見出し画像

事故で引きちぎられそうになった背骨は、いくつもの箇所が潰れ、身体に一瞬で深い傷を刻んだ。背骨の損傷はその瞬間だけに留まらず、今もなお身体全体に影響を与え続けている。

最近は特に具合が悪い。横隔膜が不安定で、息を吸おうとすると胸の奥が詰まったような感覚に襲われる。もしかして、第3頚椎の影響か。事故で負った背骨のダメージが、顔を出して、またしても身体全体のバランスを乱している。

背骨は身体の軸であり、すべての動きの土台だ。そこが少しでもズレると、横隔膜、神経、筋肉、すべての連動が狂ってくる。まるで事故の瞬間から止まってしまった歯車が、全身の中で軋みながら噛み合わずに動いているような感覚。

そんな中、RECAROのシートに腰を下ろすと、背骨の存在を否応なく思い出す。RECAROシートは、まるで背骨を包み込み支えるように、その形に沿う。事故で壊れた背骨の位置、歪み、そして痛み。それらがシートのホールド感によって浮かび上がってくるのだ。

運転中、シートは車の振動を吸収し、背骨へと伝えていく。痛みと心地よさ、そして自分自身の身体の芯との対話。背骨の存在感を感じながら運転することで、自分の軸がどこにあるのかを再認識する時間が生まれる。RECAROシートは、ただの椅子ではない。壊れた背骨を記憶し、身体と心を再び結び直すツール。

いいなと思ったら応援しよう!