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Future Ideations Camp Vol.4「生態系をデータとしてとらえる/表現する」を鑑賞して

2024年10月17日から20日まで開催中のFuture Ideations Camp Vol.4「生態系をデータとしてとらえる/表現する」の成果展示を鑑賞してきました。

この展示は渋谷にあるシビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]で行われている創作活動の一環で創造された作品の展示です。
今回はVol.4ということで「生態系」をテーマに、アートとデジタルテクノロジーの融合を表現していました。

作品は6つあり、どれもクリエイティブに満ちた新しい視野が広がっていく作品で刺激的でしたが、個人的に一番刺さったのが「人間1回やめてみた」という作品。これは一度人間をやめて、徹底的に木・鳥・タコになりきってみるというパフォーミングアートの色彩が強い作品で、本作品のみビデオ上映です。

作者がなりきりたいものを徹底的に生態を研究して自分自身がその生態になりきる姿は素晴らしく思いつつも、変装などはせず黒い服を着た人間のままで表現しているので、人間の姿と行動に大きなギャップが生まれ違和感のようなものも感じました。この違和が本作品の狙いかと思います。実際、作者もなりきったことで人間の良さがわかったとありました。改めてヒトという存在を考えることができました。10回くらい繰り返して鑑賞するほど不思議で面白い作品でした。

また今回のテーマである「生態系」と、アートとデジタルテクノロジーの融合というのも興味深いもので、生態というアナログとデジタルテクノロジーが今後どのように混ざり合って人間に影響を与えていくのかを一つの仮説として示唆する試みのように思えました。このような試みが継続的に様々な機会で生み出されて行ってほしいと考えます。

詳しい展示内容は下記の公式HPを参照してください。


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