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素敵なオブジェに憧れて
写真はどこかで撮った砂時計です。
携帯電話やスマホの登場で駅の時計が撤去され、腕時計すら必要ないといった議論がなされたりするのですが、そういった中で砂時計は言ってみれば正に無駄の極みだと思います。
正確に時間を測りたいなら、それこそスマホで事足りてしまいますから。
ただ、レコード盤やインスタントカメラが少し復権したように、こういったアナログな無駄を取り入れることはそのまま心の余裕に繋がるのではと思っています。
私が子どものころなんかは、友人宅にお邪魔すると玄関に色付きのオイルが1滴1滴水の中をゆっくり、規則正しく落ちるオブジェがあったりして(オイルタイマーというそうです)、それはそれは見ているだけで何十分と過ぎてしまう魅力がありました。
その他にも、これは自宅にもあったのですが、鉄の棒人間がブランコに乗っていて、動かしてやるといつまでも止まらずに動き続けるようなオブジェもあったりしました(テーブルモビールというそうです)。
数年前にはオイルタイマーはダイソーなんかにも売っていましたが、テーブルモビールはつい先日アンティークグッズ即売会に並んでおり、いつの間にかアンティークと呼ばれる程度の懐かしさになったのだなと感慨深いものがありましたが、確かにこういう無駄を楽しめていたあの頃は、自由に使えるお金が増えた今よりも遥かに精神的に満ち足りていたような気がします。
懐古主義と言われればそれまでかもしれませんが。