マカロニを語るのに外せない四つの作品1 第6話「手錠と味噌汁」
マカロニを語るのに必要な回。
しかし言い変えると、早見淳というよりも
これは長さん特別編かも。
長さんをして、
マカロニの当世代若者気質を
クローズアップさせている回ですね。
マカロニは当代(1970年代)若者の代表者。
その早見淳が年配の大先輩をどう見ているか?
◆当時は長さんは(戦中派)と言われた世代。
しかしながら下川辰平氏は戦争には出兵してはいない。
出兵する前に戦争が終わったからだ。
戦中派とは。
戦争中に育った人々。
特に大正末期から昭和初期までに生まれ、
青少年期を第二次世界大戦中に過ごした年代の人々をいいます。謂わば石原裕次郎も兄慎太郎もそうかな? 露口さんも。
下川 辰平(しもかわ たっぺい、1928年12月11日 - 2004年3月25日)
※この戦争は大東亜戦争(だいとうあせんそう)
即ち第二次世界大戦のこと。
Wikipediaで下川辰平氏の経歴を検索して下さい。
この第6話では戦中派と戦後派の対比が描かれる。
刑事になったばかりの新米マカロニに
必要なこの刑事の『本物の仕事場』を学ぶ回が、
この第6話ではなかったか?
「朝の味噌汁が塩っぱいと、何か
どデカいヤマにぶち当たる」野崎の第六感。
大先輩の長年の勘を馬鹿にしてはならない。
下宿のおばさんの文句の電話に出た藤堂。
「あの新米に、強盗や殺人犯を捕まえるだけが、
警察の仕事ではない。この事をよーく
教えてやって欲しいんですよー。
近所の住民の役に立つ
ことがアンタたちの役目でしょうがー」
※近頃は、こういう世話好きなオバさんが
近所に居なくなってしまった。
都会でも田舎でも。
マカロニのフォロアーバックに野崎を指名した鬼。
野崎の長年培った刑事としての勘を
同行しながら学んでいく。
※普通の会社ならば、三ヶ月ぐらいは
試用期間であるかも知れない。
この期間で好き勝手な事ばかりやるマカロニ。
だからチンピラマカロニなんだ。
遅刻は何回もやっている。
普通の会社ならば継続雇用はしない。
マカロニと同年代の若者に
殺人の容疑が掛かり、更に調べていくと
その会社の重役がその若者と
共謀しているらしい線が浮かぶ。
実は共謀させられて、重役が起こした全ての罪を
若者に擦りつけられようとしていた?
しかも、若者を利用して別の金貸しを
している重役の裏稼業に利用させ、加担させ
重役の腹心に(絵には出て来ない)
(電話だけの登場である)
最後には、若者を消そうという腹であった。
今回は、簡単なストーリーレビューに
留めます。
以降は、
野崎と、マカロニ以降の新人刑事が、
即ちジーパン、ボン、スニーカー等等。
大先輩野崎の第六感を、新米特有にある、
「先輩を小馬鹿にするストーリー」が展開される、
その一番最初の、元にもなった第6話である。
だからマカロニ活躍編というよりは寧ろ、
長さんの数少ない地道な捜査活動を
レビューした回。と捉えるべきだろう。
勿論、野崎太郎巡査部長の性格設定を
太陽にほえろ!開始以来
視聴者に初めてレビューした話。
その回である。
鬼が、新人マカロニに、長さんを付けて
マカロニが野崎の捜査活動から
何を感じ取っていくか?
