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マカロニを語るのに外せない四つの作品2-a 第2話「時限爆弾 街に消える」1972.7.28 放送


はじめに、
◆この話の時代背景
◆懸命に勉強し大学に合格した学生たちが
作ったアングラソングが登場し始めた頃。
それはともすれば世を愚図った歌。
大人たちへの反感を歌にしたと言うべきか?
そういう歌が発表された。しかも女を馬鹿にしたレコード。
リリースされたのはこの話の2年後。

昭和49年発売だったか? 平成から令和の現在でも
ネット配信されている歌を紹介します。
女性なら誰でも反感を持つ歌です。

ストーリーの中の
◆筆者コメント以下に紹介します。
続いて出した彼らの歌は
昭和バージョンと平成バージョンがあります。
この歌たちは、地上波では配信されません。

◆また女性の社会的地位向上の為に、
女性たちが自ら立ちあがろうと、
していた時代背景もあったのです。
「ウーマンリブ」を標榜した活動家に揶揄された。
そんな女性たちの、力ある叫びが
マスコミを通じて、その曲の放送や販売を
差し止めた歌です。

そんな1970年代前半の物語です。

また
蘊蓄話でのこの物語レビューは
脚本の読み➡︎書き下しにしており、
Rutubeからキャプチャーした画像付きです。
他の蘊蓄話同様に。
◆筆者独自の追記解説を加えてます。

以下は蘊蓄話の構成
四つに分けます。

■ストーリー展開前振り

ここからだいたい放送15分間隔で、ステージ分けします。

■第一ステージ
犯人の二つめの爆弾予告まで

■第二ステージ
やっと見つけた第二の爆弾だが、
全くの第三者が抱えて大都会の市街地を彷徨っている。
何処にいるのかさえ、
所在地を掴めぬ一係。焦る山村とマカロニ。

■第三ステージ
マカロニの自業自得が、
やらなくても良かった犯人の犯罪を
呼び起こした。その理由。


特に、令和の現在ではどうかな、と思える
画像、台詞、ストーリー上の文言等に対して
現代の私たちにとっては
後半の映像で「理解し難い当時の映像」を
見て頂きたいと思います。

これが当時テレビ放送されたのです。
何もおかしくないですが、
現在では、やはり決してしない事だろうと思います。
「こんな事するかな?」とね。
2回目のコマーシャルすぐの映像です。

日本テレビや岡田プロデューサーの
責任でもない。そういう社会体系、体質だった
というしか言えません。
この頃では、いまあるように事細かな
法律による規制が無かった時代の描写です。
あくまでも50年前の描写です。
それが何処か判りますか?


🟣ストーリー展開前振り

マカロニを指名してきた犯人の裏に
潜んでいたマカロニへの執拗な悪意。
あの時の、マカロニの心無い返答に
数年に亘り、怨みを懐き続け
城南署から七曲署に代わった淳の
居場所を突き止め、ここでも
止め処なく続けられる謝罪要求。

男の高まる、自分を破滅に追い込んだ復讐心は、
更に掻き立てられる。
しかし、男が既に入手した爆弾は
時間が来たら何人かは必ず傷を負うだろう。
山村も、最早正直諦めの境地に。


こうなったルートコーズ(原因の原因)は
マカロニが七曲署勤務になった今でも
他人を何とも思わない、
(曰く、上司や先輩を何とも思わない)
謂わば若者特有の
「自分だけの欲求さえ満たしたらそれで良い」
我欲が成した因果応報なのだ。

マカロニは それに何処までも苦しめられる。
なのに、
淳自身はこうなった原因が、未だに思い出せない。
彼を追い詰めた原因が 若さ故の自分にあったとは?


前職、城南署(警ら課)交番勤務の2年間で
あの夜勤帰り。即ち朝帰り。
その時マカロニが口走って
みず知らない他人の心を傷付けた因果応報は、
形を変え、人を変え、変わった職場でも。
この太陽にほえろ!で描かれるこの第二回。
紆余曲折の犯罪の根幹を為していく。

これがマカロニの性格設定を一番確かに
描いたストーリーとして
筆者はどうしても外せないのです。
令和を生きる私たちにとってへの
心の警告かもしれない。

※登場編、死亡編よりもマカロニ時代で
マカロニを、その性格を視聴者が観察できる
一番の回であろうと思います。
※マカロニは殉職とは思わないので、死亡編とします。

しかも、警部補山村が
そんなマカロニがやった過去の因縁に
土下座して謝るシーンは、
太陽!初。であり最後のシーンです。

今のご時世で、前職に部下がやった事に対し、
この対処方法で
相手の怒りを鎮める為に、変わった職場で
土下座してくれる上司が居ますかねー?
差し迫る時間の無さで、こうした方法を
とった山村警部補。

しかも過去の因縁に、現在では
違った部署の上司が土下座するなんて。

それを、そんな山さんを
自分の為に土下座までしてくれた山さんを
マカロニは
どう見ているんでしょうか、ね。


◆少し似ているストーリーは、
7年後の話。

1980.8月放送「ボスの誕生日」。
これは、また後日に話しますが、
この時は、
事故死した殿下の後任、ドック新加入1ヶ月目、
スコッチも復帰している。
七曲署一係はこの時は8人体制。ナーコは除き。
一人増員の為、五代潤の席が、ありません。

マカロニ同様、スニーカーが為した因果応報が、
ナーコの「三日間の監禁誘拐事件」に
発展させてしまう。

夏のクーラーもない中、汗ダラダラ、
トイレにも行けず、水分補給もさせない、
狂気の犯人とダンプカー車内で
ナーコは身動きも取れない。

勾引されて、三日目。ナーコは手を縛られている。

彼女は下着や着替えも出来ず。
化粧直しもする事も一切出来ないのだ。
理由がはっきりしない犯人の
狂気の沙汰に一係はただ言われるまま。
犯人が興じたスニーカーへの復讐に
従っていくしなかないのだ。

ドックとロッキーは名指しされて
暑い中を只管バス道を、長距離を
歩かせられる。

この話は、第二話の7年後の話。
狂気のエスカレートバージョンとも
いうべきか?しかも関係ないナーコを
巻き込んでしまう。早く助け出さないと
ナーコの生命が危険だ!
それよりもナーコの体力が参ってしまう。


ナーコを演じたのは、友直子。今は女優業引退。

最後に鬼が、助けられたナーコに言う。
「よく頑張った!
 ナーコもこれで一係の立派な一員だ」
ボスの胸に飛び込むナーコ。

四人目お茶汲みナーコの準主演作品
の一作でもある。
※ナーコには、もう一作の主演作品がある。
お茶汲み事務員としては、二回の主演級作品。
前任者アッコは一作しかなかったが。
※ナーコの愛称は、殉死したボンが名付け親。
殿下が「ナオちゃん」と名付けようとしたが、
時代遅れだと、ボンに却下された。
ナーコの初登場は、殿下主演の「波止場」から。
ボスが皆の前で、紹介するシーンあり。

まずは、ここまで。

2558字


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