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【時事抄】 新内閣が発足、石破政権は短命に終わるのか
人気YouTubeチャンネル「中田敦彦のYouTube大学」に出演した石破茂氏を見て、芯の強さは聞いてましたが、朴訥としたユーモアある語り口に見方が変わりました。地方の人たちに愛され続けた人柄がよくわかる。
とはいえ、今回の総裁選の結末は自民党内で大きな亀裂を生んだようです。党内基盤の脆弱な石破氏は10月末の衆院選挙で勝利し、権力基盤の確立を急ぎたい思いでしょうが、選挙対策委員長が小泉進次郎氏であっても苦戦しそう。
首相指名を報じた日本経済新聞の記事を要約します。
<要約>
自民党の石破茂総裁が、衆参両院の本会議での首相指名選挙を経て、102代首相に選出された。3年ぶりとなる首相交代で、皇居での首相任命式と閣僚認証式ののち、当夜に石破内閣が発足する。
石破内閣が発足する1日夜の記者会見で新政権の基本方針や重点施策が発表される。新首相は既に9月30日の会見で衆院解散の方針を表明し、10月9日には衆院が解散される見通しだ。
衆院議院運営委員会は1日午前の理事会で臨時国会の会期を与野党で協議し、自民党は4日に首相所信表明演説、7、8両日に衆参両院で代表質問、9日に党首討論をする日程を提案した。しかし野党は予算委員会の開催を求めており折り合いはつかなかった。
閣僚人事では、当総裁選を競った高市早苗氏、小林鷹之氏、上川陽子氏、茂木敏充氏、河野太郎氏の入閣なし、党役員への登用もなかった。政治資金問題を抱えた旧安倍派からの入閣はゼロだった。初入閣は13人に上り、過去最多に並ぶ。
(原文1045文字→405文字)
新閣僚の顔ぶれを見ると、見たことのない顔ぶればかり。悪相ぞろいだなあ、というのが第一印象です。石破氏と行動を共にしたがため、長く表舞台に立つことの少なかった議員たちの、溜め込んだ鬱屈を見る気がしました。
初入閣は過去最多人数とか。為すべき仕事を為せるのか不安を覚えます。政局のことは不案内ですが、身辺調査より論功行賞という組閣人事と見ています。「週刊文春」は選出された各閣僚の何人かについての醜聞ネタを抱えているんでしょう。ヨダレが出るような組閣人事だったのではないでしょうか。
★赤澤 亮正、泉田 裕彦、★伊東 良孝、★小里 泰弘
門山 宏哲、★平 将明、橘 慶一郎、田所 嘉徳
谷 公一、冨樫 博之、長島 昭久、細野 豪志
★村上 誠一郎、八木 哲也、保岡 宏武、青木 一彦
藤井 一博、舞立 昇治、山田 俊男、★岩屋 毅
前評判の高かった高市女史は古い価値観を体現するシンボルとして、今後も一定の影響力を残す公算が高そうです。ただ、日銀の金融政策に口を挟む気満々だった彼女を、事務能力は高くとも個人的には困った人物と見ていました。世界の右傾化が進む不安定な傾向のなかで、日本だけが政治的安定を維持していることで日本のプレゼンスが高まっていた。その幸運な役回りを自ら放棄することはないでしょうに。東アジアを沸騰させて、かつての田中角栄内閣を彷彿とさせる経済運営で、円安と物価高騰に拍車をかけてジ・エンドだったかな。