたマカロニ。
続いて出てきたゴリにも、
署長に「休暇をとれと言われた」と。
ゴリは、「ええーっ?」
「有難い話さ」と。
ゴリ、マカロニは部屋に引き返し
素っ頓狂でボスに報告しに行く。
井上堯之バンド♫
「メインテーマジングル」
ここから、孤独な斗いの
暴走のエキゾーストサウンドが
鳴り始め徐々に噴き出す。
そして、次第に高鳴っていく。
たった独りだけの闘いに
山村は突入せざるを得なくなる。
しかし、もう少し証拠を
固めていく必要がある。
謂れなく死ななければならなかった、
あの女、山下梨絵の為に。
必ずや河村真紀が真相を知っている筈だ!
あの生欠伸の真紀は何かを隠している。
これが、この時の山村の偽らない気持。
帰宅前に、
行きつけの病院で愛妻高子の薬を
貰いに来たが、
「奥様は如何ですか?」
「ええ。最近は何も、、」と山村
「あのー山村さん」と薬局が呼び止める。
「先生が、今までのお薬代、
一度精算して貰って欲しい」と。
心臓病の高子の薬代は、
健康保険がきかなかったのだ。
山村はまた再び、河村のマンションを訪れた夜。
あの寿司屋の出前の男を又もや発見。
何度も来ている、この男?
何かある。真紀と何か良からぬ関連か?
強引に寿司屋の行動を抑えて、
動きを止めた山村。
身体をひきつけ、胸倉を掴む。
その時、しっかり抱きしめていた寿司桶が
その手から離れる。
この寿司桶の中には札束が。
恐らく100万円?
山村は出前の男と一緒に、
河村の部屋まで向かい、真紀に
ドアを開けさせた。男は去らせて、
ドアを蹴って
強引に自宅に押し込み侵入した。
山村の勘は、
真紀の浴室が空いているのを見て
真紀の防衛を解き、浴室に強引に入り、
真紀が誰にも知られてはならない
麻薬と注射器を確認した。
麻薬だとの直感は指で味を確かめる。
「アンタの生あくびを咬み殺すのを見てから、
こんな事だろうと思ったんだ。」
真紀が麻薬中毒者と、当に見抜いていた。
※しかし、覚醒剤を指で舐めて唾液で味を
確認する山村には、何の身体への影響は
起きないのだろうか?筆者は中毒というものを
体感したことがないから判らないが。
スウェーデンに心臓病の完全治療に成功した
病院がある事を真紀は仄めかした。
「これだけ有れば、
奥さんを幸せにしてあげられる筈だわ」と。
そして
真紀は山村に700万円の小切手を渡し、
その山村高子の心配をするそぶりを見せ、
もう事件から手を引くようにという。
愛妻高子のことを口に出して、
高子の為に、これで
山村が手を引くとでも思ったか?
「俺の事をそこまで調べたのか?」
「奥さんのこと、愛してるんでしょ。
その奥さんを幸せにしてあげようとは
思わないの?いつ発作が起きるかと
ビクビクして暮らす事も無くなるわ。
普通の人と同じように走ったり、
階段を登ったり出来るようになるのよ」
「それとも一生あのまま苦しませる積もり?」
◆しかし山村には、この女には
自分を調べていける時間もなかった筈だ。
必ず裏で糸を引いている奴がいる。しかし
河村真紀は単なる駒にしか過ぎない、と。
◆真紀の言うことも尤もだ。
しかし、愛妻家の山村には
刑事のきつい仕事と家庭の重要課題との
板挟みが付き纏う。
さらには、ここに漬け込む犯人の
山村への家族を想う心理を利用して、
自分を罠に吹っかける作戦は意味を持たない。
頭脳明晰では一番の山村が、それを一番分かっている。
しかし、今は高子よりも目前で、
罪から逃れようとする、この真紀だ。
井上堯之バンド♫「サスペンス2#2」
ピアノソロから始まる名曲
「一人の貧乏人の娘が
コールガールになって死んだ」
そんな事件をほじくり返して
一体何になるのて言うの!
「そんな事より、
奥さんを幸せにしてあげることね。
一生の問題じゃないの!」
「貴方の狙いは初めっから、
そうだったんでしょ」
薬を返してと要求した真紀だったが、
しかし山村は小切手を破り捨てる。
「俺は、
アンタの罠に嵌って捜査から外された。
だから俺は知りたい事を知る為には
どんな汚い手でも使う。」
「返してやってもいいぜ!
焼け死んだ山下梨絵の最後の客を
教えてくれたらな!」と
◆落としの山村が、
脅しの山村に変貌する。
◆七曲署捜査一係の山村精一を舐めて掛かると
犯罪に協力した者には後はない。
勿論バックに蠢く犯罪の黒幕は、
最早逃げ果(おお)せる道と洞穴は何処にもない。
殺人者にはやった事の責任は取ってもらう。
必ずや白日の元に晒してやる!
