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「台湾の小窓から」 #1 匂いや音、風景が連れてくるもの

台湾には独特の匂いや音、風景に
懐かしさや温もりが混じっている。

街中を歩いたり、人と触れ合うと
なぜか、その独特な空気感に覆われる気がする。

今朝、洗濯機に服やタオルを入れていたとき
建物の奥に面している我が家の小さなバルコニーの外から
台湾の朝ごはんの匂いがした。

卵と醤油、あと小麦の生地を焼いているような、
もしかすると蔥抓餅(ネギ餅)の匂いだったかも。

匂いを感じた瞬間、台湾に来たばかりの頃に行った
朝ごはん屋さんのことを思い出した。

鹹豆漿(シェントウジャン)と蛋餅(ダンビン)、飯糰(ファントァン)。
(定番系を制覇しようと頼んだけど量が多くて、食後が苦しかった)

あと、台湾のゴミ収集車から流れてくるメロディーも
どこか懐かしくて、思わず鼻歌を歌いたくなる。
(乙女の祈りやエリーゼのためにが流れている)

でも、たまに少しリズムが違ったり、音が飛んじゃってる時があって
気持ちよく歌っていた鼻歌が乱れる。

先人たちが残した建物や街の雰囲気、人との繋がりから感じる温もり。

昔、台湾に住んでいた日本人たちも
こんなふうに生活をしていたんだろうかと想いを馳せる。

そして、台湾で生きる私の生活の軌跡も
いつか誰かに懐かしさや温もりを伝えるのかもしれない。

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