斉人轂撃を好む、晏子紿くに不祥を以てしてこれを禁ず【第二】
斉人轂撃を好む、晏子紿くに不祥を以てしてこれを禁ず【第二】
斉人はとても轂撃を好んで、これをもって楽しみとした。
これを禁じても止まなかった。
晏子はこれを憂えた。 晏子は新車良馬をつくって、出でて人と轂撃をした。
晏子は
「轂撃をする者は天の罰を受けるだろう。祭祀が順でなく、臣は敬服していなかったのだ」
と言い、車を降りて車を棄てて立ち去った。
その後国人はこの遊びをしなくなった。
禁じようとして制度をつくったが、まず身をもって行わなければ、民を止めさすことは出来ない。
よってその心を変化させることが、教えることの一番である。
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轂撃 とは、一種の「車の暴走行為」で、車同士をぶつけ合うこと。みたい。