「いい恋愛とは?」対話カフェそもそも レポート#26
【開催日時】
2023年11月25日(土)
13:00~15:00
第26回のテーマは「いい恋愛とは?」です。
最近の若い女性は、SNSからさまざまな圧力を受けています。
もっとキラキラしよ?
脱毛しよ?
トレンドのアイテム買お?
などなど。
その中の定番に
「いい恋愛しよ?」があるようです。
いい恋愛が語られるときには、対比で「悪い恋愛」や「ダメな恋愛」も語られるようです。
ただの恋愛では不十分で、「いい恋愛」をしなくてはいけないという圧。
いい恋愛について対話したレポートです。
はじめの問い
まずはテーマについて、抱いている問いを挙げていきました。
「『いい』って何が『いい』?」
「なぜ、いい恋愛を求めるのか?」
「悪い恋愛って、どんな恋愛?」
「普通の恋愛との違いは?」
これらの問いが挙がりました。
まず、こちらの問いから。
「いい」って何が「いい」のか?
とりあえず、皆さんで「いい恋愛」のイメージを挙げてみることにしました。
「しあわせな恋愛、かな」
「人に自慢できるような恋愛」
「周りが羨ましがるような関係」
「他人から見てもしあわせそうな恋愛」
「お互いが恋愛を通して成長できる恋愛」
「まとめると、自分の満足のことなのか、他人から見たときの評価か、に分かれている」
「恋愛の評価って、友達が見たときにそう思うかどうか、を気にしている人は多いと思う」
「不倫の恋愛って、当事者の二人が『不倫は悪いこと』理解した上で、恋愛を楽しんでいるとしたら、当事者は楽しくても『いい恋愛』とは言えなさそう。だから、他人からの評価がポイントになると思います」
「本人たちがいくら幸せだとしても、確かに不倫は『いい恋愛』には含まれない」
「女性としての魅力が上がっていく恋愛、みたいなのを『いい恋愛』って言っているイメージが強い」
「女性としての魅力が上がるって、具体的にはどんなことですか?」
「いままであまりおしゃれじゃなかった人がおしゃれになるとか」
「今までより、恋愛をしたことでキレイになるとか」
「『女磨き』って言葉もありますけど、それとは違う感じですか?」
「ちょっと違う感じがします」
「彼氏にもっと好きになってもらいたいから女子力アップ、みたいなのありますけど、もっと好きになるってどういうことなんでしょうか」
「自分のためにたくさん時間とお金を使ってくれるようになる、とか」
「『もっと好きになってもらう』って、たぶん本音は『もっとかわいいって言われたい』とかだと思います」
「そうそう。もっと私を見てほしい、ほめてほしい、かわいいって言ってほしい、って気持ちを『もっと好きになってもらう』って表現してそう」
「『もっと好きになってほしい』は承認欲求に近いのかも」
他人が羨む意味でのいい恋愛と、自分が向上する意味でのいい恋愛、がある?
なぜ、いい恋愛を求めるのか?
普通の恋愛ではだめなのでしょうか。
「恋愛するなら、しあわせな恋愛をしたいから」
「いい恋愛と、しあわせな恋愛は違うんでしょうか」
「違うと思います」
「そう聞かれると、ちょっと違う。でも、ほぼ同じ意味で考えていました」
「身の回りの人にどう思われたいか、自分の友人とかにどう思われたいか、を強く意識している人が、いい恋愛を求めそうなイメージ」
「この場合の『いい恋愛』は客観的な視点での評価。いい恋愛を考えたとき、友人の誰々から見ていいかどうか、とか、親から見ていいかどうか、を考えてしまうと思う」
「そういう人たちに『いいね!』って言われたい、ってことなんでしょうか」
「あとは、SNSとかで、キラキラしている人は『いい恋愛』してるイメージがあるから、そこに憧れていてなんとなく『いい恋愛したい』って言ってるのもありそう」
「カップルYouTuberとか、『私たちいい恋愛してます』って感じがすごいですものね」
憧れの人が「いい恋愛」をしているから、「いい恋愛」があることになっているのかも。
悪い恋愛って、どんな恋愛?
