![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/107191356/rectangle_large_type_2_013660b9b38743a7b8fb32fc77164364.jpeg?width=1200)
男石塚ゴリ★対決名作選 73-74 第56話「その灯を消すな!」第二ステージ
CAST
美川陽一郎(斉藤、ゴリの先輩)
深江章喜(梶田組長)
北条清(小西次郎)
紅景子(関口京子)
渥美国泰(大和田)
江幡高志(浮浪者)第三ステージで太陽!初登場
高城淳一(畠中捜査課長)
磯野秋雄(横田社長)
鈴木和夫(ぼたん店主)
岡部正純(梶田組幹部)
福崎和宏(土谷実)
柄沢英二(青田刑事)
吉中正一(梶田組輩B)
井上堯之バンド♫
「危機のテーマ」スローバージョン。
数ある(危機のテーマ)は、
太陽にほえろ!のサスペンス場面に繋がる
殺伐とした情景シーンを連想させ、
それを登場人物の各表情に連ねていく。
流石は、作曲家大野克夫のテーマ楽曲感。
純は、ゴリに指示された通り
駅前の娯楽センタービルを張り込む。
![](https://assets.st-note.com/img/1686921045137-tHKehb26Gx.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686690932727-JnVPXQ1EgO.jpg)
ゴリから預かった大和田の写真を
胸ポケットから出して
純は、奴の顔をもう一度確認する。
![](https://assets.st-note.com/img/1686921013368-9uU9z8jw5m.jpg)
____________________
場面は変わり、
娯楽センター内事務所に、みさきの民が
代表のみ集まっていて、大和田に、
![](https://assets.st-note.com/img/1686921086249-FVi3zuUfz2.jpg)
今度また街に舞い戻ろうとする梶田に対し
どのように対応をしていけばよいか?
![](https://assets.st-note.com/img/1686921124255-QiD4PEGZDM.jpg)
各人が相談に乗ってほしいと。
「ねえ。大和田さん。
何かいい手はありませんか?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686921155102-AxFZe2E1Ls.jpg)
「いい手と言ってもねー。
兎に角、街は平和だったんだし、
梶田だって、そんな馬鹿な真似は
せんでしょう?」と大和田。
![](https://assets.st-note.com/img/1686921178989-oFLBPcXDiQ.jpg)
「いや。アイツらのこった、
必ずやりますよー。ねえ?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686921202832-etKUqqTN4N.jpg)
「手始めは、
次郎っていう工員でしょう?
が、しかし。
次はあたしたちなんですよ。」
料理屋「ぼたん」の店主(鈴木和夫)が言う。
![](https://assets.st-note.com/img/1686921247968-jxExkGmyJQ.jpg)
「そして、街を取り戻すでしょう。
いや、街を渡さないって
言うんじゃないんですよー。
何もイザコザを起こさずに、
戻ってくれたら、
それでいいんですよ。」
何の提案も浮かばない皆に、
![](https://assets.st-note.com/img/1686921285557-VVSr1TrlIC.jpg)
「しょ、しょうが無い。
それとも皆さん。一致団結して、
梶田と闘うって言うんですか?」
※準レギュラーだけに、
長い台詞を貰ってますねー。
台詞のみならず、目線など、
隣りの出演者への合槌も
巧くないといけないのです。
だが、街の名士とも思えない台詞を
以下の様に、他人事のように
発言する大和田。
「まあま、そう先走りせずに。
兎に角、梶田の出方を見ようじゃ
ありませんか?
![](https://assets.st-note.com/img/1686921325940-AAWYCAlmXg.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686921346776-gHGx44L7dN.jpg)
それから対策を立てても
遅くは無いでしょう?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686921369837-8rXfOmhiUZ.jpg)
____________________
一方で、梶田は
下っ端輩たちから、
「そーか。デカが来たか?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686921402590-fpc85FL79J.jpg)
「へえい!5年前に
組長をパクリやがった
石塚っていうデカが、次郎のアパートに
住みこみやしたー。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686921427049-wjVPW0vt6D.jpg)
「ふん!暇なデカも居たもんだ!」と梶田。
「いーか!俺たちの相手は、な。
他の組織でも、サツでもない、
街の奴等だ。」と。
![](https://assets.st-note.com/img/1686921456335-v8GxdYnflv.jpg)
「俺たちは、
街の奴等に叩き出されたんだ。
舐められてたんだ!
だから俺たちがどんなに怖いもんか、
もう一度キッチリ教えてやれ!」
____________________
場面は変わり、
次郎のアパート。
夜8時、か9時頃だろうか?
![](https://assets.st-note.com/img/1686921481275-bfmfLsmrHX.jpg)
来来軒の出前が、お鉢を取りに来た。
おかもち、を開ける音で、
![](https://assets.st-note.com/img/1686921506242-CHYmAx3XOz.jpg)
斉藤が、
「誰だ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1685710687169-6qN3BthWNr.jpg)
◆おかもち(岡もち)とは?
