らんくすのバルサ振り返り
こんにちは、らんくすです。インドで少し暇だったのでnote始めました。文筆力など、まだまだ初心者なので温かい目で見ていただけたらなと思います。
さて、シーズンも最終盤に入り、FCバルセロナは無事CL圏を獲得することが出来ました!まだ2位(スーペルコパの出場圏)争いをしてる途中ですがめちゃくちゃ波が激しかった21/22シーズンを振り返りたいと思います!
※めっちゃポエムです。
始めに
今シーズンは、軽く「クーマン期」と「バルファン、チャビ前半期」、「チャビ後半期」の3つに分けることができるだろう。そして共通の課題はもちろん、「脱メッシ」という、非常に難しいものだった。
クーマン期
まず、開幕戦。相手はラレアル。スタメンにはブライスワイト、グリーズマン、ネトと最近見ない選手が。開始19分、メンフィスのフリーキックにピケが合わせ、先制点。そして前半終盤に、フレンキーのクロスをブライスワイトのヘッドで、追加点。あの独特なダンスは、印象的だっただろう。そして後半、ブライスワイトが2点目を決める。その後ロベテとオヤルサバルのゴールで少し巻き返しを喰らうもののセルジロベルトのゴールで突き放し、試合終了。結果は4−2で内容も完勝と言って良いほどで、観客も戻り、少しだけ、僕たちに希望を持たせる戦いをすることが出来た。
しかし第2節、アトレティッククルブ戦からは状況が一変。ビルドアップが上手くいかず、相手が引いて押し込んでる時も崩すことが出来なく、守備戦術は皆無。配置の決まりも一切なく、全部個頼りでクロスを放り込むだけ。クラシコもアグエロの現役最後のゴールで1点返すも、無念の敗北。クレにとっては辛い時期だった。
そして第11節。ラージョにアウェーで敗北。いよいよバルサのフロントも我慢の限界がきたのか、試合直後にクーマン解任を発表。そして僕たちはやっと、クーマンの “disaster”から解放された。
バルファン、チャビ前半期
この時期は、若手を積極的に起用し、不安定さは残るが、少しずつ「バルサイズム」を取り戻していた時期だ。
ただ、バルファン期の一戦目、アラベス相手に1−1。そう簡単にはいかない。そして何より、後に引退の引き金となってしまうアグエロの試合中の心臓の問題による離脱。監督が変わったとて、クレの気持ちは沈んだままだった。結局バルファン期もパッとせず、バルファン最終戦は3−0で前半を折り返すも、3−3で試合を終え、アンスも怪我という、最悪の形で終わってしまった。
そんな中での、チャビ復帰。チャビ1戦目エスパニョール戦の前半なんかは非常にエキサイティングで、なんとも楽しい時間だった。相変わらず不安定ではあったが結果、内容ともに少しずつ良くなっていき、少しずつ勝ち点を積み上げることができた。
そして勝負どころのCLグループステージ、最終戦。相手はバイエルン、バルサはアウェー。序盤からハイプレスという明確な作戦は見えたものの、あっという間にプレス回避の連続、ボールを奪っても繋げない、カウンターが刺さらないで、気づけば3−0、GS敗退。EL行き。誰もチャビを批判することはなかったが、喪失感が半端じゃなかった。
ただチーム自体は落胆する暇もなく、すぐにリーグ戦。内容は少しずつ良くなってきたものの、なかなか締めの仕方が改善されず、勝ち点が思うようには積み上げられない。
そんなこんなでスーペルコパ準決勝、クラシコ。CL敗退から公式戦3勝3分とまずまずの結果で挑む一戦。バルサはこの間にフェラントーレス、ダニアウベスが加入。ウンティティのまさかの大幅減給契約延長でフェラントーレスの登録が完了すると、早速この試合にスタメン出場。そして何よりこの試合にはペドリとアンスが復帰する。見ての通り、良いニュースばかりで、クレも期待を大きく膨らませ、今日こそ、という想いでいつも以上に往年のライバル相手に闘争心を燃やしていた。
絶好調ルーク、新加入組のフェラン、アウベスがいきなり先発で試合開始。バルサは積極的なプレスをかけにいき、サイドに追い込み、はめる場面も多く見られ、お互い五分五分の内容でそのまま試合は進んでいく。
25分にヴィニシウスのゴールでマドリーが先制すると、41分のルークの少しラッキーな形でのゴールでバルサが意地を見せ前半終了。
そして後半、バルサは後半始めからフレンキーとペドリ、フェランとアブデを替え、動きを見せる。すると怪我明けであるにも関わらず、ペドリは格の違いを見せ、後半始めは完全にバルサペースであった。しかし、72分。追加点を決めたのは、ベンゼマであった。マドリーの勝負強さが見られる素晴らしいゴール。ただバルサもそう簡単には折れなかった。83分に後半に投入されたバルサの10番、アンスファティが魂のヘディングを決め、まさかの同点弾。このまま後半も終了し、延長戦へいくことになった。クレにとったら、ここまでマドリーと互角に戦えただけでも、誇りに思えた。しかしこれはあくまで伝統的な戦い、エルクラシコ。ここまで来たら、勝つしかなかった。