「しあわせを感じられない恋愛」
「相手がクズ」
「自分が傷つく恋愛」
「疑問なんですけど、しあわせじゃないとか、傷つくってわかったら、なんですぐに別れないんでしょうか?」
「悪い恋愛ならすぐに別れればいいのに、とは思います」
「つきあっているときは悪い恋愛って気づけなくて、あとから振り返って『悪い恋愛』ってわかるから、かな」
「なるほど、そのときはわからないんですね」
「悪い恋愛してるなあ、って自覚があるパターンもあると思います」
「そのときはなんで別れないんでしょうか?」
「悪い恋愛だとわかっているけど、相手が好きだから別れられない、とか」
「しあわせとは言えないけど、相手が好きだから、とりあえず別れたくない……って理由で付き合い続けてしまう」
「惰性ってやつですね」
「経験上、同棲しちゃうと惰性が生まれやすいです」
「つきあっていて楽しいっていうのはないんだけど、別れることでやってくる苦痛は味わいたくない、別れるよりは付き合い続けたほうがマシと思うから、とりあえず関係を続けているって人はいると思う」
「毎日ラブラブでもないけど、そこまで嫌でもないから、って感じで続いたことあります」
「恋人がいるというステータスを捨てたくない。別れて一人になったと周りの友人に知られたくないとかもあると思う」
「サークル内でカップルになるとこれが面倒ですよね」
「自分がモテるタイプと自負している人は、別れることに抵抗が強そう」
「ハイスペックな彼氏とかなら余計にそうなりそう。『あんないい人と別れたの?』とか女友達から責められたくない」
「ずるずると付き合ってしまう場合って、『何かをきっかけにして相手が変わるんじゃないか?』って希望を持ってしまうこともあると思うんです。結婚したら変わるんじゃないか、とか。パパになったら変わるんじゃないか、とか」
「実際変わるんでしょうか?」
「彼氏が変わった話を聞いたことがありますけど、ほとんどが悪い方に変わってました」
悪い恋愛とわかっていながら、続けてしまう心理。
「悪い恋愛」と「ダメな恋愛」の違いは?
「ダメな恋愛って表現もありますけど、どう違うんでしょうか?」
「ほとんど同じものだと思います」
「悪い恋愛のほうは倫理的にダメな印象です。ダメはまだ可愛げがあるような?」
「ダメな恋愛は、ダメな男に振り回されるイメージ、かな」
ほとんど一緒だけど、悪い恋愛のほうが深刻?
なぜクズ男がモテるのか問題
「ちょっとテーマとズレるかもしれないんですが、ダメ男の話が出たので聞きたいんですけど、どうしてクズ男はモテるんでしょうか? クズとわかっているのにどうしてつきあうのかとか、クズとわかったのになんで別れないのか、とか気になります」
「別れない理由はさっき結構出てたので、どうしてつきあうかの話だと、つきあってからわかるから、かな」
「最初はクズってわからないんですよ」
「若いときほど、クズかどうか判断がつかないってこともあると思います。3年くらいつきあってみて、だんだん世の中がわかってきて、あ、自分の彼氏はクズだったんだ、ってやっとわかるとか」
「ダメな相手を許容することで、自分の価値を見出してる人もいると思う」
「そのパターン、結構あると思います」
「クズな人って、クズな部分を隠して近づくのが上手い。ガツガツしてるタイプならなおさらで、数打てば当たるって感じで出会いに貪欲だったりする。つきあうまでは普通に見せかけて、いざ恋人関係になったら本性が出てくる。見分けるのは難しい」
「つきあいたいと思う要素と、クズな部分は別なのかも」
「たしかに、憧れるタイプと、実際につきあってしあわせにしてくれるタイプは全然違う」
「呪術廻戦の五条悟は人気があるけど、五条悟とつきあっても絶対しあわせになれないと思う」
このあたりで時間いっぱいとなりました。
ファシリテーターの思うこと
いい恋愛には、ふたつのパターンがありそうです。
自分が磨かれていく恋愛。
友人たちから憧れられるような恋愛。
今回は「いい恋愛」と「ダメ・悪い恋愛」について語りました。
そうなると「普通の恋愛」もあるような気もします。
普通の恋愛はどんな恋愛なのでしょうか?
普通の恋愛で十分なのか、不十分なのか?
新たな問いがたくさん湧いてくるテーマでした。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。
次回の開催案内
次回は2023年12月9日(土)開催。
テーマは「やりがいとは?」です。
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