Ermenegildo Zegna TROPICAL
かなり前だがErmenegildo Zegnaの春夏用生地トロピカルでスーツをオーダーした画像があったので紹介したい。
テーラーによってはフルオーダーになるような仕様でも贔屓にしていたテーラーはイージーオーダーのオプション扱いにしてくれた。まぁ、そこいらはテーラーと取引している縫製工場との絡みによると思う。縫製工場の作業ラインに於いて物理的に出来るか?という意味で。
因みに僕がスーツをオーダーしだした平成の一桁の頃は、イージーオーダーでも金さえ出せばオプションでかなりの拘りスーツが完成した時代ではあった。
それ程、業界の層も厚く景気が良かったんだな~と振り返れば思う。
しかし今ではフルオーダーに対応しているテーラー自体探すのが難しく、僕が世話になっているテーラー数店では壊滅状態になってしまった。要するに対応している縫製工場が無くなってきている。
さて今回拘ったのは衿。
基本的にはセミピーク。なかなかのバランスだと思う(笑)
画像を見て人によってはフィッシュマウスでは?と思うかもしれないが、セミピークとフィッシュマウスの定義は案外曖昧みたいでテーラーによって答が違う。
基本的にはセミピークの上衿の幅を下衿に合わせるようにしたのがフィッシュマウスだと思う。がフィッシュマウスを独立的にしているテーラーもあるがそれだと○○ラペルから逸脱してしまう。しかも下衿の角度は大概セミピークと大差がない。
なので個人的にはフィッシュマウスはセミピークの派生型だと思っている。
話が逸れたが、今回のセミピークは完成したイメージの型紙もどきを持ち込んで対応して貰った。なので下衿の折れの角度は自分の中ではある意味黄金比(笑)
上衿は何もしないと重たい印象になるので上襟の縁にインカーブを掛けてみた。まぁ何処かで画像があったら比較して頂けると分かると思うが随分スタイリッシュになっている(笑)
更にはフラワーホールも外した。
因みに色調整が上手くいってませんが紺に白のストライプです。
どうですか?
素敵過ぎる佇まいに惚れ惚れしますよね(笑)