自動車保険のテックな未来、未経験からマーケ業界に転職したい、不老不死テックの挑戦、今日のおすすめ、他
> 2021年8月29日 テック企業に転職しよう 第0号
> ■ 自動車保険のテックな未来
> ■ コメント返信「未経験からマーケ業界に転職したい」
> ■ 不老不死テックの挑戦
> ■ 今日のおすすめ
ども。たいろーです。皆さん、今日も急成長してますか?
新型コロナはデルタ株の蔓延が止まりませんが、皆さんいかがお過ごしですか?僕は2回目のワクチン(モデルナ)接種を7月31日に終えて、翌日は38度5分の高熱と体の痛みに耐えていました。そろそろ抗体が出来ているはずですが、半年もすると効果が減衰するらしく、デルタの次の変異株が出てくる可能性もあるので、再度ワクチンを受ける必要が出てくるかもしれません。
では、今日もやっていきましょう。今日は「◯◯テック」について2つほど、ざっとオーバービューしてみます。
■ 自動車保険テックの未来
最初のトピックは「自動車保険」です。どうやら、2020年の交通事故による死者数は過去最少だったようですね。
こう聞くと、「新型コロナの影響で交通量が減っているんだから、死亡者が減るのは当然でしょ」と思うかもしれませんが、実は、交通事故の死亡者数の減少は、約30年前の1990年頃から一方的に続く長期トレンドなのです。警視庁公表のデータがグラフ化されていたので、引用しますね。
こんなに死亡事故が減ってたら、保険会社が支払う保険金が減って、さぞや儲かってるだろうな〜なんて邪推してしまうんですが、2020年4月にはコロナの影響による死亡事故減少を受けて自賠責保険を16.4%値下げしており、任意保険も有効期間を延長している会社が多いようです。足元の業績は厳しいでしょう。
ただ、それ以前に、自動車保険は市場環境が厳しくなる流れにあります。
・自動車に乗る若者が、年々減少している
・それに伴い、自動車保険の契約高も減少してる
・自動車に乗る人のうち高齢者割合が増加してる
・高齢者が事故を起こす確率は、若者よりも高い
・結果、保険加入者における事故発生は増えてる
・その影響で、保険会社側の損害率は増えている
※ 損害率とは支出する保険金/徴収した保険料
こうした時代の変化を背景に、実際に事故にあったにも関わらず、契約者への保険金支払いを保険会社が渋るケースが多発。社会問題にもなりました。
また、2013年頃には自動車保険を扱う会社がこぞって値上げに踏み切ったらしいのですが、僕はこれは間違いだったと思います。
そもそも、自動車に乗らなくなったのは若者のせいではありませんし、保険料収入に対する保険金支出の割合が上昇して収益が悪化したのも、契約者のせいではありません。いざ事故が起きた時の保険料を出し渋り、高コストな経営体質のツケを顧客に支払わせるなど、言語道断ではないでしょうか。
これは自動車保険だけでなく保険業界全体が抱える構造的問題なので、なかなか大胆な解決には至らずここまで来てしまっています。ところが、ここに来てシリコンバレー発で急激な変化が訪れようとしているのです。
あのEV(電気自動車)メーカーのテスラが、テスラ購入者に直接2〜3割引きで自動車保険を売り始めており、評判が良いのです。
従来型の自動車保険では、加入者の年齢や走行距離、ゴールド免許かどうかといった属性情報から、保険料が決められていました。
ですが、実際に事故率と関連性が高いのは「ドライバーの運転の仕方」であって、ステアリングの切り方やスピードの出し方といった危険な走行態度をデータとして獲得し、AIに学習させるアプローチをテスラが導入し始めたのです。通称「データドリブン型保険」というやつですね。
このアプローチによって適切な事故発生確率を計算できるようになり、しかもテスラは自社のWebサイトからダイレクトに保険契約を獲得できるので余計なコストもかからず、保険料の大胆な値下げと納得感の高い料金設定がかのうになりました。
しかも、この流れにはあのGMも追随するといった動きが出ているので、もしからしたら日本でも、トヨタ自動車や日産自動車が保険会社を買収して、自社の車の顧客にデータドリブン型保険を直接提供する未来が来るかもしれません。
例えば、あのソニーにしても、決算を利益ベースで見れば今や金融事業が最も大きい1,565億円を稼いでおり、もはや「電機メーカー」というより「金融」の会社になってきています。
同じく、トヨタのような自動車メーカーが保険事業を取り込んで行っても、不思議ではありませんよね。
■ コメント返信 「未経験からマーケ業界に転職したい」
いつも、VoicyやTwitterの配信ありがとうございます。
◯◯と申します。
現在、料理人からマーケティング業界に転職しようと動いてます(未経験からの転職です)ですが、なかなか内定を頂けず苦戦しています。
原則として個人の転職やキャリアに対する相談には乗っていませんが、voicyやnoteのコンテンツ上での回答という形でお返しできるかもしれない、という旨をご本人にお伝えしましたので、一部伏せ字で掲載しています。
この「マーケティング業界」とは、Webの広告運用業務です。その前提で、僕がこの方だったら転職を成功させるために、どうするかを書いてみます。
料理人からマーケティング業へ。
普通に考えると、なかなか内定は出ないでしょうね。新卒採用ならいざ知らず、中途採用は「経験者採用」ですから。
でも、それでも転職したいとしたら…。僕がこの方だったらどうするか?と考えてみました。それは、
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