長さんは長さんで、しかし
奔放な行動を取る淳に対しては
「呆れるやら、感心するやら?」と。
◆張り込みで腹を空かしているだろう二人に
飯屋宗吉の特製弁当を届けるシンコ。
「マカロニ君は?」
「アイツなら、部屋でご馳走になってるよ。」
容疑者の自宅に張り込み、しかも家に上がり込み
夕飯まで馳走になっている。しかも、
勝手に冷蔵庫から子供の為に買っておいた
西瓜を勝手に包丁で割りパクつく。
この時マカロニは、母を亡くし、
自分は天涯孤独の身だと明かす。
「もうここまで来たら、
あいつを信じ、任せるしかない」
マカロニにあとを任せる決断をする。
そんな長さん。まさに歳の功より亀のこう。
破茶滅茶でも、支離滅裂でも、
若い新人仲間を信じようと決断する野崎。
太陽にほえろ!初期のストーリーの核に
この構成があった。新人刑事の成長物語。
即ち原点のストーリーであろうと思える。
岡田晋吉(ひろきち)プロデューサーが企画した、
元タイトル原案「明日に燃えろ!」の
原点がこれです。
新人マカロニを信じているが、
どうにも詰めが甘い彼を、先輩として
サポートし切れなかった野崎の後悔と苦悩。
それに加えて、後ろ盾をしながら
じわじわと他方では事件の核心に迫ろうとする仲間達。
中でも、殿下の連絡でピンと来た名警部補山村の直感は
いつの時も冴え渡る。
最後には、山村に向かってゴリは、
「山さん!バッチリ!」と称賛。
しかしながら、事件の本質を見抜いた
今朝の塩っぱい味噌汁の味からの勘。
本ボシへの直感の閃きは、野崎太郎巡査部長。
そして、この野崎の第六感が
本ボシが醸し出す、かなり臭い匂いを嗅ぎ分け、
確定的にする。
しかしこれ以外のストーリーで、
長さんの勘(直感)で解決した回は少なくない。
脚本:桜井康裕
監督:小澤啓一
脚本の桜井康裕は、
今回が「太陽!」唯一の執筆作。
武田ウタ:賀原夏子
谷照子:中北千枝子
谷昭一:真家宏満
情報屋:上田忠好 ➡︎こいつ徳岡なのか?
梅田部長:増田順司
守衛:浅野進治郎
吉川道夫:相原巨典➡︎太陽!最多ゲスト出演者
✅初回のマカロニ登場編の第1話に引き続き、
登場するマカロニの下宿先タバコ屋の
大家の武田ウタ。この回で最後の出演となる。
※関係者入室禁止の捜査一係に
ズタズタと夏スリッパで入り込んでくる。
✅野崎の勘。
これは第六感と言うよりデカの勘。
また、長年生きて来た40歳を過ぎた男の勘。
人間味が溢れる男の、当たり前の直感。
「勘だよ、勘。ここの閃きだ」と、マカロニに。↓↓
山村も、刑事としては先輩の野崎の勘を
決して見縊る(みくびる)ことはない。
山さん39-40歳?より、
少し歳上の43-44歳くらいか?長さんは。
以降、太陽!では野崎の勘が
事件の本質を鋭く突く回が沢山ある。
マカロニは一旦後回しにして、
◆少しだけ(長さん)について曰(のたま)う。
実は、あの人が
「長さん」役予定だったのです。元々は。
皆さん知ってましたか?
元々、太陽!前作「東京バイパス指令」でも
ルポライター役で出演していた彼。
Gメン75の山田刑事役。藤木悠氏。
他の配役の話を優先して先に
出演承諾、契約してしまったあとに、
この太陽にほえろ!野崎刑事役の
オファーが来たのでした。
その時は、他の出演契約をしたあとだった。
しかし、彼は、後日になり
太陽にほえろ!の出演承諾をしていたら。と
「これは我が人生で一生の不覚」だったと
嘆いておられます。
この代わりで下川辰平氏に
お鉢が回ってきた、と言う。
まさに棚ボタだったのです。
地味で目立たないが、どんな職場でも
長さんみたいに、真実を見極め、
努力する人が必要なんです。
そういう人が少なくとも
どんな職場にも、必ず
一人は居ないといけないんです。
若い人だけの職場は、どうも倦厭が先走る。
何かが起きた時、
直ぐに対処出来る「老獪なスタッフ」が必須なんです。
そして若い人に、その熟練した、その手捌きを
コツコツと教えていける人が、必要です。
しかも上に立つ上司は
それを決して馬鹿にしてはいけない。
やはり下川辰平氏には、この役はピッタリ。
ボスや皆んなもそんな長さんを
馬鹿にするシーンは、新人を除いて描かれない。
まずは、
PART1の野崎太郎。
その主役活躍編全てを書き出すと、
マカロニ時代は、1年間で以下のたった2本のみ。
52話中にたったこれだけしか有りません。
「刑事の娘」、、野崎家(団地)の初登場。
妻の康江。さらに娘の野崎良子が初登場します。
家ではかなりのカミナリ親父の設定。
それでも良子は
父の仕事、警察官という仕事を
「恥ずかしいと思ったことは一度もない」と。
思ってもみなかった、この良子の驚愕の台詞が、
父太郎の仕事の原動力になっています。
息子駿一(しゅんいち)は、ジーパン時代で初登場します。
彼も、実の親子ではないか?というくらい似てます。よくこんなキャスティングが出来ましたね。長さんそっくり!
