睡眠検査を受けてきました

 昨年の暮れになりますが、睡眠検査を受けてきました。夜ちゃんと寝ていても日中眠くなる、会議や研修など「え?こんな時に寝ちゃうの?」なんて時に意識がふっと遠のく、眠気に勝てない。職場などで指摘されて初めて眠ってしまったことに気付く。これではいけないと思いました。また、夏に次男をおんぶしていた際に転倒したのですが、この時、子どもの手が首にかかって苦しいなと思った次の瞬間、意識を失っていました。それで不安を覚えて脳波などの検査も受けました。

 具体的には何をしたのか、というと次の通りです。

1:検査キットを使用して自宅で睡眠時無呼吸症候群の検査 

 脳波の検査をした際に、日中の眠気の相談もしたところ、睡眠時無呼吸症候群の検査をしましょうということになって、検査キットを借りて自宅で行いました。使い方は簡単です。人差し指に測定用のクリップ、鼻にビニールのチューブなどの装置をつけて電源を入れ、一晩寝るだけです。付属のサージカルテープで固定したところ、子どもと一緒に寝ても外れませんでした。 終了後は病院にキットを返却すると病院から検査機関へ送ってもらえます。10日~2週間後に結果が出ます。呼吸の止まった回数や血中の酸素濃度などを調べるものです。検査結果自体は、ごく軽度の睡眠時無呼吸症候群で特に治療などをする必要はない、というものでした。この検査は、神経内科や睡眠外来のあるところでしたら比較的受けやすいです。私も市内の個人クリニックで受けました。検査費用は保険適用で5000円台でした。

2:睡眠ポリグラフィー検査

 検査キットを使っての検査も、脳波にも異常がないので今度はナルコレプシーの検査をすすめられました。睡眠ポリグラフィー検査自体は睡眠時無呼吸症候群の検査でもあるのですが、ナルコレプシーの検査を受ける際に一緒に受けました。
 睡眠の検査なので、やることは寝ることです。この検査では一晩寝ている間の心電図、呼吸の止まった回数、入眠までの時間などを調べます。頭と足首、体などに電極を付けます。そのため、入院して機器の設置してある部屋で過ごします。21時には就寝し、目が覚めても朝の起床時間までは起き上がらずに横になっているように言われました。なんとトイレも禁止。ベッドの脇に簡易トイレを用意していただきました。電極が外れると大変なので、必要な場合は看護師さんが介助してくださるとのことで、ナースコールを押すようにとも言っていただきました(私の場合、使わずにすみました)
 寝付けないと検査にならないので、深夜でなければ睡眠導入剤も出してもらえるそうです。幸い、眠ることが出来たので服用しないですみました。夜の検査なので、午後に入院して看護師さんの説明を受け、夕食を食べた後、検査が始まるまでにシャワーを済ませます。時間になると看護師さんが来て電極をつけ、頭に着けた電極はけがの治療などで使うネットで抑えます。ロングヘアの方でも大丈夫です。私も背の中ほどまで髪を伸ばしていますが何も言われませんでした。

3:MLST検査(睡眠潜時反復検査)

 睡眠ポリグラフィー検査の翌日に受けたナルコレプシーの検査です。睡眠ポリグラフィー検査が、夜の睡眠の状態を調べる検査なのに対して、こちらは日中の様子を調べる検査です。一日5回、一時間~90分ほどの間隔を空けて眠りに入るまでの時間、レム睡眠の現れ方などを調べます。9時過ぎから18時近くまでかかる、大掛かりな検査です。
 眠りに関する検査なので、基本的には寝ることです。この検査でも頭に電極をつけて寝ます。睡眠ポリグラフィー検査同様、ロングヘアでも支障はありません。検査と検査の間は眠ることとカフェインの摂取以外の制約はありません。病室のテレビを見てもいいし、本やゲーム機、ノートパソコンの持ち込みも自由でした。私は本を持ち込んで、読んでいました。服装は普段着でも病衣でも構わないと言われたので、早く帰りたかったから普段着で受けました。検査結果が出るまで数週間かかります。ナルコレプシーの方は入眠までの時間が短く、レム睡眠も出やすいそうです。とはいえ、入眠までの時間は検査を受けないとわからないものでした。

4:血液検査、心電図、呼吸の検査

 睡眠時の検査の他に心電図と血液検査も受けました。入院した際に受けても良いそうですが、私の場合、睡眠ポリグラフィー検査が日曜の夜で血液検査などができなかったため、予約をした際に受けました。甲状腺の機能、心機能の他、鼻の呼吸の様子についても調べ、睡眠検査と合わせて診断されました。結果としてはナルコレプシーではなかったのですが、鼻の呼吸がやや泊まりがちなので耳鼻科への相談をすすめられたため、検討しています。

簡易キットの検査って受けなきゃダメ?

 睡眠検査は入院しての検査になるため、実施している医療機関が限られています。私は新潟県在住なのですが、新潟県で睡眠検査を実施しているのははほぼそこのみと言っても過言ではなく、予約もいっぱいです。総合病院だからか、紹介状も必要と言われました。地域医療の連携制度があったため、紹介状をお願いした神経内科の方で検査に先駆けての受診予約を取ってくださったことに加えて、睡眠検査にキャンセルが出ていたので受診して2か月ほどで検査から結果を聞くことができましたが、通常は検査だけで数か月待ちだそうです。また、簡易キットの方が時間も費用も抑えられますし、受けられる機会が多いです。この時点で治療の必要があると分かればすぐ取り掛かれますので、最初に簡易キットの検査を受けて、その上で必要と感じたら睡眠検査の方がよいのではないかと個人的には思います。さらに、検査を受けた病院にいきつくまでいろんな人に相談し、何か所にも電話をかけました。もし、簡易キットの検査を受けた病院で睡眠検査を受けられる医療機関を紹介してもらえるようでしたら聞いてみた方が早いです。

そもそも、どこで検査できるの?

 脳の検査なので神経内科などに相談する他、日本睡眠学会という、日本で睡眠の研究や医療の拠点づくりをしている学会があります。同学会のホームページに、認定医一覧というのがありますのでそちらに記載のある病院に問い合わせてみてはいかがでしょうか。私が検査を受けた病院も、後でこちらの一覧を見たら名前がありました。検査自体は呼吸器内科で受けましたが、これは認定医の方の専門によるのかもしれません。一覧を見ていると内科と思しき病院の名前も見つかります。

検査費用は?

 検査費用は個別にお問い合わせを。HPの情報は掲載時のものなので、その通りとは限りません。仕事で色々なお店のHPを見ることがあり、HP内のクーポン日付が数年前のものだったり更新されていないブログなど「いつ作ったHP?」と思うことが多々あるので、「A病院のHPでは〇〇円だった」が必ずしも当てはまるとは言えません。また、私が受診した病院では、この検査のための機器を設置しているほぼ専用の部屋のため個室代がかかりました。きちんと説明していただいたこと、眠りの検査という性質を考えると今となってはなっとくできますが……一つだけ言うと諭吉さんは間違いなく消えます。ただ、二桁ということはなかったです。

 とりとめのない覚書ですが、読んでいただきありがとうございました。




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たいせ
新潟県在住の主婦です。オタクなママで本の虫。産前はフリーペーパーやローカル紙の記者などをやっておりました。今は息子二人に振り回される毎日で、某ソシャゲの影響でギリシャ神話の本なども読み始めました。イーリアスが4冊……。