「コミュ障とは？」対話カフェそもそも レポート#32

【開催日時】
2024年2月24日（土）
12:00～14:00

第32回のテーマは「コミュ障とは？」です。

いつのまにか日常的な言葉になった「コミュ障」。
「古見さんはコミュ症です。」というマンガもヒットし、アニメ化もされています。

Googleトレンドによると、2010年ごろから広く使われ始めたようです。
「私、コミュ障なんです」と言うのもカジュアルになってきたような？

とは言え、コミュ障であることに悩む人は少なくないでしょう。

何かと悩みを生みやすい、コミュ障について対話したレポートです。

はじめの問い

まずはテーマについて抱いている問いや、思うこと挙げていきます。

「コミュ障の基準って何？」

「コミュ障の直し方は？」

「自称コミュ障と他称コミュ障の違いは？」

「コミュ障のいいところはある？」

「いつごろから言われて、なぜ言われるようになったのか？」

「人見知り、口下手、コミュ障の違いは？」

これらの問いが挙がりました。

コミュ障の基準とは？

何をもってコミュ障とするのか。

「人と話すのが苦手な人」

「雑談みたいな、なんでもない話ができない人」

「人との会話がうまくできない理由はいろいろあるだろうけど、どんな理由であれ上手く話せない人」

「同じ話せないのも、理由がいろいろで、自分は緊張しちゃって言葉が出てこない感じ」

「私は、脳内でちょうどいい言葉を考えるのが遅くて、言葉が出ないときがある」

「このあたりをまとめて口下手でいいんじゃないかな」

「人見知りもコミュ障だと思います」

「親しくない人とは緊張してうまく話せないのは、確かにコミュ障」

「知らない人とは何を話していいかわからない。スッと話せる人は何考えてるのか不思議」

「口下手と人見知りはコミュ障に含まれる感じ」

「電話が苦手とかも含まれると思う」

「空気を読めなくて一方的に話しちゃう人は？」

「それはちょっと違うと思う」

「私はコミュ障のひとつだと思う、きちんと言葉のキャッチボールができないのもコミュ障」

いろいろな定義があがりました。

自称コミュ障と他称コミュ障の違いは？

まずは自称から。

「自称する人は自虐で言ってるのかもしれない。本当にコミュ障で悩んでいたら自称はしづらい」

「私は自分のことをコミュ障だと思っているけど、人には言えない」

「私も自称コミュ障だけど、リアルで『コミュ障です』とは言わない。SNSではよく言ってる」

「誰かのことを『コミュ障』と言うのは、なんか上から目線な感じ」

「バカにしているとまではいかないけど、下には見てそう」

「私は自称コミュ障なので、同じ感じの人を見ると同情する」

「陽キャの人たちが陰口で言ってそう」

「とりあえず、褒め言葉ではないと思う」

自称は言いづらく、他称は見下している？

コミュ障にもいいところはある？

「思いつかないです」

「自分も、コミュ障で得したこととかはなかったと思う」

「とりあえず悪い人には見られにくい、とか」

「『コミュニケーション得意です』という人の方が少数派だと思うので、コミュ障の様子が親近感を持ってもらったりすることもあると思う」

「コミュ力ある人の方が、結局は人間関係のストレスが多いんじゃないかな、と思う。コミュ障は比較的そういうストレスが少ない」

「何かと低く見られがちなのは実際にありました。あと、逆にすごくやさしくされたりとか」

「でも、そうやってやさしくされることが、後で考えると結構悲しかったりします。自分がみじめというか」

コミュ障の直し方は？

「あるなら、ぜひ聞きたいです」

「そもそも直るのかがすごく疑問」

「とりあえず、病気とか、発達の特性とかが原因の人は、病院に相談するべきだと思う」

「今は小中学校にコミュニケーションを教える教室とかもあります」

「話し方のコツとか、聞き方のコツとかを書いた本はたくさんあるけど、ああいう本に書いてあることを実際にやるのが難しい」

「コミュ力を上げる本とか、会話テクニックの本とか、よく売れてる印象があります。それだけ会話に困ってる人が多いってことなのかな」

「『慣れ』の問題とも言われるけど、実際はなかなか慣れないし、結構つらかったりします」

「でもやっぱり、コミュニケーションの場数を踏んで覚えていくしかないと思う。コミュ障の人は経験がないから怖く感じる。経験を積めば、だんだんと怖くなくなると思う」

このあたりで時間いっぱいとなりました。

ファシリテーターの思うこと

コミュ障は新しい言葉ですが、昔から似たような言葉はありました。

会話がうまくできないという悩みを多くの人が抱えていることが、ネットやSNSで露見した。
結果、それらをまとめる新しい言葉として使われたのかもしれません。

しかし、コミュ力ある人も、コミュ障も、実は人間関係のストレス量はあまり変わらないのでは？とも考えさせられました。

コミュ障で悩む人のためにも、対話カフェそもそもは地道に継続していけたらと思います。

参加してくださった皆様、ありがとうございました。

次回の開催案内

次回は2024年3月16日（土）開催。
テーマは「格差社会とは？」です。
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