そして二回目。
「寂しがり屋の子猫ちゃん」
娘良子と同世代のおキャンな女子高生に、
傷つけられ、引っ掻かれる右往左往の長さん。
他家の娘に堂々と怒り、
おキャンな妹の兄の犯罪を
未然に防がんとする野崎太郎。
警察手帳を見て、
「おじさん、太郎ちゃんと言うのおー」
とケラケラ笑う妹役の四方晴美。
「笑い事じゃなーい!」と大声で怒鳴りまくる。
野崎太郎コミカル編は、全520話中、
これしか他にない。
ボスも、「長さんまた怒鳴ったんだろう」と。
妹役の四方晴美は、長さんに「帰れ!ポリ公!」と。
今のチャラチャラしている若い子を見たら
怒鳴らずにはいられない、
と本音を漏らす野崎太郎。
上記二つとも、蘊蓄話で紹介済みです。
まあ、マカロニ時代の
野崎太郎主演作はこれだけ。
以下ジーパン時代から
長さん最終回(520話)までの9年間に34本。
上記含めて、計36本しかありません。
たったこれだけだから、
長さん編は、視聴者は皆、誰も注目しない。
本当に良い作品ばかりなのに
それでも中々注目されない。
出演が長さん、というだけで。
涙を誘われる作品も少なくないのに。
しかしながら。
中でも野崎一家(家族)の話以外で
野崎の勘が、事件の謎の解決に結び付く回は
ジーパン編以降、520話の最終回まで。
「🟠生命の代償」「🟠墓穴を掘る」
「★人形の部屋」「🟠アリバイ」
「🟠にわか雨」「★蝶」「★木枯しの中で」
「★一流大学」「🟠偽装」「🟠事件の背景」
「★ウサギとカメ」
以上11本です。
特に🟠の筆者推薦特筆の短編解説を少しだけ。
✅「生命の代償」はジーパン時代。
ジーパンが渋滞で進めない数珠繋ぎの
クルマの屋根を跳び走るシーンあり。
「これからも会社の犠牲になるのか?」
「家族を如何に守るのか?」
野崎の人生観に似て、
しかし何かに常に怯えていると見たその男は、
自殺を考えてはいないか?
会社以外の人生の道があるじゃないか!
最年長の刑事の第六感を最初は、
少し馬鹿にしていても、
やはり長さんが気になる柴田純。
長さんの援護をボスに願い出て、
団地まで尾行するも直ぐバレてしまう。
「ジーパン、お前尾行が下手だなー。
すぐに分かったぞ。
おーい、上がって一緒に飯でも食わんか?」
「おーい!柴田君が来たぞ」と
家族にジーパンを紹介する長さん。
以降は、
マカロニよりも長髪で、タバコ臭い。
そのむさ苦しい柴田純が
女には、絶対縁のないジーパンが、
野崎に協力していく。
「自殺しようとする男」の息子中学生に
純は昔の自分を見た。ジーパンが言う。
男に
「子供にとって父親は
強い存在で無ければならないんです」
✅また「アリバイ」は、テキサス、ボン時代。
ボスが、長さんの長年の刑事としての勘を
馬鹿にしたものではない、と
城南署から希望して七曲署勤務になった
若きボンを嗜めるシーンがある。
しかしボンには、
「奴がホシだ!」
「奴は俺をお人好しの甘い刑事だ」と
踏んだんだ。
ホシは「寂しがり屋の子猫ちゃん」で共演した
四方晴美の実父。本当の親子。
この親子と下川辰平氏は共演した。
殺人アリバイの証人に野崎はなってしまった。
どうしたら崩せるんだ?
このアリバイを。
このアリバイ崩しに山さんが陰で協力をする。
冒頭部で証拠品の手紙を触れる時、
手袋をしていない長さん。
少しおかしいシーンもあるけれど、
此れは名作です。
数少ない長さん対決編でもある。
✅「事件の背景」は、ロッキー、スニーカー時代。
一係加入一か月後のスニーカーが、
マカロニ、ジーパン、ボンのように
長さんの勘を馬鹿にするも、
長さんを師匠に事件解決に協力していく。
一本の赤い肢のナイフが事件の鍵になる。
この回は、映像では手錠をされない犯人。
しかしいずれ犯人が自供し
逮捕されただろう余韻を残す。
もしくは、自首したか?
これも優秀作。
✅「墓穴を掘る」はテキサス時代。
野崎の鼻がある匂いを嗅ぎ取り、
文字通りその匂いが鍵になる。
山村が解きほぐし、人を馬鹿にしている男。
この男に、
人間として一番大切なものを容疑者に
突きつける野崎太郎。
「アンタにはそれが不足しているんだよ。
人間として大切なものが欠けているんだよ!
アンタが立派な医者?
