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父親は先立つんですね〜AK-69さんの「If I Die feat. ZORN」の歌詞の深読み話〜
「弱いなぁ」と、またひとつ自分の弱さに気づきました。きっかけはAK-69さんの「If I Die feat. ZORN」を聴いたことです。
これを書いている時刻、AM6:27。私の腕には口を空けて爆睡している生後68日目の子ども。明日このnote書けば69がかかっていたのに。
と、書いていたらTwitterでスタッフ様と遭遇。こういった細部にも、AK-69さんのファンを大切にする気持ちが表れているのかも。なんだかじんわりきますね。
ありがとうございます🙏
— AK-69 STAFF (@AK69_staff) August 13, 2020
こうやって楽曲を聴いて感じて頂けて嬉しいです。
お子さん産まれて69日後だったら完璧でしたねw https://t.co/Dmnjs3juuE
私、父親は先立つ存在なんですよね
曲全体を通じて受け取れる「自分が死んだら」のイメージ、終わりに近づくとわかる「自分が死んだら」と思う視線の先にある命。「The same blood runs in your vein」と胎児のまだか細い泣き声の意味。
先立つであろう親から生まれたばかりの子どもへのメッセージのような曲でしょうか。遺書と呼べるくらいの言葉が並びます。
いやーほんとタイミング。今日で子どもが生まれてから68日目なんですね。少しずつ子どもとの距離感が見えてきたところで、「If I Die feat. ZORN」を聴いてしまいました。
軽い気持ちで聴いたのでさらに不意打ちのダメージが膨れ上がります。「お、Toshlさんとコラボしていた最高にかっこいいひとだ。新曲〜♪」くらいのノリです。
聴いてみたら現実がせり上がってきました。そうですよね、私・父親は先立つ存在なんですよね。はじまったばかりの命を見ながら、自分の終わりを考えてしまいました。
当たり前なんですけど、子どもとはずっといられないんですよね。別れに向かっているわけです。井伏鱒二さんの言葉「さよならだけが人生だ」は否定できないんでしょうか。
妻との最期は看取ることで、孤独を与えない良き死を体験してもらおうとある程度の道筋を立てているのですが、子どもとの最期はどうしたもんでしょう。自分が先立つことを想定していませんでした。
はじめて「自分が死んだら残されたひとはどうなる」を考えたかもです。怖いですね。
先立つ自分として残せるものは何?
先立つ自分はどうあるべきか。これも「If I Die feat. ZORN」の歌詞にすがりたい、、、特にこの部分。
もし俺が今から100日後に死ぬラッパーでも最期まで書く1行
※引用:Uta-net
私も実はラッパーなんですよ。なわけもないしワニでもないんです。
でも、本当はAK-69さん、100日後に死ぬワニと何ら変わらないわけです。私たちの心にはいつでもAK-69さん、もしくはワニがいる、、、ではなく、誰もが必ず逝ってしまうし、しかもそのときがいつかはわからない前提を生きています。
この前提はAK-69さんもワニも私も変わらないわけです。決して交わらない3存在を並べる罪深さよ。
この避けられない、読めない死を前提にして親である自分は子どもと向き合うわけです。
何かひとつでも子どもに残したいですね。「うちの親父はね」と子どもが思い出せる装置としての何かを。子どもが「自分は落ちたら終わりの綱渡りのような人生を歩いているのではなく、落ちてもクッションがあって何度も戻ってこれる道を歩いている」といった過去から今、未来がつながっている感覚を持てるような何かを。
それは何なんでしょう。まったく見当もつきません。写真とか思い出とか、そういったものではない気がします。
生き様?姿勢?仕事?そういった全人格を投資した何かなのかなと思っています。
誰かこの上がり続ける抽象度を止めてください。そろそろ大気圏に届く。
「If I Die feat. ZORN」と「Stronger」 を続けて聴く
そんなことを考えながら、「If I Die feat. ZORN」と「Stronger」を繰り返し聴いています。
「Stronger」の中に生きる「オヤジ」には到底なれなそうですが、こんな親と子の最期の時間を過ごせたらいいですね。ひとつの幸せの形なんだと思います。
曲はときに「こんな人生を送りたい」をクリアにする力をくれますね。
「If I Die feat. ZORN」と「Stronger」。子どもとの終わりを前提にした、自分が先立つことを前提にした関係を考えさせてくれました。
