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指導者として子供たちへ届けたいもの

みなさんこんにちは、スプリントコーチの定道大成です。
普段はプロアスリートの走りの指導や、子供たちの走りのスクールコーチをしています。

今回は子供たちへの指導について、僕が思うことを書いてみました。

僕自身子供たちを見る機会はスプリントコーチをする上でとても多いと思います。
全国各地で走り方教室を行ったり、様々なスポーツの現場で走りの指導を行うこともあれば、自分自身で陸上競技場へ行き練習している中で子供たちを見ることもたくさんあります。
子供たちを見る以外にも、自分が指導する上でどんな指導をしているか、様々な指導者を見たりもしています。

そういった現場で目立つのが、いまだに怒号を上げたり、理不尽な発言、意味のない罰を与えたりしている指導者を見受けられることもあります。

「自分は経験していないからわからないだけでしょ?」

そんなことはありません。
僕自身小学2年生から高校2年生まで野球を経験してきました。
こちらの記事にも書いてあります。

僕の中で野球というスポーツは、

『失敗したら怒られる』
『常にそれを念に置いてプレーしないといけない』

そういうスポーツなんだと思いながらやってきました。

それなら、

『それを糧に頑張ろう』
『見返してやろう』

そう思いながらやればいい。
でもそう思えるのって一瞬なんですよね。
それって何のモチベーションにも、子供たちの今後の成長にも繋がりません。

失敗したり思うような結果にならなかったりすると、怒号をあげたり子供たちのせいにする指導者が今でもいます。
それって子供たちが主導でやってるのではなく、指導者が主導でやっていると思います。

怒ってはいけないのかというとそれは違うと思います。
ときにはけじめとして怒らないといけない場合もあります。

子供たちの指導者としてまず大切にしないといけないのが、いかに子供たち主導でやらせてあげられるかだと思います。
子供たちのことを第一に考えると、指導者主導になることはないと思います。
それが指導者の主導になった瞬間、子供たちの成長には繋がりません。

目標に向かってチャレンジさせてあげられる場所を作る、それが指導者の役割だと思います。

先日、僕がコーチをしているスクールの子供たちが初めてクラブチームとして大会に出場しました。
僕としてもコーチとして初めての試合ですごく緊張しました。

子供たちに対して、

「この試合でタイムを出そう」
「決勝に行って優勝を目指そう」

そんなこと一切思わなかったですし言わなかったです。

招集に送り出す前に、

「楽しんでおいで」

それだけ言いました。

結果、出場4名中3名が決勝に進出し入賞しました。
初めての試合でスタートラインに立って走ることだけでも素晴らしいことでしたが、そのような結果につながりすごく嬉しかったです。

大会が終わって子供たちに初めての試合はどうだった?と聞くと

「すごく楽しかった」と。

本当にこの仕事をしていて良かったと思えた瞬間でした。

このような結果になっても今後このスタンスを変えようとは思いません。
子供たちには何事にもチャレンジしてもらい、スポーツを通して何かを感じてもらいたいです。

子供たちがチャレンジできる場所を作る、そんな指導者を目指します。

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