天皇=原爆は、間違いない。深刻な数世代にわたる被害・・。

より


上記文抜粋
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イアン・カーショー『ナチ・ドイツの終焉 1944-45』


イアン・カーショー『ナチ・ドイツの終焉 1944-45』 白水社(2021)

ヒトラーを中心とする二次大戦期欧州史の大家であるカーショーが、ナチスドイツの最末期を描く。
カーショーは、「なぜドイツは降伏することなく、文字通り国家がほぼ滅亡するまで戦い続けたのか」という疑問から、それをヒトラー一人の責任に負わせる従来説からの脱却を図る。

1944年6月のノルマンディー上陸とバグラチオン作戦、そして7月のヒトラー暗殺未遂事件に端を発し、ナチス政権の意思決定がどのように行われたのか、意思決定の仕組みがどのように変化したのか(あるいは変化しなかったのか)、行政や軍事の現場でどのような判断がなされ、中央にどのように伝えられたのか、行政や司法はどのように機能していたのか、ドイツ国民に果たしてどのような選択肢があったのか、などを仔細に検討していく。
戦闘描写はあくまでも副次的なものであり、公的記録と私的記録を照らし合わせながら、虚実を明確にしつつ、当時のドイツの当事者たちの本音と真相に迫る。

その中で浮かび上がってくるのは、実質的権威を失いつつも、宗教的カリスマであり続けたヒトラー、カリスマを利用することで巨大な権限を振るうナチ幹部、権威の盲従することで自己を正当化する官僚と軍人、巨大な監視機構と暴力にさらされた上、連日の空襲で日々の暮らしもままならなくなる市民である。

ドイツも日本も同じだが、開戦時には体制や戦争に反対するものは全て検挙、拘束されており、核となる組織がすでに失われている上に、空襲などで日々の生活も成り立たなくなり、あるいは地方に疎開することで、ますます体制転換や反政府運動の組織化ができなくなってしまったということだ。
同様に、「教育=洗脳」が行き届きすぎたせいで、「体制の意思決定の従うことが市民・臣民の義務である」という認識が一般化、特に若年層では一層その傾向が強くなって、反対の基盤が形成されなくなる。
当然、メディアも党と政府のプロパガンダしか流さないため、判断材料となるような情報も遮断されている。
考えてみれば、現在の日本にも通じる話だ。

学術的検証は十分になされていながらも、日記などの私的記録をうまく使って物語性が非常に高度に保たれており、その場を見ているような臨場感を感じさせる。
訳も疑問に思うところはあれど、全体的には非常に読みやすく、500ページ以上の本文も苦を感じることなく読み終えることができた。
時間を置いて、もう一回読みたくなる作品である。