日本語。言葉の由来を少し。
【川の傍らにある山がオカヤマ(岡山)で
あるように、傍らに下げて持ち運びする。
横に下げて持つ具の意味が語源】
のようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1685710719431-I8VDbptcaA.jpg)
「こんばんは?」と出前。
![](https://assets.st-note.com/img/1686921537560-1WdSl3G8ky.jpg)
「来来軒です。丼取りに来たんです。」
あれっ?またお客さんですか?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686921574184-0Q85aZO68p.jpg)
と、今度は 斉藤が部屋にいた事に驚く。
「ほーほーっ!。
まいどありーっ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1686921603620-xt3Y2MBsCG.jpg)
「何だね、あの少年はー。」と斉藤。
![](https://assets.st-note.com/img/1686921629898-Bt1Wc5IwcK.jpg)
「近くのラーメン屋だそうです。」とゴリ。
それを隣で聞いて笑っている次郎。
![](https://assets.st-note.com/img/1686921653393-Y3mCUs8CD7.jpg)
「ほーう。ラーメン屋?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686921676960-hxN7SUp9w0.jpg)
「ちょっと気になる事があるんだが。
死んだ梶田の女なんだが、
小さい頃から両親を亡くしてだ、
弟と二人っきりで
おじの処に預けられたそうだ。
実(みのる)と言うんだがな、
ひどく姉思いだったそうだ。
そいつが、最近行方が知れんのだよ。」
◆今回第56話で、登場人物の中で
ストーリーには登場するのに、
演じる俳優が居ないのは、
この「梶田の女」だけ。
役名設定はあるも、姿を見せない。
これまた珍しい物語、話である。
俳優経費を削減したか?
梶田が大和田から借りて、爆発炎上した
車に乗っていたかも不確かだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1686921711269-XCqXHK96g5.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686921730485-BHZOxz88vw.jpg)
ゴリの勘が騒めく。
![](https://assets.st-note.com/img/1686921756715-7THJePFugc.jpg)
____________________
◆筆者も気になる事が。
さらにこのシーンは、
夜の部屋にいる男たち。何故、
熱い中、扇風機も無ければ、
窓も開けていないのか?
エアコン、クーラーは無いのだろう。
また、夜でもカーテンを閉めていないのは
何故か?外から丸わかりじゃないか。
何故か不思議な描写です。
場面が変わり、
井上堯之バンド♫
「戦慄の情景」★
★は筆者が名付けました。
____________________
みさき民が帰って、大和田は一人で
パターマット ゴルフ練習器具で
時間を過ごしていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1686921788591-SKqzKPmICf.jpg)
その時、電話が。
![](https://assets.st-note.com/img/1686921811870-yfFksfUQTc.jpg)
「大和田ですが。
![](https://assets.st-note.com/img/1686334444754-C0uIMlgBoS.jpg)
おー。ああ梶田さん。
いつ出ていらしたんですか?
知らせて下さりゃ、お迎えくらいには
行きましたのに、、」
![](https://assets.st-note.com/img/1686334494337-DOf6cD79u9.jpg)
「ありがとうよ。
それより
偉くなったもんだなあ、あんたも。
街の名士だそうじゃないか?」
「いやいや、それ程でも。
ところで梶田さん。街の連中は
だいぶ震え上がってますが、
まさか、また荒っぽいことをやろうって
いうんじゃ云う訳じゃ
無いでしょうな?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686334517873-dMhjpnXaN5.jpg)
「大和田さんよー、
あんた俺に
命令する積もりかい?」と梶田。
「いやいや、決して。
そういう積もりはありません。」
「そうだろう。下手に逆らえりゃ
アンタもタダじゃ済まねーんだ。
なんせ五年前の例の一件。
アンタも共犯だから、な。
へぇはは、はは、、、」
これは脅迫の何ものでもない。
____________________
画面は港を望む。
![](https://assets.st-note.com/img/1686334551155-QcHMVK7BGv.jpg)
遠くに見えるのは港署か?
![](https://assets.st-note.com/img/1686334581532-ZPqWnVNYTD.jpg)
梶田の取り巻き輩たちは、
各商店に次々と嫌がらせを続ける。
![](https://assets.st-note.com/img/1686334603367-WiCVlBAmDO.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686334620687-EWz8BMSlsG.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686334638893-mKxpRLJyT2.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686334656668-F6xU8N2Hcq.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686334677473-tPRusVkqgZ.jpg)
窓を壊して、
店内の客椅子を、店外に放り投げ、
お鉢、皿を外に投げ壊す。
植木鉢も道に投げ壊す。
![](https://assets.st-note.com/img/1686334699101-2KrS3QrHBf.jpg)
さらには店の従業員、店主に、
客への接待が悪いと
因縁をふっかけ、何度も殴り倒す。
![](https://assets.st-note.com/img/1686334724282-uRWHnarztS.jpg)
駆けつけた港署の青田刑事と警官。
輩たちは町民に対して
暴言を吐き、警察に連行された。
____________________
場面は、次郎の職場。
![](https://assets.st-note.com/img/1686334751574-DgIMPkGq57.jpg)
「えっー?何ですって」
![](https://assets.st-note.com/img/1686334771175-wTXKQcHujd.jpg)
「街じゃ、奴らの嫌がらせが
また始まってるんだよ!
