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【#エンタメ横断ニュース】サイバーエージェントアメリカ法人がアニメマーケティング会社として新体制、GOKKOがショートドラマアプリをリリース、Netflixがラスベガスにレストラン開業(25/2/17)
こんにちは!マンガIPのライツを担当している村田です。
今週は下記の3つのニュースを紹介します。
サイバーエージェント、アメリカ法人をアニメマーケティング会社の特化し新体制
ニュースサマリ
サイバーエージェントはCyberAgent America, Inc.を、サイバーエージェントおよびサイバーエージェントグループが関わるアニメコンテンツのグローバルマーケティングに特化した子会社として、新体制にて始動。
分析、所感
私がサイバーエージェントに入社した2019年頃は所属部署も違って、あまりサイバーエージェントアメリカの話は聞きませんでした。
歴史をたどると2008年にサンフランシスコにオフィスを作り、2015年に改めて広告事業本部がオフィスを作り再拠点化。2017年にニューヨークも法人を設立しています。
そして、2008年設立したサンフランシスコの法人をサイバーエージェントが関わるアニメコンテンツのグローバルマーケティングに特化した子会社にします。
新CEOは吉田さんとのことで、入社1年でABEMA SNS領域マネージャーに就任 、ABEMAのFIFA W杯も担当されている若手エース。縦型ショート動画特化の子会社サイバーティカルもそうですが、サイバーエージェントは近年若手を子会社社長への抜擢するようになっている印象です。
実際の事業内容はマーケティング寄りな印象ですが、マンネリになりがちなアニメの宣伝領域に、サイバーエージェントのようなインターネット広告のゴリゴリのプレイヤーが入ってくるのは業界にとって良いことだと思います。
1.Marketing Strategy Development
各国のメディアやプラットフォームとのパートナーシップにより、国内外で一気通貫したマーケティング戦略を策定、ブランドコントロールを行います。今後、各パートナーシップについても順次発表してまいります。
2.Local Online/Offline Promotion & User Communication
各国のメディア、プラットフォームとのネットワークを活かし、地域ごとに異なるコンテンツ接触および情報摂取態度、メディア利用傾向に合わせて、コミュニケーション設計、クリエイティブやメッセージを開発。各国における言語対応はもちろん、SNSなど最適なメディアを通して、効果的にユーザーに情報を届けることができるマーケティング戦略設計、オンラインおよびオフラインにてプロモーション実行と運用を担います。
3.Local Offline Marketing &Promotion
グローバルコンベンションやイベントへの出展のほか、体験を提供するオフラインプロモーションを通して、リアルでのファンコミュニケーション及び情報発信を担います。
GOKKO、縦型ショートドラマアプリをリリース
ニュースサマリ
「ごっこ倶楽部」を運営する、株式会社GOKKOは縦型ショートドラマアプリ「POPCORN」をローンチ。
分析、所感
昨年の個人的なエンタメ業界のニュースとして、まず1番にショートドラマを紹介しました。
「ショートドラマプラットフォーム「BUMP」を運営するemole(2018年設立)、ショートドラマクリエイター集団「ごっこ倶楽部」を擁するGOKKO(2022年設立)の2社が業界を牽引してきた」という書き出しから始まるのですが、GOKKOもプラットフォーム事業にも参戦。ショートドラマ業界は、ますます混迷を極める形に。
Netflix、AmazonPrimeVideo、U-NEXTなどの配信サービスの歴史に学びたいところですが、そもそもショートドラマのコンテンツ数が少ないかと思うので「コンテンツの数で他より上回っています!」とかは起きえなそう。
そうなってくると、オリジナル作品=「この作品が観たい」の軸の方が強くなる気がしているので、圧倒的に面白い作品が1個でもあるプラットフォームが勝つのかなぁ・・・と思ったりします。
この辺りは是非ショートドラマ業界の人のお話や議論を聞いてみたいところです。
Netflix、ラスベガスにレストラン開業
ニュースサマリ
ラスベガス・MGMグランドホテル&カジノ内に「NETFLIX BITES Vegas」がオープン。
限定レストランは、ラスベガスの有名なストリップ通りに位置しており、朝食、ランチ、ディナーを提供。
『ストレンジャー・シングス』、『ブリジャートン家』、『イカゲーム』、『ナイブズ・アウト: グラス・オニオン』、そしてデイヴィッド・チャンによる『Dinner Time Live』などの作品を味として楽しめる。
分析、所感
アパレル、体験型エンタメ、フードなど配信サービス以外も手掛けるNetflix。レストラン事業も期間限定という形で手掛けています。
「NETFLIX BITES Vegas」は、2023年にロサンゼルスで開催されたポップアップ「NETFLIX BITES Los Angeles」の成功を引き継いでいるとのこと。ロサンゼルスでの6週間の期間限定営業はすべて予約が埋まり、同地で最も検索されたレストランとなったそう。
紹介した記事にはジョシュ・サイモン氏というNetflixの消費者製品担当副社長が登場するのですが、消費者製品担当がNetflix内にあるんですね。
ONE PIECEをテーマにしたカリフォルニアロールみたいなものもあるみたいです。
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グランドライン・ショーボート:『ONE PIECE』にインスパイアされたこのシェア可能な寿司船は、海苔巻きにご飯、スパイシーツナ、キャロットのマリネ、きゅうり、ガリを詰め込んだ一品です。あなたの冒険心でこの船を征服しましょう。
「サンジの料理を再現!」とかじゃないんですね。個人的には、アニメ作品やIPの世界観を再現したコラボフードというのは日本だと珍しくないと思うんですが、もし海外で珍しいものならチャンスだと思います。
NetflixのONE PIECEをテーマにしたカリフォルニアロールだけ見ていると、日本のコラボカフェの会社の方がもっとIPの世界観に沿ったものを作れそう・・・。個人的には日本から海外に進出するビジネスチャンスの1つになりえる気がします。
今週のニュースは以上です。分析、所感は間違っている理解や知識があるかもしれませんので、もし気づいたらご指摘ください・・・。それでは、また来週お会いしましょう!
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