【エンタメ横断ニュース】U-NEXTとGENDAが提携、任天堂のパルワールドの訴えの内容が判明、伊藤忠がeスポーツに投資(24/11/17)
こんにちは!マンガIPのライツを担当している村田です。
今週は下記の3つのニュースを紹介します。
U-NEXT、GENDAが業務提携
ニュースサマリ
本業務提携を通じて、エンターテイメント事業領域において、U-NEXT HOLDINGS及びGENDAが有する顧客基盤や販売チャネル、知見やノウハウ等のリソースを互いに共有することにより、相互の事業の発展並びに企業価値向上を目指していく。
分析、所感
先週もGENDAと富士急行の提携について取り上げたばかりですが、今回はU-NEXTとの提携でした。
業務提携の内容は下記の通りで、コンテンツの提携というよりもDX文脈が強いです。
U-NEXTはUSENで店舗DXを展開しています。
売上、営利の構成割合だと、売上高はコンテンツ配信(U-NEXT)に続き、営利では最も多くを占めています。
GENDAは7割がテック人材であり、DX施策を行い、次のM&A先でDX化・・・を繰り返しているそうです。
U-NEXTは店舗DXのソリューションとして、創業サービスでもある有線、レジ、サイネージ等のツールがあるので、GENDAがそれらを活用していく提携になるでしょう。
任天堂、パルワールドの差し止めと計1000万円の損害賠償および遅延損害金の支払いを請求
ニュースサマリ
「パルワールド」運営のポケットぺアは、ポケモン及び任天堂より特許権侵害訴訟を提起されており、内容及び現状を報告した。
分析、所感
ポケットペアが任天堂とポケモンに特許権侵害訴訟を提起され、そのニュースが話題になりましたが、ついに具体的な内容が明らかになりました。
事実の情報は上記の通りですが、下記のブルームバーグの記事が分かりやすく、過去の任天堂の訴訟についてもまとまっていたので紹介します。
過去、コロプラのアプリ「白猫プロジェクト」については、コロプラが任天堂に約33億円を支払い、任天堂は訴えを取り下げることで和解しています。
そう考えると、金額だけでみると任天堂、ポケモンそれぞれ500万円及び遅延損害金の支払いというのは安く見えるのですが、実際どうなのでしょうか。
ポケットペアとしては今後の訴訟手続を通じて同社の見解を主張していくとのことで注目です。
伊藤忠、eスポーツチームのREJECTに出資
ニュースサマリ
伊藤忠商事は、獲得賞金総額国内トップのeスポーツチーム「REJECT」を運営する株式会社REJECTと資本・業務提携した。
今後、伊藤忠商事のグローバルネットワークを活かし、REJECT及び所属選手・タレントのブランド力向上を図り、国内および海外展開を支援することに加え、100%子会社の伊藤忠ケーブルシステム社を通じて、REJECTと連携し、国内外のeスポーツ大会やイベントに最先端の映像伝送装置や機器等を提供していく。
分析、所感
五大商社のエンタメへの投資が加速化しているなかで、伊藤忠商事がeスポーツ分野で投資。REJECTについては、プレスに下記のように紹介されており、日本有数のeスポーツチームのようです。
また、REJECTは今回で総額10.7億円の資金調達を完了しているのですが、投資家の顔ぶれにアラブ首長国連邦のアブダビのGyrfalcon Holding LLCがいます。中東が日本のエンタメに積極的ですが、今後他のスタートアップ界にも増えてきそうです。
今週のニュースは以上です。分析、所感は間違っている理解や知識があるかもしれませんので、もし気づいたらご指摘ください・・・。それでは、また来週お会いしましょう!