そうだ。最強の「子どもと父親」ソングがあります。GLAYの「COLORS」です。作詞作曲を手掛けたTERUさんがこの曲をお母様に話すと「私の曲はないの?」と返ってきたとか。「G4・2020」の次の新曲は「Mother」だそうです。(デマゴーゴス)
Lyric Movieもおすすめ。歌詞が心と頭に飛び込んできます。
トップ画像はyukkoさんのイラストです
トップ画像はyukkoさんのイラストをお借りしました。「いつまでもなーんにも考えずに寝られる安心感を持っておいておくれや」と思いました。子どもが「絶対に大丈夫」と思いながら生きるには、親は何ができるんでしょう。
考えさせてくださり、ありがとうございました。
CM〜team「最高の会社の辞め方」、退職学グループをはじめました〜
「最高の会社の辞め方」を通じて、個人が「働きたい(貢献)、暮らしたい(大切な人との時間)、遊びたい(純度の高い自分に戻る時間)」を実現しながら会社にも貢献する働き方を模索しています。
詳細はマガジンで更新していきます。
日本の退職の歴史と個人と会社の関係(Organization Relationship)の仮説を立て、退職学をはじめました。
「働きたい(貢献)、暮らしたい(大切なひととの時間)、遊びたい(純度の高い自分になる時間)」を叶える「守りのキャリア論」を展開していきます。
そのチームのグループと運営チームができましたので、興味を持ってくださった方はご連絡ください。ご招待します〜!アルムナイや退職市場に興味ある方、ぜひ。
現状は17名のメンバーで運営しています。人事、研修、マーケティング、営業、ライティング、編集、コンサルタント、コーチング、調査、エンジニア、会計のプロフェッショナルが集まっています。年齢も20代〜60代と幅広いです。
〜自己紹介〜noteを毎日更新して148日目〜
佐野創太
サービス・採用広報チーム・Webメディアの編集長、聴き手です。
「届けたい相手へのメッセージを無理なく届け続ける」発信体制を立ち上げています。
最近は退職学の研究者として、「最高の会社の辞め方」をチームで発信しています。
その他の活動としては、ミュージシャンのインタビュアーをしています。ゴールデンボンバーやキズといったヴィジュアル系バンドや、ちゃんみなさんのお話を伺ってきました。結論、ミュージシャン最高。
プライベートではソロ男からの妻ファーストな共働き夫、1児の父です。「睡眠不足の魔の8段階」の最終フェーズに入ったような気がします。
経歴は荒れています。就活迷子→会社員→転職→早期退職→無職→出戻り→独立→複業編集フリーランス(今)です。もう正社員市場、人材市場には相手してもらえなくなりましたなぁ。
ざっとまとめるとこうなります。
【所属、複業先、属性】
◆人間関係をテーマにしたオーネットのオウンドメディア「おうね。」編集長
◆社員シェアリング・複業トレーニングのTonashiba編集長
◆「共感資本社会」を目指す株式会社eumo編集長
◆HED(一般社団法人 法人営業デジタル化協会)編集長
◆日本で唯一のeKYC対応のデジタル身分証アプリを提供する株式会社TRUSTDOCKの採用広報・立ち上げメンバー
◆フリーランス向け報酬即日払いサービス『先払い』を展開するyup株式会社のメディア立ち上げメンバー、サービス編集長
◆"愛"に寄り添うテクノロジー紹介メディアLove Tech Media副編集長
◆退職の手紙で「最高の会社の辞め方」プロジェクト発起人・退職学の研究者
→インタビューしていただきました
◆共働き小説を婚活アドバイザーの方と執筆中(完全原稿あり)
◆ヴィジュアル系深読みライター(神谷敦彦)の『ヴィジュアル系の深読み話』
◆ソロ男からの妻ファースト、1児の父 New!
◆産休中の妻の付き添い中(里帰り出産中)→出産入院中の妻の帰り待ち→共働き育児中 New!
→インタビューしていただきました
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twitterでもお待ちしております。退職学、はじめました。
今日は「最高の会社の辞め方」が広まったらどうなるか、を図解してみました。
— 佐野創太@「退職学」の研究者・複業編集フリーランス (@atsuhiko_kamiya) May 28, 2020
これです。「1企業1アルムナイ」、退職BARに辞め方コンサルタント・・・などなど。https://t.co/VrMM1QBslM #アルムナイ #退職 #最高の会社の辞め方 pic.twitter.com/agH516PxZy
(twitterはトップのURLが出なくなっていたんですね)
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