[目次]
 主な登場人物/地図/謝辞/初めに
序章 アンスバッハ──ある若者の死
第1章 体制への衝撃
 Ⅰ終わりの始まり/難局から利益を得た者たち Ⅱ一九四四年七月二十日、総統大本営での爆発 Ⅲ七月二十日事件──庶民の反応、兵士・将軍の反応/体制、急進化へ Ⅳ体制を仕切った四人──ヒムラー、ゲッベルス、ボアマン、シュペーア Ⅴ「ハイル・ヒトラー」敬礼の導入/参謀本部の再構築/「国民社会主義指導将校」 Ⅵよみがえったカリスマ/愛顧にすがる権力者たち/軍、忠誠派の支配確立
第2章 西部での崩壊
 Ⅰノルマンディーの激戦/クルーゲ元帥の解任と自殺/フランス失陥/米軍、ドイツ国境へ Ⅱ早期終戦への願望/疎開行動の混乱/軟弱な「後方根性」 Ⅲ西部戦線の立て直し/「ドイツの町、ドイツの村のあらゆる地下壕、あらゆる街区が要塞とならねばならぬ」/ナチ党の組織的触手 Ⅳ総力戦をめぐる対立/シュペーアの奮闘 Ⅴ恐怖に基づいて統治される、原子化された社会/国民突撃隊の設立 Ⅵ堡塁建設作業/ナチ党によるドイツ支配、絶頂に
第3章 恐怖の予兆
 Ⅰ「バグラチオン作戦」/ワルシャワの悲劇/同盟国の離反 Ⅱ赤軍の手に落ちることへの恐怖/「要塞」指定戦術/堡塁建設運動のもたらしたもの/国民突撃隊、実戦に参加 Ⅲソ連軍のメーメル攻撃/市民たちの逃避行/ネマースドルフでの蛮行 Ⅳネマースドルフ事件とプロパガンダ/東部戦線と西部戦線の相違 Ⅴ「ユダヤ人にはきわめて残酷に対処しなければならない」/フル回転したアウシュヴィッツの火葬炉/クレンペラーの秘密の日記 Ⅵナチ体制への募りゆく嫌悪感/「ヒトラーが生きている限り戦争は続くのだ」/戦局逆転を目指す新計画
第4章 束の間の希望
 Ⅰ一枚のカードにすべてを賭けて Ⅱ兵器増産──シュペーアらの組織的奇跡 Ⅲ「われわれの不屈の精神、楽天性、そしてユーモアによって、克服しえない困難はない」/大管区長とヒトラーとの紐帯/難局のなか跋扈する官僚主義/ヒトラーの熱弁、ゲッベルスの感動/国民突撃隊宣誓式/映画『コルベルク』完成 Ⅳ空襲下の沈滞ムード/ケルンでの抵抗運動/ゲッベルスのルール地方視察/「指導部への信頼の危機」/V2ロケットへの期待/一般兵士の圧倒的多数は、戦い続ける以外、いかなる選択肢もなかった Ⅴアルデンヌ進攻/活気づく国内/連合軍の猛反攻/はじけ飛んだバブル Ⅵ惨めな新年祝賀会/高官たちの思惑/「われわれは滅びるかもしれぬ。だが、世界を道連れにして滅びるのだ」
第5章 東部の災厄
 Ⅰソ連軍、三週間の猛攻/国防軍指揮系統の特異さ/最高司令官がヒトラーでなかったなら Ⅱソ連軍、東プロイセンのほぼ全土を制圧 Ⅲ遅すぎた疎開命令/酷寒の中の避難民/復讐者たちの蛮行/「ヴィルヘルム・グストロフ」号の沈没/パルムニッケンのユダヤ人虐殺事件 Ⅳ広がる衝撃波/「終焉なき恐怖よりは恐怖なき終焉を」/「あなたの任務を思うと心が乱れます。なんとか切り抜けられますように」/「ドイツはこの蛮族の攻撃を跳ね返すに決まっています」 Ⅴ前線兵士たちの手紙/ラインハルト上級大将の苦悩 Ⅵいかなる形の降伏も認めない、論理的にはたださらなる巨大な流血と究極的自己破壊を招くだけの戦略
第6章 戻ってきたテロル
 Ⅰテロル的抑圧の増大 Ⅱ士気崩壊への懸念/ポーランド総督ハンス・フランクの逃亡/大管区長グライザーの逃亡 Ⅲブロンベルグ市警察本部長の銃殺/落伍兵の増大/プロパガンダ改善指令/略式軍事法廷の導入 Ⅳ外国人労働者、囚人、捕虜を襲うテロル/ヒムラーのダブル・ゲーム/一─二月、ユダヤ人「死の行進」 Ⅴドレスデン大空襲 Ⅵドイツ不敗の建て前/クロージクの驚くべき税制改革プラン/ボアマン夫妻の手紙/ゲッベルス夫妻の会話/シュペーアの現実的なメモランダム/ナチ党綱領制定二五周年の日に
第7章 進みゆく崩壊
 Ⅰ東西からの猛攻/ハイリゲンバイル孤立地域/エリート部隊、袖章剥奪の不名誉/米軍、ライン川を渡河 Ⅱ士気低落とプロパガンダ活動/移動軍事法廷、最初の死刑判決/「われわれの誇りが、ロシア人のような民族の前にひれ伏すことを、あるいはアングロサクソンどもの偽善、傲慢、無教養の前にひれ伏すことを、拒否している」 Ⅲ高級軍人たちの認識/一九一八年との対比 Ⅳ民間人をさいなむ圧倒的な無力感/食糧難/郵便・電話・交通の機能喪失/官僚制とナチ党機関/「ヴェアヴォルフ(人狼)」の創設 Ⅴ終戦を模索する重臣たち/ヒトラー後を展望するシュペーア
第8章 内部崩壊
 Ⅰ身構えるベルリン/夢幻の中のヒトラー Ⅱ同盟崩壊の夢想/降伏する都市、徹底抗戦する都市/ソ連軍、ベルリン包囲へ Ⅲケッセルリング元帥、ヒトラーの幻想に同調/モーデル元帥の自殺/デーニッツ元帥の決意/ハインリキ上級大将の慨嘆/少年兵の前線投入/「われわれはこの罰を受けるだけのことをしたのだ」/カミカゼ攻撃成功せず/ドゥフナー中尉の幸運な終戦 Ⅳ「権威が途方もなく低下しているのだ」/ベーカリー襲撃に斬首刑/大管区長グローエ、ホフマンの遁走/大管区長コッホのむなしい画策/大管区長ホルツの戦死/大管区長ハンケの不名誉な終焉 Ⅴボアマンの苛酷なメッセージ/大管区長ヴェヒトラーの処刑/「すべての町は死守されるべし」/バート・ヴィンツハイムの女性たちのデモ/横行する恣意的処刑/反ナチ抵抗者の一斉処刑/偽空軍大尉の犯罪 Ⅵ四月、無益で残酷な「死の行進」/ツェレの大虐殺/ガルデレーゲンの大虐殺/「奴らは政治犯だ、単なる犯罪者だ」 Ⅶヒトラー最後の一一日間
第9章 無条件降伏
 Ⅰ「総統死す! 凄まじいことだ、しかし予期されたことだ」/「あいつを吊るすのに高すぎる木はない」/デーニッツの模索 Ⅱ自殺の蔓延/デミーンの悲劇 Ⅲデーニッツ内閣の顔ぶれ/入閣を求めたヒムラー/過去との断絶なき政権/リッベントロップの「政策提言」/デーニッツの目標 Ⅳ四月二十九日イタリアでのドイツ軍降伏/五月四日リューネブルクでの部分的降伏署名/五月七日未明ランスでの全面降伏署名/五月九日未明カールスホルストでの再度の全面降伏署名/ドイツ国防軍最後の戦況報告 Ⅴデーニッツ内閣の終焉 Ⅵわが国の民は、全体として、国民社会主義の犯罪にいまだ責任があるのだ
終章 自己破壊の解剖学
 解説(小原淳)/訳者あとがき/写真一覧/参考文献/原注/人名索引


