『スポーツにお金を出す文化がない』
『スポーツにお金を出す文化がない』
僕がスプリントコーチとして活動しようと思って始めた当初、この問題に直面しました。
地元兵庫県姫路市で月に一度、フットサルコートを借りて有料で小学生対象の走り方教室を行っていました。
その中で一人のサッカー少年の親御さんがこうおっしゃってきました。
「ぜひうちの子のサッカーチームに走り方の指導をお願いしたいです。」
初めての経験でした。
その頃から地元や子供たちへ貢献したいという思いが強く、何かのきっかけになればと思いこの話を受けました。
その時の自分はこう思いました。
『自分の活動に価値を感じてもらいたい。』
最低限の指導料の提示をしました。
「お金がかかるんですね。うちのチームにこのようなお金を出す余裕はありません。この話は無かったことにしてください。」
この言葉がすごく刺さった。
その瞬間に感じた。もっと価値を感じてもらえる人間にならないといけない。
僕の地元でスポーツの習い事はほぼボランティアだったと思います。
月謝といっても、場所代、道具代程度。
指導者がお金をもらっているとなると毛嫌いされていたように思えます。
それって本当に良い指導を届けられているのか。
今からの時代はどのスポーツの習い事もどのような指導をしているか、その先どのようにつながるかを注視されるとい思います。
そうなるとどんな指導者がいるかを見られます。
指導者自身もその責任を感じないといけません。
無償でやるには限界があると思います。
人間何をやるにもモチベーションが大切です。
お互い得をするものが必要です。
人間価値を感じるものにはお金を払います。
コーチングをする身としてその対価となるものを提供しないといけません。
今は素晴らしい環境を提供してもらい、子供たちの走りのスクールを運営しています。
会費をいただいている分、子供たちにとってそれ以上により良いものを届けることを心がけています。
そのより良いものを届けるためにはコーチングする身として正しい知識や経験がマストになってくると思います。
そのために毎日学び続けます。
ここに書いたことが全てではないと思います。
ボランティアが大事なこともあります。
その先にこのようなことが生まれてきます。
今後全国で部活動の民間クラブ移行がどんどん進んでいきます。
その中でも最優先されるのが子供たちにより良いものを届けられるかだと思います。
そこから生まれてくるのもをどうするかです。
自分自身もそこを最優先に掲げながら行動していきます。