噂によると
梶田っていう男が、
お前を殺すって言ってるようじゃないか?
ええ?兎に角、
工場にピストルの弾を
撃ち込まれてからじゃ遅いんだあ。
だから、早く出て行ってくれ!」と
横田社長(磯野秋雄)
兼工場長か?。
![](https://assets.st-note.com/img/1686334799905-1dyNXlu3i4.jpg)
そこに、熱血ゴリが登場!する。
「社長さん、待ってください。」
「誰が何と言ったって、ダメだ!
次郎には辞めて貰うんだ。
街へ行って、奴等のやり口をよーく
見てみるんだな!
あたしゃ昔の事は知りませんがね、
警察に
どんなチカラがあるって言うんです?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686334839155-ViBAAsl5qe.jpg)
井上堯之バンド♫
「行動のテーマ」
即ちマカロニ行動のテーマ。
それを聞いて、
自分が住んでいたかつての街が
梶田たちの思いのままに、、、
どうなっているか確かめようと、
____________________
走り出すゴリの爆走の、
バックに、ほんのちょっとだけ、
映る懐かしきあの車。
![](https://assets.st-note.com/img/1686334864259-ZTfYOhcjzC.jpg)
三年前の1970年に、トヨタよりも前に、
日産が初めて開発、販売した量産FF車だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1685710439610-cWzThSKveQ.jpg)
当時のCFキャッチコピーは
「超えてるクルマチェリー」。
即ち、トヨタよりも超えている、ことを
印象付けたかった?。
さらには、当時では珍しい
トロピカルオレンジカラーのセダン。
これがメインカラーだ。
グレードは1400X-1
翌年、1971年に派生車クーペを追加。
![](https://assets.st-note.com/img/1685710485721-l7XC1Ilkcm.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686334893750-d1CKc4Bqzi.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1685710504780-Fdg9tZNxYI.jpg)
グレードはX-1R
この車がこの回の映像で拝める。
その日産チェリークーペが走っている。
ほんの一瞬しか、映りません。
この車です。
![](https://assets.st-note.com/img/1686339854420-gE8bhpQ2JI.jpg)
筆者も大好きでした。
但し、運転席後部の左右が窓部分が小さく、
即ち
ドライバーから見える視界が少なく、
右左折の安全走行には難点があった。
よって泣かず飛ばすで終わり、
商業的に成功したとは言えなかった。
セダンとともに、
チェリー➡︎ チェリーF II➡︎ パルサーと
車名を変えた。
その後は平成になり、日産サニーが生産終了となり、
ティーダがその位置を受け継ぎ、同様に
パルサーの位置付けを受け継ぎます。
パルサーも時代から押し流されて、生産終了されたのだ。
現在ではティーダ、パルサーを統合し、
日産ノートにバトンタッチ。
ティーダは、沖縄の言葉で「太陽」を意味します。
サニーも、太陽の光のように、と云う意味ですが、
その意味合いを受け継ぎ、新時代の「太陽の光」を
日産は目指したのです。
つまり53年前の日産チェリーが、
現在の日産ノートの元祖と云えます。
この車を、太陽にほえろ!の映像で残している事は、
意味深い事です。しかも、この回の主役は、
一係の燃え盛る太陽の様な、男石塚ゴリなんだ。
水を掛けても、直ぐに蒸発する男。
直ぐにカッカし易い。この時ゴリは32歳。
ジーパンもそれを宥めるシーンも多くある。
チェリーとは、さくらんぼ。
このさくらんぼから捩って車名にした車。
そのチェリー発売から52年後に、
2022-2023日本カー・オブ・ザ・イヤー
に輝いたのが、三菱eKクロス EVと共に
「日産サクラ」。
日本の国花さくら、を車名にした。
その日本の軽自動車が、三菱と共に、
日本カーオブザイヤーを受賞したのは初めてです。
車業界の日本レコード大賞みたいなもんです。
しかしながら、軽自動車は全世界をさがしても、
日本特有の車両パッケージなんです。
どの国でも、一台もおまへん。
インドで、日本の軽自動車よりも小さな車がありますが、
日本には輸入させていません。2023年現在。
皆さん、知ってましたか?
