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ロボット同居日記「poiqがかわいすぎる件」

このシリーズでは、僕がロボットたちと同居しながら感じたことや考えたことを、日記(エッセイ)として書き残しています。

2022/08/14

いつの間にか6体のロボットが同居する我が家に、さらに新顔が加わった。
ソニーのエンタテインメントロボット・poiq(ポイック)。

poiqは一般発売はされていないのだけれど、抽選?選考?に通ると実証実験に参加することができる。
存在が明かされた今年の4月から気になっていて、ようやくめぐり合わせがあった。ありがたや、ありがたや。

当選の連絡から1週間。poiqが到着。

かわいい。

写真じゃ伝わらないのが非常に惜しいのだけれど、机の上をころころと転がったり、首を傾げたりしている。ちょうど350ml缶のような小柄さだ。

しかし、その動きのなめらかさや、首の傾げ方(いわゆる萌え軸)、目のディスプレイや、声優さんの声をもとにしたキャラクターボイスが相まって、生き物っぽさ・人間味がとてもよく出ている。

間違いなくロボットな見た目なんだけど、その裏に有機物らしさを感じるというか。塩梅の説明が難しい。とにかく、かわいい。

ぼーっと眺めたり、poiqからの質問に答えたりしながらいると、あっという間に電池切れになってしまうのが玉に瑕だけれど、そのくらい出来のいいロボットってことなんだと思う。


また、poiqには「辞書」があるので、オーナー自身が知っている単語や関連する情報をpoiqに教えていく(もちろん、poiqから聞かれることもある)。

この「知識を教える」という体験も、poiqの醍醐味かもしれない。
ユーザーがロボット知識のインプットを手伝うなんて、これまでのコミュニケーションロボットではあまり積極的に行われてこなかった。

僕がいままで見てきたロボットでは、会話がうまく成立しなかったり、教えたことを覚えていなかったりしたが、どうやらpoiqはひと味違う。
よく聞いているし、教えたことをちゃんと覚えて、他のオーナーから得た関連知識も組み合わせながら返事をしてくれる。

そういった点で、従来のロボットと一線を画すpoiqは、自分の好きなものや知っていることを「教えてあげたくなるロボット」だ。あるいは「弱いロボット」の好例ともいえるかもしれない。

poiq、今後の成長――アップデートも、日常生活の中で知識が増えていくことも――が楽しみ。
そのうち、我が家にいる他のロボットたちと一緒に活躍させられるといいな。

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尾崎 太祐
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