見出し画像

【#エンタメ横断ニュース】ジャンプが新グッズブランド開始、俺レベがドラマ化、吉本が翻訳AIサービスを開発、TBSが博報堂・セガ資本の企業とドラマを海外リメイク(25/1/27)

こんにちは!マンガIPのライツを担当している村田です。

今週は下記の4つのニュースを紹介します。


週刊少年ジャンプ、新グッズブランド開始

ニュースサマリ

週刊少年ジャンプ、新グッズブランド「Every Monday」始動。
"月曜を着る"をテーマに「週刊少年ジャンプ」が贈る、デジタル版定期購読者限定プロダクトブランド。毎週月曜日に新作をリリースする。

分析、所感

年始に次にくる予測エンタメトレンドの1つにIP×アパレルを挙げました。カプコン、東映などIPホルダー、大手エンタメ企業が参入していから挙げたトレンドなのですが、週刊少年ジャンプも参入です。

週刊少年ジャンプ55周年の際、 “EVERY MONDAY” をテーマにBEAMSとコラボ。その流れを汲んだものかと思われます。

マンガ本誌と同じく、アパレルも毎週月曜日に新作をリリースするというコンセプトがいいですよね。抽選販売とのことですが、どの程度の応募があるのか、ジャンプIPを使ったアパレルも展開するのか気になります。

韓国Webtoon「俺だけレベルアップな件」 ドラマ化決定

ニュースサマリ

カカオ傘下のカカオエンターテインメントはWebtoon作品「俺だけレベルアップな件」がドラマ化されると発表した。 

分析、所感

アニプレックスとタッグを組み、アニメ2期が現在放送中している「俺レベ」。アニメの2期はPrimeVideoののトップ10(日本)で1位を記録、Netflixでは11カ国・地域で10位以内にランクインと大人気です。

そんな俺レベがドラマ化とのことで、"カカオエンターテインメントの関係者は「『俺だけレベルアップな件』は韓国コンテンツを代表するIP(知的財産)としての地位を確立した」"とのこと。

確かに、Webtoon、アニメ化、ドラマ化と順調にクロスメディア展開できています。他のメディア化ですと、舞台やミュージカルも考えられますが、今後も注目のIPが韓国Webtoonから登場しました。

吉本興業グループのFANY、「お笑い翻訳AIサービス」のα版を開発

ニュースサマリ

吉本興業グループの株式会社FANYは、エンターテインメントコンテンツの海外展開を促進するため、株式会社ブレインパッドの技術協力のもと、Googleの高性能モデル「Gemini」を活用した「お笑い翻訳AIサービス」のα版を開発。

分析、所感

年始に次にくる予測エンタメトレンドの1つにお笑いの世界進出を挙げました。これは令和ロマンの髙比良くるまさんの「漫才過剰考察」で紹介されていることで「字幕に抵抗がない+意味が分かる、が組み合わされば日本のお笑いも十分通用する可能性がある」と述べられています。

リリースを見ると、まさに字幕作成にアプローチする仕組みです。

お笑いコンテンツの海外展開においては、その翻訳や字幕の作成にあたり、従来の動画翻訳サービスでは対応が難しい、多くの課題があります。話の前後の流れをふまえた字幕の表示タイミングや長さ、関西弁や造語の翻訳など、お笑い特有の要素に対する高度な技術的工夫が求められます。本システムの開発にあたり、お笑い翻訳専門家のノウハウや吉本興業保有のネタ動画などをAIの高度化に活用し、AIが「笑い」を構造的に理解できるように対応しました。

TT兄弟で「ゴット・タレント」に出演」されているチョコレートプラネットさんの「業者」のコント動画に、実際に「お笑い翻訳AIサービス」を使用しているとのこと。(「設定」>「字幕」>「英語」を選択すれば見られます。)

α版では日本語から英語への翻訳に対応しており、今後は中国語、韓国語など多言語への対応も進めていく予定とのこと。吉本という企業が、AIにも力をいれて、海外展開を目指してるとのことで心強いですね。

TBS、博報堂・セガ資本の会社とドラマを海外市場向けにリメイク

ニュースサマリ

株式会社TBSテレビとSTORIESグループは、日本の人気テレビドラマを米国ハリウッドや海外市場向けにリメイク開発する共同事業を開始。
この提携により、TBSの豊富なドラマコンテンツとSTORIESグループの国際的な制作・配信ネットワークを活用し、世界中の視聴者に向けて日本のドラマを再構築・提供することを目指す。

分析、所感

STORIESは、2011 年博報堂DY・セガなどの出資で設立。2018年、STORIESは博報堂DYから3億円(約270万USドル)の増資を受けており、博報堂を資本に持つ会社です。

代表の鈴木智也CEOは、博報堂サポートのもとジョージ・ルーカスを輩出した南カリフォルニア大学の映画大学院で映画テレビのプロデュースを学び、ラ・ラ・ランドのMarc Plat氏をパートナーにセガIPの“SHINOBI”等を共同開発するプロデューサーとしてハリウッド映画を企画開発進行中だそうです。

STORIESが博報堂DY、セガ資本なので、セガIPのハリウッド映画を共同開発しているということなのでしょうか。

そんなSTORIESにはアメリカ子会社があり、TBSが保有するドラマ作品群の中から、約40本を世界市場向けにリメイクプロジェクトとして企画・開発を進めます。

こちらのTBSのリクルートの記事を読むと、2022年放送の日曜劇場のドラマ「DCU」はイスラエルの総合メディア企業「Keshet International」と共同制作、韓国の「CJ ENM」や、インドの総合メディア会社「Zee Entertainment Enterprises」と戦略的ビジネス協定を結び、コンテンツの共同開発を模索しているとのことで、その一環の動きでしょう。

海外でのリメイクは時間がかかるかと思うので、実際に作品として見られるのは5年後先などでしょうか。

今週のニュースは以上です。分析、所感は間違っている理解や知識があるかもしれませんので、もし気づいたらご指摘ください・・・。それでは、また来週お会いしましょう!



いいなと思ったら応援しよう!

村田泰祐
いただいたサポートは書籍購入費に充てます!