戦争に負けたことが、産み出した軽自動車なんです。
この国を復興するのは、自動車産業だ!とした。
各メーカーの開発者たち。最初はスバル。
スバル360でした。NHKプロジェクトXでも
取り上げています。
興味があったら、調べて下さい。
____________________
また、トヨタの初めてのFF車は
トヨタ初代ターセル、コルサ。
これは1978年にトヨタが造った
初のFF(前輪駆動)車でした。
つまり日産は、
トヨタよりもFF(前輪駆動)車を、
8年前に早く成立させ、商品化させたのだ。
やはり技術の日産。販売のトヨタと
言われる所以が、ここにもあるのです。
![](https://assets.st-note.com/img/1686778416999-CnexgVkXvM.jpg)
初代トヨタターセル、コルサのCF
キャッチキャラクターは当時
今をときめく山口百恵を起用した。
![](https://assets.st-note.com/img/1686778445453-rzj53ueg4t.jpg)
◆大都会PART2では、
松田優作演じた徳吉は、
大の山口百恵ファンだという設定になっていた。
自室に百恵ちゃんの
ポスターを貼るなど。
のちに、松田は「赤い」シリーズで、
結婚前の山口百恵と共演する。
その山口百恵は筆者と同じ年産まれですが、
学年は筆者が一つ下。共に1959年産まれ。
百恵ちゃんも還暦を過ぎてます。
____________________
爆走が行き着いた先では、
![](https://assets.st-note.com/img/1686334934278-4VVruoocR3.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686334953456-haqKHjMZIn.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686334970083-Fl9OcqVPtz.jpg)
店の前で、壊れた皿の破片、残骸が
散らばり、掃除する店主。
![](https://assets.st-note.com/img/1686334995622-PqMRANvINu.jpg)
そこにやってきたゴリを皆でシカト。
四面楚歌し、
ゴリがこの街にやって来た事で
店は損害を被った、と言わんばかり。
場面は、また変わり
来来軒でラーメンを注文する梶田組の幹部。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335020037-8SNXa7EqvN.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1685710587069-GTyz7ZeNJ9.jpg)
幹部を演ずるのは(岡部正純)。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335045204-NsqvZUlahK.jpg)
食卓の下に手縫いに包んだ拳銃を持って行け、
と目がそう指示していた。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335098842-7lAXPsqpff.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686335156757-bK2E4ftSLg.jpg)
「組長からだ。
失敗(しくじ)るんじゃないぞ。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686335196084-Mq8bAbdx9E.jpg)
実は仕方なく厨房で、それを確認する。
殺害予定相手は、小西次郎なのだ。
ここで最初のコマーシャル。
ジーパン時代で、新たに作曲された、
井上堯之バンド♫
場面変更のジングル。
前話55話「どぶねずみ」で
初披露されている。
ここまで次回予告から21分32秒
____________________
コマーシャル明け。
港署から、青田刑事に街で連行された、
梶田の舎弟チンピラ二人が釈放された。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335221398-j35QZZKMEl.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686335242778-sPygLPtcfv.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686335262004-6TyrcKWeXs.jpg)
ここにも、ゴリが突っ込んでくる。
チンピラには最早用はない。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335283718-zf2tQUGCIZ.jpg)
昔自分が勤務していた
港署の対応にかなり憤慨のゴリ。
輩二人を左右に押し除け、
青田に対峙するが、
青田は、即座に
「やあ、石塚さん。
昨日は参りましたよー。
梶田の奴、あんなにすばっしっこい、とは
思いませんでしたからねー。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686335309903-TJBYKoYhjw.jpg)
「やる気が無けりゃあ、
尾行など出来るわけないさっ!
街の暴力だってそおうだっ!
![](https://assets.st-note.com/img/1686335332419-DMid5DAcVc.jpg)
何故、あんな奴ら。
直ぐに釈放するんだ!」
「無理言わんで下さいよー。
肝心の被害者が、
非は自分の方にあるっつうんですから、
法的に言ったって、
どうしようもないでしょ。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335356604-zNPraRuDd5.jpg)
まあ、私たちに出来ることがあったら、
いつでも言って下さい、
それじゃあまた。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686335380122-IJCTIL3Xua.jpg)
「っーしっー!」
と、頭から怒り💢のオノが
突き出たゴリであった。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335402079-ssjSFRrY0O.jpg)
斉藤さんと、自分が居なくなった
港署は、何をやっているかっ!と。
____________________
場面は、変わり純が見張っている
大和田のビル。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335425885-Wg01qHxNgg.jpg)
純の肩を、先輩石塚が叩く。
「ゴリさん。何か?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686335444324-xRqmFRj5gb.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686335467516-BshuUVsYSi.jpg)
「次郎んとこ、行ってくれ。
梶田が動き出した。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686335488916-uIbBqpwMdu.jpg)
「でも、ここは?、、
(どうするんですかー)」
次郎の護衛をしてくれ、とだけ言い残し、
ゴリは一番厄介な目標物、人に
たった一人で挑んでいく。
梶田を崩すには、
チンピラ取り巻きよりも、
無手勝流の突進でも、今なら
ゴリ自身で、
何とか崩せない手はないと感じる奴。
まずは、その大和田を突き崩すしか
方法の道はないと悟ったのだ。
場面は、大和田の事務所。
社長室の明かりの部屋をノックなしで
入っていくゴリ。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335515589-QbxQQO5S2H.jpg)
「おお。石塚さん。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686335531522-xmb5cM6hvh.jpg)
「しばらく会わない内に、
偉くなったもんだな。」
◆社長室の椅子に、でーんと
座っているんだから、な?
「まあ、お座り下さい。」
「梶田、来なかったかい?」
「いいえ?
