心書 将材
守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より
{将材}
将帥には。仁将、義将、礼将、智将、信将、歩将、騎将、猛将、大将の九つのタイプがある。
1・仁将 徳と礼をもって部下に臨み、飢えにつけ寒さにつけ、部下と労苦を共にする。
2・義将 旺盛な責任感をもって将たるの務めを果たし、一身の利益をかえりみない。名誉のためには死をも辞さず、生きて辱しめをうけることをいさぎよしとしない。
3・礼将 高い地位にあっても鼻にかけず、敵に勝っても得意顔をしない。賢明ではあるが、腰が低く、剛直ではあるが忍ぶべきところはよく耐え忍ぶ。
4・智将 奇略縦横、いかなる事態にも対応でき、禍を福に転じ、危機に立たされてもよく勝を制する・
5・信将 信賞必罰をもって部下に臨み、しかも、称するときはすぐさま賞し、刑は身分高き者にも公平に適用する。
6 歩将 軍馬よりも早く走り、闘志満々、よく国境を固め、剣戟にたけている。
7 騎将 高山、険阻の地をものともせず、馬上から放つ矢は飛ぶがごとく、進撃するときは先鋒、後退するときは殿をつとめる。
8 猛将 先頭に立って全軍を叱咤し、いかなる強敵にもたじろがず、相手が大敵であればあるほど闘志を燃やす。
9 大将 相手が賢者と見れば辞を低くして遇し、快く諫言に耳を傾ける。寛容なうえに剛直さを失わず、勇敢なうえに機略にも富んでいる。
・・・・・・・・抜粋終わり
指導者にもいろんなタイプがいるよね。