蓄電池は「いらない」
太陽光パネルが乗っている我が家に、蓄電池の訪問販売の方がやってきました。
興味はありましたし、「利」があれば、、、と話をさせていただきました。
結論
我が家には「不要」となりました。
なぜか、
1)利益が出る、最終的にプラスになるものではなかった。
2)むしろ負債が増えるものであった。
3)売電期間がまだ6年あった。
4)売り込みに不信感が募った
1)、2)はほぼ同じことを言っていますが、
即座に家計の助けとなるものであってほしかったので、
とてもがっかりしました。
3)については、売電価格が10年保証されていますが、
残り6年の間に、どういう情勢になるか読めないのと、
電気自動車を購入するかどうかで、導入する機器が変わるので、
そこも決めきれない、というところが理由です。
※ V2H(ビークルtoハウス)という、電気自動車やプラグインハイブリット車のバッテリーから家側へ電気を送るシステムがあります。
4)後に書く、売り文句に近いですが、最初に
「タダで蓄電池が手に入ったらどうですか?」
「嬉しくないですか?」
と言われ、モデルで導入?と期待してしまった。
ファイナンシャルプランナーを紹介され、
「家計の見直しで、実質タダ」ということでしたが、
本質としてはタダじゃないし、実質タダになるほどの見直し効果も
ありませんでした。(すでに自分で見直し済が多くて)
そのプランナーの方は「1番ムダなお金は金利。」と言いながら、
「設置費用をローンに組めます。(家屋の改修という扱い)」と
借り換えを勧めてきたところもマイナス要素でした。
蓄電池の効果
1)停電時の電気の供給
1番のメリットですよね。ただし、停電は数年に1度起きるかどうか。
2)電気料金の節約
時間帯によって電気の価格が変動するので、
安い時間→蓄電 高い時間→放電
これにより、差額での節約が見込めます。
太陽光の発電分を、固定買取期間の有無によって
売電か充電かを変更できます。
期間中:日中の売電量UP
期間終了後:日中の電気使用量をDown
蓄電池の売り文句
デパートや、訪問販売で話を聞いたことがある人は多分言われてます。
・昼間の高い電気を買うのって、もったいなくないですか?
・売電額よりも高い値段の電気を買ってるのいやじゃないですか?
・1日中、深夜の安い電気だとしたら、すっごい節約だと思いませんか?
・いま、蓄電池が高騰してきているので、早いほうが良いですよ。
・停電した時も、いつもと変わらず電気が使えたら安心じゃないですか?
一理あります。
言ってることの否定はしません。
ですが、契約には至らなかった。
我が家の実情と提案されたプランのこと、お伝えします。
結論に至るデータ
我が家はすでに太陽光搭載。
(HEMS、パワーコンディショナー)
なので、請求される費用は
蓄電池、接続機器、蓄電池用のパワーコンディショナー、工賃。
これがおよそ200万円。
蓄電池の容量 9.8kWh
年3,528kWhの電力量を賄える。
ではなく、8割程度の出力となるため、年2,822kWhが正解に近い値。
蓄電池が賄える電力量と実際に使用している電力量がどうなるか。
2021年 @ホームタイムの使用電力量 2,700kWh
デイタイムの使用電力量 174kWh
(時間帯ごとの電気料金設定があります。下に図があります)
日中の使用電力量 合計 2,874kWh
蓄電池の容量の8割 2,822kWh
ほぼ差がないことがわかりました。
つまりどういうことか___
日中に電気会社から買う電気は、蓄電池の放電で賄える、ということです。
では、この電力量を、お金に変換するとどうなるか___
まず、買う電気の料金は下図のようになります。
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デイタイム 174kWh → 6,736円
@ホームタイム 2,700kWh → 77,004円
合計 83,740円
これに対し蓄電池 2,822kWh → 46,846円
(ナイトタイム料金で充電し、日中に放電したとする)
差額 36,894円
この金額が毎年節約できることになります。
約4万円として計算しても、導入費200万円の元を取ると考えると
50年かかることになります。
蓄電池の寿命は15年程度と言われており、
年々、能力も落ちていきます。
そして保証は10年。
付けたら最後
雪だるま式に負債が増えていく??
なので、停電に対応したい人が付けるもの
だと思います。
蓄電池をつける人
大なり小なり家計の負担になろうとも、停電に備えたい人、になるかと思います。
ただ、そこで確認してほしいのはハザードマップの津波。
警戒区域であっても基準水位が0.5m~あれば、家に衝突した波がせり上がり水没します。
2階以上の高さに設置しても1m~の津波が来たらアウトです。
余談ですが、
我が家は1m~の津波警戒区域、かつ土砂災害の警戒区域。
災害時に対応したくても、それも限定される状態でした。
蓄電池を検討しているあなたの家はどうでしょうか。
災害時に本当に役立つかも一考してみることをおすすめします。
ますやでした。