台湾では台風が近づくと停班停課の話題で持ちきりになります
日本も台風や地震が多いですが、台湾も同様です。
特に台風に関しては日本本土よりも多く経験していると思います。
フィリピン海で発生した台風はフィリピンやインドネシア、あるいは台湾、沖縄方面に向かうことが多く、これらの地域は台風の強さや規模も、あるいは回数も日本本土以上なので、慣れてはいますが、それなりに対策をしています。
その対策の一つが停班停課です。
停班停課とは
停班停課とは停止上班、停止上課の略です。停班停課を更に省略して停班課ということもあります。
「停止」の意味は日本語と同じです。「上班」は出勤の意味、「上課」は登校の意味です。
つまり停班停課=会社も学校も休み、という意味になります。
誰が停班停課を決める?
台湾では各自治体の首長が停班停課を判断します。台湾政府ではなく、台北市長や高雄市長が判断するということです。
台風、地震、洪水、そのほかの何らかの災害が発生した場合、あるいは発生する恐れのある場合などに発令できますが、無闇に発令することはできず、たとえば台風なら風速や雨量の基準があり、予報と照らし合わせて、最終的に首長が判断します。
停班停課になるとどうなる?
停班停課になると、その言葉通り、公的機関である学校や役所などは全て強制的にお休みになります。
では民間の施設や会社、学校などはどうなるのかというと、民間の施設も右に倣えで、ほとんどはお休みします。
ただし、民間に関しては命令ではなく、推奨レベルなので、例えば「ウチは何があっても店を開ける!」という頑固親父がいる個人店などは営業する場合もあります。
他に例えば電車、バス、飛行機、船などは各社の判断になります。ホテルはお客さんがいる限り営業していますし、コンビニやスーパーも営業している場合もあります(もちろん閉店している場合もあります)。
とは言っても街中のお店のほとんどは閉店となりますし、夜市もお休みになりますので、万が一旅行中に停班停課になったら、ホテルに閉じこもっているしかありません。
観光地に行っても何もできませんし、何も食べられません。何より出歩くと危険です。
停班停課はどこでわかる?
ホテルにいるのならテレビのニュースでわかると思います。SNSやネットでもわかります。
各自治体別に発令されます。
上記を台湾政府行政院がまとめた情報も発信されます。
YouTubeでも台湾の民放や新聞社などの番組でライブ配信していますので、「台灣 颱風」で検索してみてください。
また日本の外務省の海外安心情報サービス「たびレジ」に登録しておくと、台湾の災害時の情報がメールで届きます。(外務省及び外務省管轄団体や台北駐日経済文化代表処から送信されます)
台湾でのニュース番組は全て中国語です。正確な情報や緊急時の支援もありますので、ぜひ登録しておいてください。無料です。
万が一、台湾旅行中に停班停課になったら
そもそも短期旅行の場合は事前に台風の接近は予報でわかるはずなので、旅行を延期した方が良いです。
台湾は島国です。飛行機が欠航したら電車で帰るというわけにはいきません。
私は沖縄に住んでいますが、昨年(2023年)に来た台風ではほぼ1週間欠航が続出し、日によっては那覇空港は閉鎖になりました。おかげで何万人かの観光客が帰ることができず、立ち往生となりました。
「台風が来る予報がかなり前から出てるのになんで沖縄に来てるの?」と不思議でしたが、大騒ぎする人もいるようです。
台湾でもきっと同じことが起こるでしょう。
長期滞在中の場合は、とにかく停班停課中はとにかく外出しないことです。そのため事前に食料などを確保しておくことが必須となります。
台風は事前の予報である程度予測がつきますが、地震や予想外の大雨による洪水などは、もう仕方ありません。
ホテルや宿泊先に閉じこもって、台風が飛んでいくのを待ちましょう。避難指示があるなら従いましょう。
海外旅行保険でリスク管理
そして万が一、台風や地震などで怪我をしてしまって、救急車、治療、入院が必要になってしまった場合も考えて海外旅行保険への加入もしておいた方が良いです。
あなたの持っているクレジットカードでも対応しているものがあるかもしれませんので、調べてみてください。(事前に航空券などの決済が必要になるカードもあります)。
もし持っていないのなら、無料で発行、維持できて、怪我で最大200万円、病気で270万円までという無料クレカでは最強レベルの保証がつくエポスカードがおすすめです。
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停班停課まとめ
日本で台風直撃となった場合は、全て各会社や事業所、学校の判断で営業するかしないかを決めています。
ブラック企業だと休めないとかいう場合もあると思いますが、台湾の場合は自治体が方針を示しますので、多くの会社も休みになります。
こういう点は台湾の方が日本より進んでいると思います。
夏に台湾観光に行く人は台風のリスクと隣り合わせです。やばそうなら延期、中止をして身の安全を第一に考えましょう。
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