傲慢にも程がある!」と。
➡︎これまた長さん優秀作。
✅「にわか雨」は、テキサス、ボン時代。
逮捕された容疑者が話した
「早朝に、にわか雨が降ってきた」。
皆この証言、この一言を馬鹿にするが、
山さんも、ボスも諦めた
(裏がとれないこの供述)を信じて、
たったこの一言だけを手かがりにして
再度自分の足で証明するために只管歩く。
他署の管轄事件を再調査するこの根気強さ。
他署に間違った犯人を逮捕はさせない、
長さんの人間臭さ。
泥臭く、丁寧に、根気強く。
この行動力が真犯人を引き寄せる。
若手テキサス、ボンでは出来ない演技。
自分がイメージした結果に辿り着くまでは
決して諦めない根気強さ。ボスも感嘆する。
➡︎長さん根気強さ優秀作。
◆筆者も、最後に歓喜。感激しました。
この回で、娘良子の婚約者が初登場します。
婚約者の仕事は、気象庁のお天気相談員。
だから雨、傘がこの回のキーワード。
奇しくも六月梅雨の時期の放送でした。
✅「偽装」は、ロッキー、スニーカー時代。
叩き上げで学歴もない野崎と、
同じく下積みで一代で築き上げた学歴がない
真犯人の会社社長。
長さんが初めて漏らした。
「あの男だけにはどうしても勝ちたい!」
山村、ゴリ、殿下は
昔から長さんを見てきただけに、
その言葉に驚愕するシーンあり。
シツコく食い下がる野崎が
見つけた動かぬ証拠。
謂わば、野崎太郎の対決編。
➡︎長さん対決編であり、優秀作。
特にこの回では、
ロッキーが後輩スニーカーに対して、
「あの人。長さんの勘は未だかつて
外れたことがない。だから長さんの勘は
馬鹿にしたらダメだ」と諭すシーンもあります。
ロッキーはこのマカロニの件を知っていたか、
知らないで言ったのか?
つまりゴリや殿下に聞かされたのだろうか?
この味噌汁の一件を。
特に上記🟠6本は筆者推薦の
野崎刑事「ミステリー解決特選作品」です。
蘊蓄話で、いずれまた。
皆様が忘れた頃にやります。
また、野崎一家ファミリー編。一係で唯一の家庭持ち。この作品群もかなり、涙を誘われます。いずれ令子と結婚することになったロッキーも、結婚と刑事という仕事は両立出来るのかを、野崎に指南を受けるシーンが登場します。
これは、互いに好きあったジーパンシンコが結婚出来なかった、その反動をロッキー、令子で実現させたストーリーです。皆様、お判りでしたか? しかもこの二人には、双子が産まれます。しかしロッキー山脈で死亡あとに、二人の子供と令子はどんな生活を送っていったのか? そこを見たかったですねー。
✅若い俳優刑事では無理な演技力です。
現在の若い人にも、ご自分の仕事上では、
◆なあなあで進めるのではなく、
下川辰平氏のような、
野崎太郎のこのしつこさを
見習って欲しいものです。
◆「石の上の三年」を過ぎれば
誰だって、なあなあになってしまいますからね。
筆者も若い頃はそうでした。
先輩を、そのやり方を、
「何抜かしとんねん!」と
馬鹿にしていたものです。
◆社会人四年目に入ったら、
自分の頭の中で閃く勘を、
大切にして欲しいと思います。
長さんのように。
その為に、若い時代の三年間の修行が大切です。
それは、決して悪い方向には繋がらないと思います。
私も山さんや、長さんを見て
いつも参考にしてきましたから。人生の有り様を。
✅この回第6話ではまた、
山村が野崎に敬語を使うシーンは珍しい。
一般の職場では、
職階が上の者 警部補(山村)が、つまり歳下。
職階が下の者 巡査部長(野崎)に、歳上。
即ち歳上の人生経験者に歳下が敬語を使うのは
人間として当たり前だが。
それを演技で、職階を抜きにして、
山さんは実践している。
長さんを敬っている台詞が登場します。
↓↓ このシーンです。山村が長さんに向かって、、、
しかし、警部補山村も、職階より
人間性を優先した演技を見せたのか?
露口さん。
まだ太陽にほえろ!が
始まったばかりでしたから。
1ヶ月頃の第6話めだがら、
撮影現場の雰囲気が、そのまま出たのかな?
お気付きになりませんか?
初めてのコマーシャルまでに
このシーンがあります。
山さんが、長さんに敬語を使っている。
またゴリが疲れている長さんに対して、
コーヒーを淹れて
コーヒーカップをお皿ごと、渡すシーンは
全作品の中で、この回が初です。他に有りません。
「長さん。お疲れでしょう?