また梶田さんが、あたしんところに?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686335550996-gBYjvPWKPz.jpg)
「おいおい、
俺にそんな口聞くなよ。
俺がこの街に来たのは、
次郎を守る為じゃ無(ね)ーんだぞ。」
「あの時死んだ女だが、(俺は)
梶田が消したんだ、と睨んでる。」
「なんで私にそんな事を、、」
「あの時、梶田が乗っていたのは、
あんたのクルマだ!」
「ええ、そうですよ。
私が、梶田さんに貸していたんです。
ずーっと。」
「梶田も、そう言ってた、よ。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686335575633-v3ZKgnvjzR.jpg)
「でも、俺の推理が正しきゃ、
あんたも殺しの共犯だな?」
「楽しみにしてろよ、必ず
その面(つら)の皮を
ひん剥いてやるからな。」
井上堯之バンド♫
場面変更のジングル。
____________________
場面は、変わり、
更にまた日が変わっている。
先程の夜のシーンから、
昼間のシーンに。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335595376-trGOdER6Jq.jpg)
純は次郎のアパートに戻る。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335612017-qO6Zg8weJp.jpg)
ノックし、ドアを開けると、そこには
斉藤さんと、次郎とともに京子もいたのだ。
※また、あの犬の鳴き声が聞こえる。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335634174-tXvyvgUT4Y.jpg)
「どうしたんですか?」と純が尋ねる。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335678598-eOVyG8V3m8.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686335804979-jFiq4ssZYx.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686335699272-BNQf0XtK0K.jpg)
「ーん。
つまり事情が分かってしまったんだよ。
街の噂でなー。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686335827808-hnYFDHMQJK.jpg)
と斉藤さん。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335762218-4mZZdeSie5.jpg)
「はーーーん。」と頷く純。
京子は、信用しようとしていた次郎を
じっと睨んでいる。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335877600-zVv8GNQ2kz.jpg)
「私怒ってるんじゃないのよ。
でもどうして話してくれなかったの?
私に隠してたの?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686335901781-X60sgLhBtG.jpg)
「そりゃーな?、
あんたが心配するから、、」と斉藤。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335923706-T4yrsh4r04.jpg)
「心配だけじゃ済まないわー!
ほっとけば殺されてしまうのよ。
ねえ、次郎さん。
![](https://assets.st-note.com/img/1686335944829-bSZSjGqNWy.jpg)
あたしそれを聞いて
すぐ荷物を纏めてお店を出て来たの。
今からでも遅くないわ。
逃げましょー!
この街さえ出てしまえば、
あの人だってきっと手出しはしないわ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1686335964585-Zxp3pCSinq.jpg)
「駄目だよ。今逃げ出したら、
俺のやってきた事は、
全部無駄になるんだ。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686335990177-IL7AGnlunM.jpg)
「次郎さん!」と京子。
「あんた!」と純。
「黙ってて!」と京子。
![](https://assets.st-note.com/img/1686336027628-y3KNJgGdEP.jpg)
「君!」と次郎。
「この人たちは、僕を守るために、、」
「知ってるわ。刑事さんでしょう?
でも、貴方を守るなんて嘘!
貴方を脅迫感の的にして、
手柄を立てたいんだわ?」
「止めろ!馬鹿な事を言うんじゃない!」
「馬鹿なのは、貴方よ!
英雄気取りでいるけれども
殺されるのは、貴方なのよ!」
握り拳で、純と次郎の前に
その手を突き出す。
____________________
純は、何とか二人を宥めようと、
![](https://assets.st-note.com/img/1686336057661-dLHonhwFNw.jpg)
二人の顔を双方を見て、
こう言い出す。ゴリから聞かされて
知ったのだろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1686336078645-6Vx0JGiP5Q.jpg)
「10日前、次郎くんはね、
生命保険に入ったんだよ。」と純。
「刑事さん!」と次郎。
![](https://assets.st-note.com/img/1686336514399-9rBHMEnLpT.jpg?width=1200)
次郎からすると、
◆何もここで云う事はない。
多分、京子には秘密で、結婚する証。
今後も末永く二人で生きていく証と、
次郎が入った生命保険は
次郎の確かな、結婚への意思表示。
純から見れば、
◆1000万円となると、掛け金は
当時工場員給与の1/3位は、
またそれ以上は
簡単に飛んでいく金額の筈。
しかし、
自分よりも、京子への愛を
引き留めたかったのだろう。
なのに、
京子と次郎の、今はこころの歪みが、
二人の愛を遮断していく事は、
純には我慢ならなかったのだろう。
こんな事で、次郎の言いたくも、
未だ言えず仕舞いの
昭和時代の口下手な男の想い。
それが解る、バンカラ気質の純は、
だから京子への、次郎の意志表示を
勝手ながら、代行したのだ。
ここで修正しなければ、
二人の心の歪みは尚も加速して
それこそ、これまで暖めてきた
愛の破綻に向かうかも知れない。
◆これも、
純の「情が厚き」男の
バンカラ行動熱の裏返し。
マカロニよりも熱い男気。
____________________
井上堯之バンド♫
「希望のテーマ、ジングル」
◆いつもなら山村が妻高子を思う、
心の描写に間奏されるテーマ。
そのストーリー渦中の、登場人物の
心の揺らぎを奏でる名曲です。
「受取人の名義を、君にして、だ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1686336112747-uXYJAB0Bcj.jpg)
「そんな?
