アドラー心理学とオープン・ダイアローグ
こんにちは、対話スペースけやきのきよこです!
近年再注目された心理学として、アドラー心理学の事を耳にされた方もおられるのではないでしょうか。
岸見一郎さんの『嫌われる勇気』がベストセラーになりましたね。
私は、アドラー心理学とオープンダイアローグ、似ている点がいくつかあるなあと思いました。
自分の決断が大事
アドラー心理学は、個人心理学という名前でも知られているように、それぞれの人の主体性を大事にしています。
その人独自の人生目標に向かって行動していく事や、自分のスタイルで社会に貢献していく事を肯定しフォローするものです。
オープンダイアローグでも、答えは相談者自身のの中にある、と考えます。
聞き手さんは相談者さんの方の話を聴き取り、自分の中に生まれた思いを返します。
それは、話し手さんの課題について多様な視点を提供する目的があります。
その中から話し手さんは自分の思考や感情が展開するヒントを得るかもしれません。
良く思われなくていい
アドラー心理学では、『人生は他者との競争ではない』と説きます。
例えば、あるクライエントが、会社で不利な立場にあり、それを悩んでいるとします。
でも、丁寧に周囲の話を聴き取ると、会社の来期の成績がそのクライエントの部署の成績と直結するので、特に強いプレッシャーがある、という場合もあるかもしれません。
その場合、他の部署のアドバイスや協力を得ることで問題解決する場合もあるかもしれません。
オープンダイアローグでも、問題について未知の第三者の意見が多様な視点を産み、相談者さんに大きな展開を生む、という場合があります。
叱らないし褒めない
子育ての文脈でアドラー心理学の事を耳にした方がおられるかもしれません。
アドラー心理学では、人間は平等、で、社会に貢献する存在になることが求められています。
なので、『叱る』や『褒める』などの、上からの行動は慎む方が良い、と。
ここから読み取ると、子供が親目線からは良くない事をしていても、ひとまずはその子の話を聴き切る必要があると考えられます。
聴ききり、お互いの状況を感情から理解した上で、建設的な話ができるようになるのではないでしょうか。
これは、オープンダイアローグで大事にされる『不確実性に耐える』
という概念に近いように思います。
知らない所で話したり、聞いたり。
ご不安はあると思います。
でも、各対話について、話の安全性を保てるように、ファシリテーター(対話の守り手)がいます。
話したい方、聴きたい方、どちらもお気軽にオープン・ダイアローグの会に参加して頂けたらと思います。
〈オープン・ダイアローグについて〉
フィンランドで考案された対話メソッドです。
対等な立場でお互いに敬意を持ちながら「聴く」「話す」を続けていくと、本人の中から自然と改善や回復が湧いてきます。
元は精神疾患の治療法として生まれましたが、
現在では福祉や教育、会社組織など色々な場所に広まりを見せています。
★対話で話された内容は外部へは持ち出されません
★対等な立場で行う、安心・安全な対話の場です
★対話中のどんな一言にも、沈黙にも価値があります。
対話スペースけやきは広島県福山市を中心に、オンライン・オフラインで対話実践やオープンダイアローグに役立つ勉強会を行っています。
ご興味のある方は下記公式LINEより、どうかお気軽にお問い合わせください。