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諸葛亮兵書 心書 整師
守屋洋訳 諸葛孔明の兵法 {徳間書店} より
{整師}
軍の統制
軍の出動にあたっては、統制を重視しなければならない。
統制の有無が勝利の鍵となる。
賞罰が明らかでなく、軍令の徹底を欠く。金{銅鑼}をうち鳴らして後退を命じても後退せず、鼓{太鼓}をたたいて前進を命じても前進しない。これでは百万の大軍を繰り出しても、役には立たない。
では統制がとれているとは、どういうことなのか。それはつぎのような状態を指す。
平時においては規律を維持し、戦時にあっては期待どうりの戦力を発揮する。
進撃すれば破竹の勢いを示し、後退を命じても敵につけいる隙を与えない。
各隊が密接な連携のもとに一致協力し、困難の打開にあたる。
全軍一体となって行動し、敵の分裂工作にまどわされない。
戦意旺盛で、敵の猛攻にもへこたれない。