どうしてそんな?
いやよ。いやっ!
あたし、お金なんて欲しくない!」
![](https://assets.st-note.com/img/1686336132187-P7i4d4myzV.jpg)
逃げるようにして、
被りを振って、部屋を飛び出そうとする。
「待ちなさい!」と斉藤。
![](https://assets.st-note.com/img/1686336194168-vLjRBuVdjm.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686336168117-X2hC6Ycnqx.jpg)
ドアを開けた時に、
外で拳銃を構えた男に、ビックリ。
銃はしっかりと次郎を狙う。
純は、即座に
「危ないーっ」と次郎の盾になる。
____________________
部屋内で2発。
![](https://assets.st-note.com/img/1686336225367-aI7N6VGlO2.jpg)
玄関で2発発射。
銃声が響き渡る。
ゴリも、アパートの近くを接近中。
この銃声を、
その耳で掠め聞いた体育会系。
男は弟の実だった。
射殺に失敗して逃走。
アパートの階段を駆け下り、
一階でまだ5発目を発射。
ゴリも駆けつけた。
![](https://assets.st-note.com/img/1686336256558-cVJb6Casky.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686336273334-arV223Lnut.jpg)
「おい、次郎は?!」とゴリ。
![](https://assets.st-note.com/img/1686336289203-l1Eph9DuwU.jpg)
「大丈夫です。斉藤さんが
付いてます。」と純。
![](https://assets.st-note.com/img/1686336318997-Xtla2E7Pla.jpg)
そしてまた6発目をゴリに向ける。
「お前が実だろう?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686336336249-CJzATmKhq8.jpg)
「オレは次郎を殺すんだ!
姉ちゃんを殺したのはあいつなんだ。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686336354724-TcaL71CBJ6.jpg)
「違うんだ。お前は騙されているんだ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1686336369009-HDZZ1VKVKH.jpg)
「五月蝿ぇーーっ」と
また7発目をアパートに向け撃つ。
それで、一目散に走り出す。
![](https://assets.st-note.com/img/1686336386068-dtdB0tcFb7.jpg)
____________________
井上堯之バンド♫
「アクションのテーマM1」
![](https://assets.st-note.com/img/1686336412596-JSmQGfvmdU.jpg)
ゴリと純は実を追跡。
![](https://assets.st-note.com/img/1686336430729-u9yZ10aSpV.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686336446295-a1zXSjwhGA.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686336464275-41iJcPwBBV.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686336481836-ckGAch7039.jpg)
港町の狭い路地から、続いていた道は
盛り場、飲み屋、スナックエリアだった。
今回は、純よりも
ゴリの体育会系の走りが速いのだ!
純はゴリに遅れないように
しっかりと追走する。
柔道部を、空手二段が追い掛ける。
____________________
何処かの店に、確かに
姿を隠した実。
![](https://assets.st-note.com/img/1686690628308-95NjISXi5S.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686690368204-F281LCNWc4.jpg)
入ったと思われる店をノックするゴリ。
また他の店にも、ドアを開けようとする。
そしてまた向かいの店にも。
![](https://assets.st-note.com/img/1686690394423-XTmpYkSqYb.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686690432298-tcZ1gifSmh.jpg)
「誰か、誰か見た者はいないのか!
今ここに、拳銃を持った若い男が
逃げ込んだ!
放置すれば、危険なんだ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1686922147771-u84aDmX6Dt.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686690450183-o007pqhcGK.jpg)
井上堯之バンド♫
「愛のテーマ1D」
![](https://assets.st-note.com/img/1686690466532-HbSABumjAQ.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686690485176-RETRSq4t5n.jpg)
「よーく聞いてくれっ!
今から五年前、
小西次郎の証言ひとつで、
この街がどれだけ明るい街になったか?
![](https://assets.st-note.com/img/1686690502096-2AxwKdQUUh.jpg)
皆忘れたのかーっ!
今誰かが、勇気を出さなきゃ
また元の無法地帯に戻ってしまうぞ!
それでも良いのかっ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1686690546272-LGnHnB3sdK.jpg)
「分かった!これが答えだな!
しかし、よく覚えとけよ!
![](https://assets.st-note.com/img/1686690561821-e0CWhxLQuk.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686922112420-wq76IfZb6g.jpg)
もしも。
もしも、これで次郎が死んだら、
![](https://assets.st-note.com/img/1686690582417-9eHzw7YqW9.jpg)
手を下したのが、誰であれ
殺したのはお前たち皆んなだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1686690598477-iUjBoFwymU.jpg)
いいか!
殺したのお前たちなんだ!」
____________________
一方、
梶田は手下の輩と共に
事務所で、酒を喰らいながら
ゴリを嘲笑う。
![](https://assets.st-note.com/img/1686690792645-uVvPZddDND.jpg)
多分、逃げ込んだ店の近くに
輩たちが潜んでいて、
ゴリの哭き叫びを聞いていたのだろうか?
