治療・養病について、よく知らないと、旨く行くはずもない。
また患者に希望されても、断固禁止とかせねばならないこともある。
同時に、医者に治療を強制されても、断固患者が拒否しなければならぬこともある。
はっきり言って、孫子のこの編は、この文賞だけでも覚えたら、良い。かもしれない。
病になっても、総合的にモノをみるようにすると、まだ活路はある。
調子が良くても、成功しても、その欠陥や失点を知ると、治療も完遂し、社会生復帰も万全になるのである。
モチベーションが落ちた時に使う方法ですよね。
また「まずは健康損ねない」をベースに考えるのが、メンヘラが生きていくのに、一番の肝心になると思う。
それこそ
故に兵を用うるの法、其の来らざるを恃む無く、吾が以て待有るを恃むなり。其の攻めざるを恃む無く、吾が攻む可からざる所を恃むなり。
みたいなもので。
必死になって治そうとしすぎると、それが遠因で死んでしまう。
命を守ろうとしすぎて、「引きこもる」しか手が無いように思って、身動きできなくなる。
無論「引きこもり」が適切な症状・心身の状況や、周囲の無理解の場合もありますが。
早くに治す、社会復帰しようとと焦ると、それでまともな状況分析ができなくなる。
あまりに清潔にすぎると・・・潔癖症。あるいは、「完全」を求めすぎて、それで思慮分別が、正常さを失う。
人を傷つけないようにする・人目を気にする・のが過ぎると、そもそもやる気を失ってしまう。
これが心を病む・人生を過つ、大きな原因になります。
そのことをよく理解するのが肝心なのです。