転職はできても「評判からは逃げられない」という話
先日、こちらのVoicyに
価値観が合わない会社はすぐに転職すべきでしょうか?まだ4ヶ月目です
というコメントを頂きました。
これについては「価値観が合わないから4ヶ月で退職する、というのは原則おすすめしません」という回答になります。
なぜなら「転職はできても、評判からは逃げられない」からです。そして、これは精神論ではなく、事実としてそうなんです。(ただし例外もあります。自分なりに精一杯やって、それでも勤務するのが難しい、人間関係が苦しい、パワハラを受けている等の場合は転職を考えましょう)
そこで今日は、社内や業界での自分の評判が転職の際にどう選考に影響するのかについて話そうと思います。
なお、最近崩壊した某ファンドについても個人的見解(あくまで外野から見た感想)を書くので、まさにクローズドな定期購読マガジン向けですね。
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結論から言うと、人は人を「印象」で判断します。そして、周りからの評判が人の印象に与える影響は非常に大きいです。
しかも、面接という情報が限られた場では、その傾向は更に強まります。
僕は「石の上にも3年」「3年は勤めない印象が悪い」という転職エージェントにありがちなアドバイスには疑問があって、大切なのは3年間の「密度」であって「長さ」ではない、成果を出そうともがいた1年はダラダラと過ごした3年を凌駕する価値を持つと信じています。
しかしその一方、初対面の面接官が、面接という場でどういう印象を自分に抱くかはコントロールできないのも事実です。
4ヶ月で会社を退職したことがあれば、面接官は必ずその経緯を聞いてくるでしょう。それがきちんと説明できて、かつ1回であれば面接官も理解してくれるかもしれません。ただ、それが2回、3回となると話は別です。
通常、面接官の思考回路は下記のようなプロセスを経ます。
・履歴書や職務経歴書をザッと見て第一印象を持つ
・面接の初期段階で書面上の第一印象に肉付けをする
・面接を通じて、最初に抱いた第一印象の主観的な裏取りをする
・面接以外でも、リファレンスチェック/バックグラウンドチェックを通じて客観的な裏取りをする(実施しない企業もある)
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