宴席にて、戦争を防ぐ。
http://juei.kakurezato.com/k-sonsosessyou.html より
上記文抜粋
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春秋時代、斉の景公の時の話。
晋の平公が斉を攻めようと思い范昭を使者として派遣し内情を探らせた。
宴席にて、范昭が君の酒をいただきたいと言ったので景公は自分の酒樽から酒を与え、范昭はそれを飲み干した。
すると宰相の晏子は酒樽を撤去して換えるよう命令し、別の酒樽と杯が用意された。
范昭は酔ったふりをして悦ばず、立って舞い、楽人に「私のために周の音楽を演奏してくれ」と言った。
しかし楽人は 「私には出来ません」と言った。
范昭はついに退席し帰国した。
後で景公は晏子に大国である晋の使者を怒らせてしまったがどうするのか訊ねた。
晏子は答えていった。
「范昭は実直で礼を知らないことはありません。これは我等を試したのです。だからわざとああしたのです。心配することはありません」
景公は次に楽人にどうして客のために周の音楽を演奏しなかったのか訊ねた。
楽官は答えて言った。
「周の音楽はすなわち天子の音楽です。だから私は演奏しなかったのです」
范昭は帰国し、平公に報告した。
「斉はまだ討つべきではありません。私がわざと無礼を働くとすぐに晏子が正しました。次に楽人を騙そうとすると楽人は礼を知っていました」
そのため斉を討つ計画は取りやめになった。
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抜粋終わり
このあと、孔子が「宴席で侵略を止めるとはさすが晏子」と論評している。
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