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「台湾の小窓から」 #5 トマトはメロンになれない

前回の記事で「なんでも挑戦しよう!」的なことを語っておきながら、自分は極度のビビり&臆病の2つの要素を持っている。
自分の髪の毛がふわっと風になびいただけで、虫が飛んできた!?とビクつくし、はじめて行くお店や場所は4回ぐらいGoogleマップで経路検索してシュミレーションする。

そんなビビり臆病人間の私は最近、葛藤している。
やりたいことを見つけても、辞めておけ!と囁くビビリーshellyが常に横に立っているからだ。
え?頭大丈夫?と思われるだろうが、多分健康だと思う。
2年ぐらい前に酷い頭痛に悩んで脳のCTを撮った時、診てくれた先生は「あなたの頭、やばいですよ」とは言わなかったし。

ビビりーshellyは呟く「うまく行かない道を進むより、みんなが通っている道を歩く方が道順もわかるし、安心だよ」って。うん、そりゃそうだ。
今時、何か新しいことを始めたい時はネット検索すればやり方が解説してあるし、なんならそれがどんな結果になるとか、どんな人に向いているとかまで教えてくれる。
だから、先が見えない道に進むことや誰もやっていないことを始めるのは怖い。

実は3年ぐらい前からやりたいと思っていることがある。
でも、完璧なものを作らなければ!共感してくれる人がいなかったら?など、自分に無駄なプレッシャーばかりかけて実現できていない。
今年こそは!と意気込んだ8月でさえ、忙しさを理由にまた逃げた。
足を突っ込んでみないと、水が冷たいか暖かいかなんて誰にもわからないのに。
足を突っ込むことが怖い。

そして、ビビり臆病人間の私は「新しいこと 不安 怖い なぜ」というキーワードでググってネットサーフィンをした結果、次の言葉を見つけた。

トマトがメロンになろうとするから不安なんです。

相田みつを

そうか、トマトの私はメロンになろうとしていたのか。
トマトからメロンは無理があるし、トマトはメロンになれないけど、より赤くて甘くてみずみずしいトマトは目指せそうな気がする。

変化とは人生の法則です。過去と現在しか見ない人は、確実に未来を見失います。

ジョン・F・ケネディ

人生の法則・・・とまで言われると、変化することから逃げられない恐怖を感じるが、「未来を失う道」と「変化する道」なら、消去法で変化する道を選ぶかな。
でも、少数派で未来なんていらねー!って人もいるだろうな。

あなたの唯一のライバルは自身の可能性である。あなたの唯一の失敗は自身の可能性に生きないことである。

アブラハム・マズロー / 心理学者

「自身の可能性に生きないこと」は、自分の限界を自分で決めてしまっているようで勿体無い気がしてきた。
だって、自分の人生って今だけしかないし、負けず嫌いの私の性格上、”唯一のライバル”には負けたくない。

結局、ググった言葉に少しだけ背中を押してもらえた。
なんなら自分の負けず嫌い精神をくすぐられた気さえする。

本当に嫌なら無理に行動しようとしたり、変化しなくてもいい。
ただ、変化しないと美味しいトマトは目指せない。
そして、未来を見失ったり、自分の可能性のリミットを決めてしまう。

自分の人生をあと2、3周できるなら1周目だけパスするのもありだけど、みんな等しく人生は1周目しかないから、やりたいことに足を突っ込んでみようかなと思えてきた。

でも、たぶん最初は爪先ぐらいまで。

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