延長開始。バルサがボール保持した状態がほとんどだった。逆にマドリーは、あえて持たせて、カウンターで仕留めようという意図。そして見事采配が当たったのは、アンチェロッティ、つまりマドリー。98分、デンベレのロストで、マドリーは高速カウンターを打ちに、何人もの選手をかける。最後のエリア内の場面ではマドリーが5人に対しバルサは3人。フィニッシュはフェデバルベルデが落ち着いて流し込み、3−2マドリー。延長後半もバルサはボールを保持し、得点を試みるが、そのまま試合終了。勝者はマドリー。この時の悔しさは、何か、少し清々しいものだった。確かに負けたものの、近年の何も出来ずに、敗北。というものではなく、バルサのスタイルで、しっかり戦えた。この事実だけでこれからの期待感は半端じゃなかった。
ただ今回もそう簡単にはいかなかった。すぐ1週間後のコパデルレイ、アトレティッククルブ戦。1発勝負。ただし結果は2−3で延長戦の末負け。終始アトレティックのハイプレスに苦しみ、90分で見れば引き分けであったものの、正直言って、完敗だった。そして3日後のリーグ戦のアラベス戦もパッとしない内容で、1−0の辛勝。そうして少しモヤモヤした形で代表ウィークへと突入した。
チャビ後半期
2週間の代表ウィークを挟んで挑む相手はアトレティコ。例えアトレティコが不調であっても、正直クレは絶対に勝つ自信というものはあまりなかっただろう。そして試合開始。良い入りをするものの、あまりにもひどいディフェンスで、先制を許す。「またか…」という気持ちになったクレがほとんどだった。ただしここからバルサはこの1年の流れを忘れさせる怒涛の反撃を見せる。失点直後にアルバのゴラッソで1点返すと、ガビ、アラウホというバルサの未来を背負う選手が立て続けにゴール。前半をアトレティコ相手に3−1で折り返す。後半も開始早々アウベスが追加点を決め、さらに突き放す。その後アウベスの退場、スアレスの得点で少しアトレティコがハイプレスに変えると反撃の兆しを見せるも、4−2のまま試合終了。締め方にはまだ少し問題があったものの、ほぼ、完璧な内容の試合だった。
ここから、3月下旬からの代表ウィークまでのバルサはただただ鮮やかで、圧巻だった。アトレティコ戦直後のエスパニョール戦、ELファーストレグのナポリ戦では引き分けるものの、その次のバレンシア、ELセカンドレグのナポリ、アトレティック相手にまたまた4点取り圧勝。次節のエルチェには辛勝、ELファーストレグガラタサライではスコアレスドローと、少し苦戦するも、その後のオサスナでは見事に立て直しまたもや4点圧勝、ELセカンドレグガラタサライには先制され、また少し苦戦するも、ペドリ劇場で逆転勝利。
そしてエルクラシコ。見ての通りバルサは近年最高の状態で、対するレアルマドリーも今シーズンのマドリーを彩るベンゼマを怪我で欠いていること以外は、ベルナベウでのパリ相手の大逆転勝利でお互いモチベーションは最高潮に達していた。スターティングメンバーはバルサはヴィニシウス対策のアラウホ右ラテラウ以外はいつも通りのメンバー。しかしレアルマドリーはベンゼマがいないことにより、モドリッチをゼロトップに置いてる様に見える少し不思議な陣形で試合開始。開始15分は基本的にはレアルマドリーのペースで試合が進んでいたが、バルサもスペースを見つけてはボールを通し、両者決定機を作る、インテンシティの高い、魅力的な試合だった。しかし29分、いよいよ均衡が破れる。デンベレの単独突破からクロスに合わせたオーバメヤン。入院中でもリアタイをしていた僕は、思わずベッドの上ではねてしまった。クレとして久しく見なかったクラシコでの先制点。しかしまだ1−0。相手はレアルマドリー。油断は禁物だ。ただ、バルサの勢いはもう止まらなかった。そのままずっと前半はバルサペースで、41分にアラウホのヘディングで追加点を取り、前半終了。このままでは大量失点もあり得るマドリーは、後半開始と共にクロース、カルバハルと変えてカマヴィンガとマリアーノを入れ、後半開始。するとマドリーは、3バックのような形で挑んでいたが、アラバが攻撃参加するので、実質2バックで、ほぼファイヤー状態。そして何より驚きだったのは、マドリーの選手が困っているようようにも見えたこと。対照的にバルサは落ち着いてボールを持ちながら、最初は少し戸惑っていたものの、すぐに適応。見事、マドリーの隙をつき、フェラン、オーバで追加点を決め、4−0。その後は少しだけマドリーもチャンスを作るも、これといった決定機もなく、基本的にはバルサペースでそのまま試合終了。