「デカの奴、どんな面(つら)してた?」と梶田
![](https://assets.st-note.com/img/1686778919463-GLAjJGPwNM.jpg)
「えい!今にも泣きそうな面で。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686778939843-UySoZVjDPy.jpg)
「腹減らした野良犬みてーな面して、
引き上げて行きやしたでー。」
と言うのは、吉中正一(梶田組輩B)。
この方も、太陽!準レギュラー。
![](https://assets.st-note.com/img/1686778963629-CZRXJd8V4w.jpg)
「そーか?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686779009070-mslkiqEnqv.jpg)
「巧く行ったなー。実の1発で、
街中の奴が腰抜かしやがった。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686779031289-LeIuWiiCNZ.jpg)
「でも、次郎の奴
まだピンピンしてやがって。」
幹部を演ずるのは(岡部正純)。
![](https://assets.st-note.com/img/1686779050165-QZCNioAjH9.jpg)
「馬鹿野郎っ。あんなガキ殺して
何になるっ!」
「死のうが死ぬまいが、
アイツ(次郎)に、(この街で)
拳銃ぶっ放せば、それで良かったんだ。
だから実みたいな、ど素人使ったんだ!」
「安心してねーで、
実を探し出して抑えろ。
これ以上暴れられると
返って面倒だ。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686779070731-CVL9bQpvQa.jpg)
【あとは、あのデカどもを
追っ払えりゃー、
街は元通り俺のもんかあ】
![](https://assets.st-note.com/img/1686779092285-qHQKY0whIC.jpg)
____________________
大和田と町の民は港署で、
管轄外の七曲署刑事が
この街で、捜査を続行していることに
抗議していた。
![](https://assets.st-note.com/img/1686779113965-0OhgGVx3KL.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686779134805-RuTEgb9eev.jpg)
「まあ、此方の刑事さんが
捜査しているなら、
私たちは何も文句は付けませんが、
![](https://assets.st-note.com/img/1686779151711-UBESoSrUgF.jpg)
しかしですね、
![](https://assets.st-note.com/img/1686922217029-l4oaTYbKqx.jpg)
管轄外の他所の署の刑事が
我が者顔で街を掻き回し、
一部のもの(次郎たち)を扇動する。
![](https://assets.st-note.com/img/1686922247463-LVeDlpnZE5.jpg)
これはどういう事ですか?
こんな事が、公然と行われていて
それで良いんですか?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686779170026-fe4ruevdw2.jpg)
第一捜査課長の畠中清(高城淳一)は
![](https://assets.st-note.com/img/1686779191052-IQmErQ1Vhw.jpg)
「確かに問題はありますなーあ。」
「実はねえ、あの二人には
手を焼いているんですよー。」
困り果てた顔。
![](https://assets.st-note.com/img/1686922271664-alt4fHEqNp.jpg)
「それを伺って安心しました。
私たちにとっては、街の平和が一番
ですからねー。」と大和田。
____________________
場面は、畠中は
ゴリと純を呼びつけて、、
![](https://assets.st-note.com/img/1686922292066-Gb9fI5gI7G.jpg)
「平和?
暴力に支配された平和ですか?
そういうのを平和って言うんですか?
この街では?」と純は、
ゴリに先立って抗議する。
![](https://assets.st-note.com/img/1686922311159-Qvb15pA8rz.jpg)
「君の意見を聞いている暇はない!」と
畠中第一捜査課長。
「兎に角な、この街の事は
我々がやる。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686922336812-AVMWSsZ8Be.jpg)
「やる?どういう風に、、」と純。
「黙れ!」
「兎に角、君たちのやっている事は、
職務を逸脱しとる!
