書きたいことを無限につくる「上下左右」の論理トレーニング
tairoです。緊急事態宣言が解除され始めましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?僕は家でずーっと仕事していて、腰が破壊的に痛いです。
このnoteを始めた理由
で、5月から毎日「ユニコーン転職日記」やこのnoteで何かしら書いてるんですが。
最近「なんでそんなに毎日ブログ更新できるの?」って聞かれるようになりました。言われて見れば、毎日何か書くなんて普通に考えたら苦痛ですよね。
とはいえ、僕が思うインターネットの力は「個人の能力の底上げ」であり、僕も含めて効果的な情報発信に興味がある人はたくさんいます。noteであればなおさらそうです。
そこで、何か書くときに「自分の頭がどう働いているか」を可視化し、そこに再現性がある何かがあるのか?を整理しようと思いました。個人ブログでは転職やキャリア、働き方について書いていますが、このnoteでは文章を書く以前の「頭の中の準備」に焦点を当てようと思います。
書くのが億劫なのは設計がないから
人は普段から漠然と何かを感じているんですが、いちいち構造化したりはしないので、いわば「感じてるけど考えてはいない状態」なんですね。
だからこそ、いざ文章を書こうとする時に「自分は一体、何が言いたいんだろう」と立ち止まってしまって、いつまでも筆が進まないんです。文章の構成すら決まらず悶々としている事も多いと思います。
結論から言うと「言いたいことの設計図がない」から、言いたいことがまとまらないんです。プログラミングだって、設計なしでコード書いていけばいずれわけがわからなくなるのと一緒です。
そして、この「言いたいことの設計図」については色々便利な思考ツールがあるんですが、過去に僕が出会って「めちゃくちゃ便利だ!」と感動した本があるので紹介します。
この手の本で有名なマッキンゼーのバーバラミントの本「考える技術書く技術」も良いですが、僕はこちらの方が好みです。
上下左右に考えれば「論理設計」ができる
この本は、あのオタキングこと岡田斗司夫さんの著書ですが、このP.106で彼が触れている「考えるとはどういうことなのか」という解説が秀逸です。
そこに出てくる「上下水平方向に考える」というコンセプトをもとに、僕なりに再整理した図を掲載します。僕は何かを書く前には、ざっくりにでも頭の中で、こういう風に言いたいことを設計しているからです。
縦軸は抽象度です。上に行けば行くほど抽象化され、下に行けば行くほど具体的になります。それに対して横軸は時間軸です。
現在について何かしらの見解があるとして、その理由(よく言う「理由は3つある」はここです)を挙げます。さらに、それを支える具体例を事実として列挙します。理由を証拠で裏付けするイメージです。
さらに、可能であれば現在と過去と比較することで、何が変化したか、変化してないのかを整理します。
そして、さらに「つまりこういうこと」という風に共通項を過去と現在からと見いだせれば、だから未来はこうなる、いやこうしようという提案ができるようになります。
このように整理してみると、こういった思考ツール使うメリットは
・現在起きていることの背景や理由を考えることができる
・理由にはそれを支える具体例(証拠)が必要だとわかる
・現在を理解するために過去をさかのぼり、背景や具体例も押さえられる
・過去と現在から共通項をくくりだせれば、未来をどうしたいか、それはなぜか、具体的にどうするか、という自分なりの提案が明確になる
このような「情報が設計される」ことに尽きます。
その他の例
他にも、横軸を「顧客との近さ」に変更すれば、ミッションに対して部門ごとの戦略と具体的な戦術、一つ一つのタスクまで具体的に分解することができます。
これ、言いたいことを設計することで提案書のメッセージを洗練するのにも便利ですよね。
ということで今日は以上なのですが「文章は、文章を書くまえに勝負が決まっている」とはこういう意味だったんだなと、最近僕も痛感しています。
言いたいことがまとまらない人は、そもそも「言いたいことの設計図をつくる」練習をしてみてください。
ではでは。また。
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