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[前編] 僕がVisional(ビズリーチ)在籍時に学んだこと

ども。皆さん、今日も急成長してますか?

さて、2021年4月22日(木)に、前々職の株式会社VISIONAL(ビジョナル)旧ビズリーチが東証マザーズに上場しました。初日は一株7,000円の値がつき、時価総額 2,400億円を越える大型上場になりました。

僕自身は2013年11月〜2016年10月まで在籍していたのですが、あらゆる意味で事業づくりや組織づくりのお手本のような会社だったので、当時を振り返りつつ、僕がビズリーチで学んだ大切なことを書いてみたいと思います。

※前編と後編に分けてお届けします

事業づくりは仲間探し

Voicyでも話しましたが、ビズリーチでは「事業づくりは仲間探し」という言葉を大切にしていて、社内でもよく使っていました。

個人的な解釈ですが、昭和の高度成長期、かつてリクルートが掲げたスローガンが『株式会社日本の人事部になる』だとするなら、それが既に達成された現代においては、むしろその弊害が出ているのではないか?

人を雇いたければ、外部の人材紹介会社に依頼するのが普通。
無料で人を紹介してくれて料金は内定承諾まで発生しない。
割高だけど、仕方がない。

そうやって徐々に日本企業は、経営者や人事部、現場の事業責任者に至るまで競争力の源泉である人材の獲得、すなわち『仲間探し』を丸投げするようになって行ったのではないか?

だとするなら、ビズリーチのミッションは、その現状をインターネットの力で解決する事だと、そう定義しているように思えました。

外部に丸投げせず、仲間は自分たちの手で探そう。そんな考え方に『ダイレクト・リクルーティング』という名前を付け、ビズリーチは自らをその活動のためのツールであると位置づけました。そして、他社のどこより自分たちが真剣に仲間探しをする会社になっていったんです。

「祭り」の必要性

また、ビズリーチは「組織の一体感」をとても大切にしていました。毎期ごと、ホテルの大きな会場を借りたキックオフには全社員参加し、活躍した社員の表彰を固唾を呑んで見守りました。さらに、年末にはホテルの会場で『文化祭』を行い、特に部長クラスのメンバー達(僕もその一人)は歌ったり、踊ったりして率先してイベントを盛り上げたものです。

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また、会社の社員旅行もかなりの人数になるまで(ひょっとしたら今も?)実施していて、普段は絡まないメンバー同士が腹を割ってコミュニケーションできる機会になっていました。

南さんは、とにかく学校のようなイベントが大好きな人で、こうしたイベントの時には子供のようにはしゃいで楽しんでいました。『学校が大好きだった』あるいは、『こんな学生生活を贈りたかった』という理想があったのかもしれませんが、南さんのチャーミングポイントだったと思います。

エンジニアを大切にする文化

そしてビズリーチは、事業価値の源泉が『魅力的なプロダクト』であり、それを生み出せるのは「ものづくりができる」人材、すなわちエンジニアだということを理解している組織でした。

これは取締役CTOの竹内真さんの存在や貢献が大きいのですが、創業時にCEOの南さんが外注でエンジニアを雇ってサービスの仕様を伝えたら、開発が進まないばかりか、プロジェクトが暗礁に乗り上げてしまったらしくて

その苦過ぎる経験から、エンジニアのスゴさを痛感。クオリティの高いプロダクトやサービスをつくるためには、優秀なエンジニアから「職場として選んでもらうこと」が不可欠であるという考え方を強め、オフィスもエンジニアにとって働きやすい環境が整えられていました。

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この写真は、僕が当時立ち上げていた求人検索エンジン『スタンバイ』チームのオフイススペースです。indeedなどでも当時採用していた「蜂の巣型」のデスクレイアウトですね。

十分な作業スペースが取られていて、かつ周りのメンバーとも話そうと思えば近くにいてすぐディスカッションできるという、快適なデスクでした。

という事で今日は以上です。続きは後編に書きますね。

後編では、もっとマニアックな気づきについて書こうと思います。

今日も長文読んで頂き、ありがとうございました。

ではまた!

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