真紀の顔には、滲み出る脂汗が。
麻雀や賭け事が好きな山村。
そのいつもは家族思いの柔和な顔が、
一匹狼アウトローの「夜叉の顔」になる。
※太陽!出演オファー前には、
時代劇出演で培ってきた長い間の演技と演技力。
NHK『風と雲と虹と』より
太陽にほえろ!と掛け持ちしていた
ボン、スコッチ 時代の1976年の大河ドラマ。
平将門(加藤剛)を討ち取る。
この露口茂がいたからこそ、
長い間太陽!が続けられたのだ。
◆岡田晋吉(ひろきち)プロデューサーは
ショーケンや裕次郎よりも、
露口茂氏から最後に出演承諾を貰った時に、
「これで番組が永く続けられる、
これで成功する」
と確信を持ったと、述懐している。
体育会系ゴリとは、東京バイパス指令からの
盟友であり、一緒に青春ドラマを作ってきた。
その体育会系と、プラスαとして据えた
今や絶対に外せない役柄。警部補山村精一。
※ 東京バイパス指令では、
竜雷太が警部補であった。
007シリーズ風 日本版 秘密捜査官役。
東京バイパス指令OP
この露口茂のお陰で、
太陽!主婦層の、30-40代の女性ファンが
かなり増えたことは否めない事実。
だからこそ、若い視聴者だけでない、
太陽!視聴率も徐々に上がっていった。
この二人、ゴリと山村だけ、予定された
出演スケジュールを一度も休んだ事はないと
云います。
その山村精一「第一回めの対決編」
これから、
41話のクライマックスへ向かいます。
「返してぇ!薬を返して」
薬を身体に注入しないと、
汗が出て苦しくなっていく。
真紀の禁断症状が出てきだしている。
◆薬物依存症◆
不眠、過眠、抑うつ、不安、焦燥、幻覚や
筋肉や関節の痛み、妄想、けいれん発作、
また食欲亢進、脱力、嘔吐、下痢、異常な発汗
などが、それである。
「一晩中こうやって睨めっこしてたって
いいんだぜ!どうせ、俺は暇だからな?」
◆誰かの所為でこうなってしまった!と。
「お願い。少しだけでいいから、
返して頂戴!」
「梨絵の最後の客は?!」山村が睨む
「教えたって
あんたの手に追えるような客じゃないわよ!」
「手に追えるかどうかは、こっちで決める」
とうとう洗面台に倒れ込んで
息苦しくなる真紀。
「影山、英、俊」
真紀は麻薬の中毒症状に耐えられず、
最後の客。大創製鋼会長の
「息子の影山英俊」である事を
とうとう自供した。
しかしだからと言って山村は、
真紀に麻薬を渡す訳には行かないのだ。
風呂浴槽に流した後、
「すぐに救急車を呼んでやるよ」
真紀が吐いた「影山英俊」の父親の
影山悠作は
政界の黒幕でもあった。
一係に帰った山村は、
「まだ居たんですか?」
時計は午後11時16分。
本ボシが分かった、とボスに報告。
「政界の黒幕影山悠作の息子ですよ」
「親父よりも切れる、あの評判の倅か?」
「ボス。こりゃあ、
悪くすると、私だけじゃなくて、
ボスの首も危ないっすよ」
しかし、ボスは
「愚だらん心配すんなよ。
ここまで来たんだ。
とことんまでやろう。
お互い、
簡単に切られる柔クビでもねーだろう」と。
山村は、やはりボスだけは、
分かってくれている。
との気持ちが顔に滲み出て少しニッコリ。
「但し山さん。無駄骨だけは
覚悟してろよ。」
その言葉を聞いて、山村は、
またあの険しい顔に戻る。
未だに事件の確実な証拠が
手に入れられない今は
どうしても前に進む事が出来ないからである。
頭では、状況証拠では分かっているが、
事件の核心に踏み込めないからだ。
しかも、家に帰れば、
心臓病で苦しむ愛妻が待っている。
その妻の顔を
思い出した名警部補 山村だったかもしれず。
⦿ここで此れまでの
山村愛妻編の回想シーン
泥だらけのリンゴを高子が見ている前で
泥と共に口に入れ、食べ尽くす回。
◆第23話「愛あるかぎり」
山村がチンピラ逃避行から高子を救い出し
高子が山村の胸に飛び込んで、優しく
抱き締められるシーン。
山村精一愛妻物語第二弾。
「ピーナッツで分かったよ。」と山村
「貴方、褒めてくださるわね。
お前もやはり
刑事の妻なんだなあ、って。」
「あなた、お願いですから、
私の為に刑事を辞めるなんて
もう言わないで。身体の弱い私が
こうやって貴方に付いてこれたのは、
貴方が生き甲斐のあるお仕事を
なさっているからなのよ。」
男なら、きっと涙する。
こんな妻が現代の奥さんには少ない。
寝っ転がりテレビばかり見ている愚妻が
多いんじゃないの?
※これは、太陽にほえろ!切っての
超有名な、山村高子の台詞。
これは、太陽!蘊蓄話でも既に紹介済。
また、母の愛を知らないマカロニが
山村高子と夢の中で公園でのランデブーデートをするシーン。
第11話「愛すればこそ」
愛妻物語第一弾があります。
これも既に太陽!蘊蓄話で取り上げ済み。
ここまで、番組開始から
コマーシャル除いて33分34秒。
ここから本編スタート2回目、
都合3回目のコマーシャルへ。
いよいよ、
後半部ストーリー概略3へ入ります。
このあとに、最初の前半部に戻ります。
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