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抜粋終わり


実質的権威を失いつつも、宗教的カリスマであり続けたヒトラー、カリスマを利用することで巨大な権限を振るうナチ幹部

まあ「天皇」とそっくりだよね。ヒトラーも。また自民党もナチと一緒だよね。

麻生太郎氏は、素直だよね。


開戦時には体制や戦争に反対するものは全て検挙、拘束されており、核となる組織がすでに失われている上に、空襲などで日々の生活も成り立たなくなり、あるいは地方に疎開することで、ますます体制転換や反政府運動の組織化ができなくなってしまったということだ。
同様に、「教育=洗脳」が行き届きすぎたせいで、「体制の意思決定の従うことが市民・臣民の義務である」という認識が一般化、特に若年層では一層その傾向が強くなって、反対の基盤が形成されなくなる。
当然、メディアも党と政府のプロパガンダしか流さないため、判断材料となるような情報も遮断されている。
考えてみれば、現在の日本にも通じる話だ。

本当にその通りである。

今の中国などもそれに近いように思えるけど・・・あの人たちは「習近平ではくえないのなら、殺そう」って普通にできる人らだし、毛沢東が「共産党がダメならぶっ壊せ」て遺言しているので、あちらは、ほぼ杞憂だろう。

まあそれだけ「革命思想」の有無が、社会の強靭さに差が出ると思う。「革命」って発想ある方が、健全にしたたかであると思う。


その健全さが失われた社会が「テロリスト製造とその正当化」ができる社会で、それが「天皇制国家」なんだよね。

維新志士がそもそも「テロリスト」

殺人をしなかったので、坂本龍馬が評価されるとしたら、それは正しいよね。

西郷も、特に伊藤博文や大久保利通は、みんな殺人鬼のテロリストだしね。



より

上記文抜粋
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テロリスト製造と原発 (luna)

2022-02-10 09:31:20

テロリスト製造と原発は使用後、廃棄物の処理ができない点が同じである。
民族によっては、怨念は何世代にもわたって果たされることになります、テロリストの禍根は数百年続くでしょう。


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抜粋終わり


天皇と言う「テロ正当化装置」で、150年テロと公文書改竄・棄民が、公然と行われてきた天皇カルト日本。

そこで、福島第一原発事故の深刻な放射能汚染が起きるのは、天皇と言う売国奴やその相方の外資の思惑もあるだろうが、本当に、その天皇・外資・天皇国家の卑しく邪悪な精神の顕現とみるのが、正しいと思う。

「天皇即原爆」と、本物黒酒さん。


より

上記文抜粋
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その一ヶ月足らずの8月9日にはB29に搭載できる約5tの50分の1の小型化に成功し、なおかつ原爆投下の実験もせずに一発で成功させた?
常識的に考えても、実現がムリな話!


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決定的な話が38分ごろから(槌田敦:東大助手から理化学研究所研究員 )

「戦前、理研の仁科・武谷原爆はウラン10%濃縮で使えた。
これに水を加えると立派な核爆発になる。実際に核爆発したのは800グラム。」

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抜粋終わり


怖いね~

天皇の無い 蒼い空を取り戻す






















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