インスタントですけど、どうぞ」って。
現在の巡査部長野崎に、
いずれ巡査部長になるゴリが。
先輩を敬い、先輩の窶れた気持ちを解す。体育会系ゴリ。
しかしながら。視聴者には一切説明が無かった事。
※ロッキー登場前に、警部補昇進試験勉強を
しているゴリが映像化されています。
ということは、既に巡査部長になっている?
◆いつの間に昇進したのか?ゴリやん。
そんな回は無かった筈だ?
だから、ロッキー刑事登場!時には、巡査部長になっている?と視聴者は勝手に想像するしかない。
そんな男石塚ゴリ。ゴリは10年後殉職し、後任は井川利三巡査部長に交代します。
また別の回で、
山村が野崎の肩を揉んでいるシーンもあるが、
これも珍しい。
「愛するものの叫び」のラスト前。
何処かに行ってしまったマカロニを
夜遅くまで全員が部屋で待っているシーンで。
これも皆んなが揃わないと帰宅出来ない。
七曲藤堂一家のチームワークと絆を描いている
数少ない絵です。
✅最後に
野崎の「刑事としての長年の勘の捜査活動」を
バカにしてきた撮影当時23歳の
若造チンピラマカロニも、物語終盤に、
「味噌汁の事を、馬鹿にしてすみません」と。
長さんではなく
「野崎さん」と敬意を表する。
これだけでなく頭を下げる。
「おいおい、チョーさんで良いよー」と野崎。そして解ってくれたマカロニを優しく笑顔で包む。やはり優しい長さん。
✅長さんは、右手または左手で
自分の鼻を掴み捻じる癖が、
この後もずーっと続きます。
✅歯磨き粉を歯に直接塗るマカロニ。
二年後に撮影される、
「傷だらけの天使」のオープニング布石の様な、
これはショーケン自身のアドリブか?
または制作者の演出か?
✅マカロニの遅刻。第6話にして何回目か?
「遅れて申し訳御座いません!」と深くお辞儀する。
✅日報の誤字脱字を又もや指摘されるマカロニ。
第二話では、誤字、脱字等が七箇所だった。
✅マカロニの母親が亡くなっている。
これをマカロニ自身が第三者に対して吐露する。
容疑者の一人の正一の母に自白する。
✅タレコミ屋上田忠好氏は、
前作東京バイパス指令から続く
太陽にほえろ!準レギュラー。
東京バイパス指令(1969年、NTV)
第31話「血の告発」
第58話「贋札稼業」
また太陽!では、
第6話「手錠と味噌汁」(1972年) - 情報屋
第52話「13日金曜日マカロニ死す」(1973年) - 徳岡(情報屋)
第58話「夜明けの青春」(1973年) - 徳岡(情報屋)
第103話「狼を見た少年」(1974年) - 小松健治(犯人)
第141話「無実の叫び」、第142話「真実はどこに?」(1975年) - 横村
★太陽!初の二週連続での解決編。
初の鹿児島桜島ロケ。
第275話「迷路」(1977年) - 戸浦
ロッキーの嫁さんとなる独身時代の
長谷直美が初登場。早瀬令子役。
ミニパト、スズキフロンテを駆使し、
彼女の国内A級ライセンスの腕前を見せる。
第633話「ホスピタル」(1985年) - 立川
ストーリーを最初だけ。
午前7時15分目覚まし⏰が鳴る。
一係では8時25分まで?出署しなければ遅刻。
8時半にはボスが出署するからである。
前日の申し送りと
本日の捜査活動への申し渡しを
しなければならない、から。
井上堯之バンド♫「コミカル刑事」
下宿の大家ウタの頼みをええ加減に聞く。
刑事になったばかりの新米マカロニ淳。
「なんだい!少しは町内の役に立つと
思って下宿させてやってんのに?」とウタ。
知り合いの谷の息子が、どうも脅迫されて
いるらしいと。
そんな事はどうでも良いと、
マカロニジムニーを駆って署に急ぐ。
この時ジムニーは、既にバンパー右前が既に折れ曲がっているのが、分かりますか? まだ第六話ですよ。第一話の初登場時のジムニーと比べて下さい。
署に着くと、シンコが文句。
「今何時だと思ってるのよー。15分遅刻よ。
ボスも御冠!カンカンよ!」
この後は、Rutubeをご覧ください。
次は、マカロニを語るのに外せない四つの作品2
第2話「時限爆弾 街に消える」
8197字
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?