確かにマドリーはベンゼマを欠いていて、アンチェロッティの采配ミスがあったのは事実。ただマドリーというリーガを独走していたチームに4−0という結果も事実。これらは僕たちクレにとって、どれだけの価値か。シーズン序盤からショッキングなニュースが続いてた中でチャビというバルサのレジェンドと共に少しずつ基盤から作り直し、強力な新戦力、怪我からの復帰した選手たちで勝ち取ったこの試合の喜びは、何にも表すことができない、サッカーでしか表現できない唯一無二の感情だった。誰もが良い形でシーズンを終えることが出来ると思っていた。
そして2週間の代表ウィークが明け、セビージャ戦。順位が入れ替わる大事な試合で、これまたペドリ劇場。少しデンベレとペドリ、ブスケツ任せなとこはあったものの、良い形でチャンスを多くつくり、CL圏争いにおいて、非常に大事な勝ち点3をもぎ取る。
しかしEL準々決勝ファーストレグ、フランクフルト戦からまたもや状況が一変。ブスケツ潰しの343ハイプレスにバルサはアウェーで大苦戦。前半はフランクフルトが3−0で勝っててもおかしくない内容で折り返し、後半も特に変わりなく、フランクフルトが先制し、バルサはフレンキーとデンベレを入れる。すると少しバルサもペースを戻し、フェランのゴールで1−1で試合を終える。するとここからまたもやバルサは低空飛行を始める。直後のアウェーレバンテ戦。ペドリが入るまで負け越していて、またもや個人の技術頼りのサッカー。ルークの劇的ゴールでぎりぎり勝ち越すも、内容は決して良いものではなかった。そして勝負どころのEL準々決勝のセカンドレグ、ホームでまさかの2−3の屈辱的な敗北。フランクフルトの守備の硬さと、ペドリの離脱、ホームにも関わらず入ってきたフランクフルトサポーター3万人に大苦戦、最後2得点を返すも、敗退。あくまで僕の意見だが、明らかに油断したであろう選手、監督はもちろん、現地のお金にしか目がないソシオ「ども」は本当に恥ずべき存在だった。ホームで心のチーム、バルサがひどい戦いをしてるにも関わらず、アウェーサポーターに声援の面で圧倒され、3万人のアウェーサポーターを入れたフロントに対しての抗議とかいう意味不明な理由で後半序盤は熱狂的な現地クレが一時撤退。全てのトロフィーを失い、FCバルセロナという誇り高き存在に、お金目的の人間によって汚い泥を塗ってしまった。
この後もなかなか立て直すことはできず、カディスにまたもやホームで0−1負け。次節のアウェーラレアル戦は勝つも、この試合も内容はひどく、テアシュテーゲンがいなかったら負けてただろう。さらに次の試合のホームラージョ戦も0−1負け。審判云々なんかは僕にはどうてもよく、クラブレジェンドのチャビ監督の元、ホームで3連敗という「記録」を作ってしまったことが本当に悔しかった。ただ、シーズンが終了が終わったわけでもないので休む暇などなく、悲惨な状態で挑むアウェーマジョルカ戦。ここから少しだけ、復活の兆しが見えた。インテリオールのポケットへの侵入というものは唖然少ないものの、左ウィングメンフィスと共に、少しだけ、良い攻撃を仕掛けることができていた。試合の締め方はあまりよくなかったが、アンスの復帰など、少しでもポジティブな話題が出始めていた。そしてアウェーベティス戦。前半戦はベティスのカナーレス、フェキルなどの優秀な選手中心の素晴らしい攻撃に押され続けたものの、後半アンス、リキ投入。すると批判されがちだったリキが躍動。ブスケツ、アルバ、アンスと共に奏でるリズムは、長い間見なかった、本当に美しいものだった。リキの前までの積極性とパスミスの多さは少し気になったものの、リキの存在を再認識出来た良い機会だっただろう。すると76分、「10番」アンスの先制弾。完全にGKの逆をついた、なんともアンスらしいスペクタクルなゴール。彼の偉大さとポテンシャルは計り知れなかった。その後バルトラの恩返し弾で追いつかれるが、ラストプレーで、今季のMVPと言われてもおかしくない、ジョルディアルバのゴラッソで勝ち越し。アウベスのアシストもさすがのものだった。まだシーズンは終わってないものの、CL出場はこの試合で、確定した。
まとめ
こうして掴んだCL出場への切符。当たり前だったCL出場圏をここまで苦戦するのは、今シーズンの状況を象徴するものだろう。ただ終わってみればバルサは2位で、チャビが来てからは数々の強豪を倒してきた。しっかり夏補強して、時間を使って戦術を落とし込んでもらい、怪我から帰ってくるであろうペドリ、来季こそフル稼働を願うエース、アンスファティと共にバルサがまた、世界を圧巻させる日まで、僕たちクレはいつまでも待つ。そしてCLという栄光をまた掴み取ろう。
Visca el Barca💙❤️
終
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