【中小企業向けAppSheet DX #1】ノーコードアプリ開発ツール「AppSheet」でDX化しよう
こんにちは、むらやまです。
滋賀県で、中小企業向けにDX化コンサルを行っています。
早速ですが、質問です。
スプレッドシート(Excel)ってお使いですか?
また、GoogleWorkspaceをお使いですか?
お使いであれば、この記事を読んでいただくと、
さらにあなたの会社の社内業務の生産性が飛躍的に向上し、DX化を促進することができます。
お使いでないが、活用していきたい方は以下からお問い合わせをしていただけば、オンラインでもリアルでもご説明に参ります。
本シリーズの概要
AppSheetでDXシリーズでは、Googleのノーコードアプリ開発ツール「AppSheet」で各企業に本当に適合したDXを推進されることを目的としています。
このシリーズを読むとわかること・できること
AppSheetとは?がわかる
なぜAppSheetはDXが推進するのかがわかる
そもそもDXとはなにかがわかる(わかった気になっていませんか?)
実際のアプリ開発画面がわかる
AppSheet導入のハードル感がわかる
AppSheetを開発できるようになる
本当に自分の会社にあったDX施策が明確になる
サンプルアプリを使用できる
AppSheetとは?
AppSheetは、GmailやGoogleドライブをはじめとしたGoogleのグループウェア「Google Workspace」の一部で、
Googleスプレッドシートやエクセルのデータベース(表)をデータソースにノーコード(コードを使わずに)でアプリを開発できるツールです。
いわゆるコーディングなどの知識のない「フツーの人」でも、
クオリティは違えど日々の業務に取り入れることができるレベルのアプリが開発できます。
この図にある
データの接続
アプリの編集
アプリの展開
これらが、AppSheetでアプリを開発する際に必要な3ステップです。詳しく見ていきます。
データの接続
AppSheetでは、データソースにGoogleスプレッドシート、Excel、Googleカレンダーなどを活用できます。
身近で、”すでに使っているデータ”をデータソースとして接続できます。
MySQLなどのように難しい接続作業は一切なく、数回クリックするだけでAppSheetとデータを接続できます。
接続した段階から双方向での同期をしており、AppSheetで編集してもGoogleスプレッドシートで編集しても、同じデータを閲覧・編集できます。
アプリの編集
アプリ編集は、上記のデータ接続さえ済んでいればすぐに始めることができ、マウス操作だけで開発可能です。
少しひねった機能を追加したい場合でもExcelやスプレッドシートで関数を書くようなイメージで実装が可能です。
専門知識が必要なコーディングやプログラミングといった分野を一切スルーして、保守・運用を行うことができます。
アプリ展開(デプロイ)
完成したら、すぐに使用できる状態になります。通常アプリ開発というとAppStoreでの審査や、Webアプリであればサーバにデータを換装したり、デバッグなど完成してからも時間のかかる作業ですが、AppSheetであれば、共有先のメールアドレスさえわかれば、すぐに社内運用を開始できます。
この3つのポイントからも、AppSheetでのアプリ開発が
「思ったより簡単そう」と思っていただけたかと思います。
DXの起爆剤!
AppSheetでDXが進むワケ
DX=デジタル化と理解されている方は
まずその認識を改めることからはじめてください。
本来紙で書いていたものをPCに入力することがDXではありません。
それは単なるデジタル化に過ぎません。
「デジタル化したけど業務効率が逆に下がった」と感じたことはないでしょうか?
この図は「AppSheetのメインのカバー領域」を図示したものです。
DXを推進する上で、どうしても「業務改善しやすい領域」と「業務改善しにくい領域」が存在します。
この図を使うと、その領域を4つに分けて理解が進みます。
緑色と青色の部分は「システム化できる領域」です。例えば給与計算や経費計算などの定型業務であれば基幹システムを導入すれば良いですし、、メールやチャット、オンライン会議などの非定型業務であればGoogle WorkspaceやZoomなどの導入でDXが促進します。
一方で黄色の部分は、なかなかシステム化が難しい領域です。
最近ではRPAツールを用いてデジタル化を図るケースもありますが、
「無理やり感」が否めません。
最後に赤色の部分は「システム化が難しい非定型業務」で、最も問題となる領域です。また、この部分は緑色、青色、黄色の領域で不足している部分を埋めていく領域でもあり、すべてのボトルネックがこの赤色の部分に流れ込んできてしまいます。
具体的には「システム化するまででもないが、時間がかかる業務」「その会社独自の業務フローで汎用ソフト・ツールがない」部分が赤色です。
どうしてもこの部分をデジタル化しようとすると、外部のベンダーに発注するしかありませんが、多くの時間とコストがかかります。
この部分の課題を解決するのに強い味方になるのがAppSheetです。
現場の業務フローがわかっている人間がアプリを作れる
業務ごとに規模の小さいアプリを作れる
AppSheetはこんなニーズの強い味方になるのです。
スプレッドシートやエクセルをデータソースに
AppSheetでアプリ開発
つまり何が言いたいかと言うと、働き方や業務フローを変革するのであればその会社の働き方にあったツールを採用すべきです。
どの企業も使うエクセルやスプレッドシートであれば、そしてそのデータがデータソースになるAppSheetであれば、ツールを変える割合が少なくて済むのです。
また、他にも身近なアプリケーションとの連携も豊富です。
スプレッドシートの弱点を完全に補うAppSheet
エクセルからスプレッドシートにすることでデータの管理がローカルからクラウドになり、それだけでも業務改善が1ステップ進みます。
ですが今日の業務で決定的な弱点があるのです。それが・・・。
スマホで編集しづらい!
ということ。
横に長いシートをPCで作りそれをスマホで見てみると3,4列しか表示できないことがしばしば。見るだけでも不便さを感じていらっしゃる方もいると思います。編集するとなるとかなり不便です。
AppSheetではこの弱点を完全に補うことができます。
PCブラウザ表示用のUIとスマホ・タブレットのアプリUIの3つが存在し、これらのUIは自動で生成されます。
Webページの開発だと「レスポンシブ」というデバイスごとの画面の表示域にあわせてページを用意しますが、
AppSheetはそれをツール側が自動で生成してくれるので、UIUX面を開発者側は一切考えなくて済みます。
これがもしアプリのバックエンド(エンドユーザには見えない動きや処理の部分)を作った後に、フロントエンド(実際にエンドユーザが見る部分)も作り込まないといけないとなると相当な学習コストがかかりますが、
AppSheetであればデータベースの概念を少し勉強すれば簡単にアプリを作ることができます。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。
AppSheetの魅力について、少しでも伝わっていれば幸いです。
次回はAppSheetでの具体的なアプリ開発を実際の操作画面付きでご紹介したいと思います。
またこのシリーズでは実際に運用レベルのアプリのテンプレートも公開予定です。
では、また次回!