【こんにちは相談員です】商工相談員 加藤 敦子 先生
商工相談員 加藤 敦子
【相談日】
毎週火曜日
加藤先生 自己紹介
台東区産業振興事業団にて、商工相談の火曜日を担当しております、中小企業診断士の加藤敦子と申します。窓口では、これから創業を目指している方や創業間もない方の事業確立・資金調達等のご相談を中心に、その他事業のあらゆるお悩みのご相談を承っております。
中小企業診断士になるまでの歩み
中小企業診断士としては10年目を迎えましたが、それまでのキャリアは少々特殊です。
私の人生で最初のお仕事は、小学校の教師でした。30代前半までの9年間、子供たちと走り回っておりました。その頃ITに興味を抱き、教師を退職。
①IT企業に転職
IT関連の資格を取得して、IT企業へ転職しました。そこは大手IT企業から下請けでシステム開発を受託する小さな会社でした。最初はプログラマーからスタートし、システムエンジニア、そしてプロジェクトリーダーと業務の幅を拡げていきました。手がけたシステムは、物流システム、工場の生産管理システム、防災地図システム、印刷受注システムなど多岐に渡ります。特に物流関係では、冷凍食品、日用雑貨、文具、化粧品、家電、通信機器、自動販売機、紙、タイヤ等々、様々な物の動きを担うシステムを担当。お客様の倉庫で、そこで働く方々が自分たちが作ったシステムを使ってくださり、便利になったと喜んでくださるお顔を見るのが何よりのやりがいでした。
しかしそれも、リーマンショックで所属企業の経営が傾き、倒産するまでのことでした。当時の社長は何とか会社を建て直し、私たち従業員の給与も払えるよう、金融機関に掛け合っておられたと聞きました。それでもどうにもならず、倒産。私は他のIT企業へ転職できましたが、仲間のプログラマー、システムエンジニア達は皆、次の仕事を見つけるのに大変苦労し、やむを得ずIT以外の業界へ行かざるを得なかった者も少なくありませんでした。
②中小企業診断士へ
この一連の出来事で私は企業の経営、特に小さな会社の経営に興味を持ち、中小企業の社長をサポートする仕事ができないかと考え調べ始めたところ、中小企業診断士という資格を知りました。ここから勉強を始め、資格を取得し、念願叶って今、中小企業診断士として独立。自分の法人も立ち上げ、中小企業や小さな事業者の皆さんの経営のお手伝いをしております。
得意にしていること
特に得意としているのは、経営者の皆さんにとって分かりにくい、理解しづらいしくみや制度などを、分かりやすくお伝えし、具体的にどのように対応すればよいかをご指南することです。
直近では、インボイス制度や電子帳簿保存法に対して何をしなければならないか、どこまで対応すればよいのか、そもそもどんな制度なのか、セミナーでお話ししたり個別にご相談を承ったりしております。昨年来、インボイス制度のセミナー登壇は30回、電子帳簿保存法のセミナー登壇も40回に及びました。特に小規模企業、事業者の皆さまが、具体的に何を準備すればよいのかがよく分かったと喜んでくださっています。
この他、決算書の読み方、デジタル化の進め方など、ついつい苦手意識を持ち避けてしまいがちなこと、社長として今さら人に聞けないと思われていることを、基礎からお伝えし、経営に役立てていただくことに力を入れています。
最後に
事業のリソース（人やお金）に限りがあり、調達することも容易ではない小さな会社、個人事業者の皆さまが、この厳しい環境の中で何とか大切な事業を続けられ、価値を生み出し続け、皆さまのお客様、お取引先に喜んでいただけること。そこをこれからも、しっかりご支援していきたいと思っております。
加藤先生、ありがとうございました！
今回お話をお聞きしたのは火曜日担当の加藤 敦子先生でした！資金繰りや販路拡大等の経営に関することを、とても丁寧に親身になって相談できますので、ぜひ皆様も1度相談してみませんか。
台東区中小企業振興センターでは、区内中小企業が抱える経営に関する諸問題について無料で相談が出来ます。
相談時間：10時～16時（月～金曜日、祝日除く）
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