台湾のインバウンド2023年ふり返り。2024年の進捗状況考察。
3月から台湾で旅行者向けお茶お届けサービスをしていてなんとなく渡航者も増えてきたかなと感じているが、実際には2019年と比較するとどうなのかを再度確認してみた。
日本ではコロナ前2019年の訪日客数3188万2000人。消費額は4兆8,135億円。
2023年は年間で2,500万人を突破し、コロナ前の8割に。2023年の訪日外国人旅行消費額は計5兆2923億円で過去最高(2019年対比+9.9%)となり過去最高額を更新しているようだ。
渡航者はまだだが、圧倒的に円安で日本が安い国になってしまい、円換算すると日本国内での消費額が上がってきているのではないか。
前回の考察も踏まえて、今回はまず台湾のインバウンドを見ていきたいと思う。ちなみに台湾の全体的なインバウンド数値は2019年 11,864,105人で2023年 6,486,951人と約54.68%と半分近くしか回復していない。
台湾への訪台客数(国別)
2019年コロナ前からの台湾への訪台客数の推移は以下になる。大きなポイントはアジアが約50%近くしか回復していない。中国以外で言うと、日本42.82%と50%以下で、韓国も約60%しか回復していない。
東南アジアは比較的堅調で80%以上の回復を見せている。
国別訪台者数(2019年と2023年)比較
2019年と2023年の年間の台湾旅行者比較で見ると2023年は香港が110万人と一番で70%近く回復している。日本は2019年は216万人だったが、2023年は 92.8万人と100万人をきり約43%くらいになっている。
日本人台湾来訪者数月別比較(2019/2023/2024)
日本の2019年(青)と2023年(赤)の推移はこちら。まだ半分近くしか回復していなかったが、2024年(黄色)を見ると月間渡航者数が10万人近くかまで回復しており1-2月だと65-70%まで回復してきている。やっと、戻りつつある感じはあるが、円安や物価高・飛行機・ホテルの高騰で70%くらいが限界ではないかと思う。また日本人人口に占めるパスポート保有者の割合は17.0%と前年に引き続き低い位置で推移している。台湾61%ととてもアクティブ。
2019年からの為替推移
2019年5月時点で1万円を台湾ドルへ換金していたら2857元になっていたが、今では2083元となってしまう。また台湾の物価も2024年2月の消費者物価指数(CPI)上昇率は3.08%、過去19ヶ月で最高とのこと。
日々生活していてもお弁当の価格がどんどん上昇してきています。
台湾人の出国について
台湾人の出国国別
以下は2019年〜2024年2月までの台湾人の出国国別推移になるのだが、2019年1710万人、2023年1179万人と約69%まで回復してきている。そして
日本(青)にいく台湾人が圧倒的に多い。
台湾人出国国別(2019年と2023年)年間比較
2019年と2023年の台湾人出国年間国別比較をすると2019年の日本は約490万人で,2023年は約422万人と86%まで回復してきている。
訪日台湾人のコロナ前の渡航人数比較
台湾人の日本への渡航が24年に入って益々増加傾向にあり、前年比と比較すると2倍近く増加しており、2019年と比較しても25%増となっている。台湾へくる日本旅行者と比較するとかなり乖離がある。
台湾人観光客の約 9 割が訪日回数 2 回以上のリピーター旅行者であり、台湾人観光客の約 6 割が、訪日回数 4 回以上の訪日経験があり、中でも30 代~ 40 代女性の再訪率約 20%と特に高い。
また、訪日台湾人の地方への分散も観光庁の「宿泊旅行統計調査(2019 年)」によると、都道府県別の延べ宿泊者数について、外国人宿泊者のうち台湾人宿泊者が首位もしくは第 2 位を占めた自治体は35 に及んだ。
要するに、観光先が都市から地方にも分散していると言うことがわかる。
今後
円安やコロナ反動で台湾人の渡航者数増加やインバウンド消費額も2024年は7786億、2019年5517億円と比較すると41%増加している。
逆に日本人の台湾への渡航回復は遅れているというか、今後戻るだろうか…
今は台湾茶をお届けしているのでコロナ前のような数値まで戻ってきて欲しい。
まだ大枠しか見れてないのでもう少しインサイトまで時間がある時調べてみたい。
ぜひ、台湾へのお越し際はぜひお茶お届けサービスのご利用をご検討ください!台湾の会社も發票きるので日本帰国のお土産に🙇♂️
LINEからぜひ!
https://lin.ee/FVoiYXe
参考資料
JNTO
交通部觀光局觀光統計資料庫