明らかな違反行為だ。
直ちに自分の職場に戻りたまえ!」
![](https://assets.st-note.com/img/1686922363456-B3VErFG6Sr.jpg)
「しかしねーっ」と言いかける純。
「ジーパンっ!」と、それを止めるゴリ。
____________________
井上堯之バンド♫
「青春のテーマ 夜明け」
これは、この第56話で
このシーンで初披露された。
「ゴリさん!」
「警察官として、これが限度だ。
負けたんだよ。残念ながら、な。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686922401966-VblGXVEf1s.jpg)
これを見る青田刑事と港署の刑事たち。
ゴリ、純には挨拶も、お辞儀もしない。
その場を離れる二人。
![](https://assets.st-note.com/img/1686922423460-JaIBHSLQHZ.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686922482189-PGbsWePwzJ.jpg)
署からの帰り、
![](https://assets.st-note.com/img/1686922538788-QOsBIASnH6.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686922565819-RgRbsLiXzJ.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686922586448-gSlvmhHhSd.jpg)
梶田の外車とすれ違う。
「梶田っ」とゴリ。
![](https://assets.st-note.com/img/1686922635811-AKPP0589pQ.jpg)
その梶田が、商店街を訪れ、
外れにある梶田組の事務所に戻ろうとする。
![](https://assets.st-note.com/img/1686922671713-A0QOetWaSp.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686922705523-yvSDRE0EED.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686922725183-PRMwIO4Ve4.jpg)
その時、商店主たちは、皆出迎えの挨拶。
新しく「梶田組事務所」の看板が
掲げられていた。
![](https://assets.st-note.com/img/1686922763409-gubCBE0PKx.jpg)
「お帰りなさい」
「お帰りなさいまし!」
「またこの街で暮らすから
皆よろしくなっ!」
「おう!宜しく頼むな!」
![](https://assets.st-note.com/img/1686922823744-bC1YO1LHNl.jpg)
梶田組の事務所前では、
「お帰りなさい。」
「おおう!」
____________________
場面は、夕方の港を望む。
![](https://assets.st-note.com/img/1686922880125-kOhDDsMT9c.jpg)
純とゴリ。
![](https://assets.st-note.com/img/1686922902679-3AIAJmVeTs.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686922932486-VrSmkV6mJP.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686780485138-0MpCkauGku.jpg)
「ゴリさん。
本当にこのまま帰るんですか?」
![](https://assets.st-note.com/img/1686780462627-oa3IuW6Qhn.jpg)
「お前はな?」「あはーあ?」
「オレは警察官である事を
辞める。」「ゴリさん!」
背広の内ポケットから
「辞表」を出した。
![](https://assets.st-note.com/img/1686780540736-OjNtLElca9.jpg)
いつの間に書いたのか?
ひょっとして、みさきに出掛ける前に
事前に
認(したた)めていたのか?
「コイツをボスんとこに、
届けてくれ。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686780569579-GGB460877u.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686780645653-aWzfK6QGgT.jpg)
純はそんなゴリに背を向け、
身体でゴリを避け、海を見て拒否をする。
◆これは、太陽!流の台詞なしの演技。
これを松田優作は演じる。
____________________
井上堯之バンド♫
「別離のテーマ」
![](https://assets.st-note.com/img/1686780725548-vqF7AEXxhx.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1686780746007-qy1qbLcxGz.jpg)
「俺はな、ジーパン。
休暇届だけで、この仕事が
片付くわけがないと思っていた。
こいつは覚悟の上だ。頼むよ。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686779655629-a6XZLRRS4E.jpg)
「待って下さい。
次郎君は、きっとこの街を出ますよ。
さっき港署に行く前、
彼がポツンと漏らすのを聞いたんです。
ここにはもう住みたく無くなった、って。」
京子の意志を汲んでいるのだろう。
「そうか、そうだろう、な。」とゴリ。
「命懸けで守ろうとした、
街に背を向けられたんだからな。」
「それでも、
コレを出すんですか?
梶田がこの街を出れば、、。」
純の言わん事に
次のゴリの台詞がかぶさり
聞き取れない。
![](https://assets.st-note.com/img/1686780790801-qrveA7yvuB.jpg?width=1200)
「死んだ梶田の女。
つまり実(みのる)の姉さんの事なんだかな、
あの女を殺したのは、
実はオレなんだ!」
「えっ?」
「女は死ぬ何日か前、
俺と約束をした。梶田の悪事を
洗いざらい全てぶちまけるとな。」
「しかし怯えていた。つまり
秘密を知りすぎていたからだ。」
「しかしその時から梶田は
女から片時も目を放さなくなった。
そしてあの事件が起きた。
女の口が封じられたために、
梶田の刑は軽かった。」
ゴリは五年前の、そのことに責任を感じ、
純に、こう言う。
「もう一度、あいつをブチ込むためなら、
俺は何でもする。」
![](https://assets.st-note.com/img/1686780828090-zZQADcgQNH.jpg)
「解りました。」と純。
辞表を受けとり、波止場を去る。
![](https://assets.st-note.com/img/1686780866848-Fjfun828Ha.jpg)
◆しかし、純は署には帰らず、
そっと、裏からゴリの後方支援をする。
必殺後方仕事人に、徹していく。
先輩ゴリを、
ここで辞めさせたくないから。
しかしながら、
先輩に何かあったらば、
この俺が容赦しないと、
男柴田の熱き男気が、ここでまた。
◆またゴリが書いた辞表はこれが三度目。
一年後、テキサス時代の名作、
第118話「信じ合う仲間」で
提出した辞表が四度目。
お茶くみ二代目、浅野ゆう子が初登場した回です。
これまでの辞表は全て
引き出しに仕舞っている鬼藤堂。
ボスも、ゴリには辞めてほしくない事は
これで明らかである。
ここで、35分09秒経過。
第二コマーシャルに入る。
第二ステージはこれまで。
最終の第三ステージは、
退職届を純に預けた、
体育会系ゴリが、
無手勝流で武器も持たずに、
最後のみさき街で、
たった独りで、立ち向かう。
熱き怒りの爆進に向かう件(くだり)です。
ストーリー最後に、
この話の登場人物名に絡む蘊蓄話を、
付録として巻末に
付けますので、お楽しみに。
尚、56話ストーリーとは無関係ですが、
73年の名作を参考にしたと
思えますので、筆者の推察を書きます。
10591字