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【前編】ボイトレ難民歴10年以上の私が語る!やってはいけないNG練習法6選
ボイトレ難民歴10年以上の私が、心と歌声を劇的に変える秘訣をお伝えします。
ボイトレが上手くいかず悩んでいる方必見!
「歌がうまくならない」「自信が持てない」といった悩みを解消する方法をご紹介します。
私がどのようにしてボイトレの壁を突破したのか、そしてメンタル面でどんな変化を感じたのかをシェアします。
この動画を見れば、あなたの歌声も心も劇的に変化するかもしれません。
そんな私が、ボイトレ難民時代に行っていた 効果のないボイトレNG6選を紹介します。
①とりあえずリップロールをすればいい
②小さな声で地声と裏声を繋げる
③自分の歌声を録音して聴きまくる
④全部裏声で歌う
⑤体感だけに頼る
⑥まとめて沢山やる
これらのNG練習法を知り、改善することで
より効率的にボイトレを進められます。
Youtubeで視聴したい方はこちら
①とりあえずリップロールをすればいい
1つ目のNG練習法は「とりあえずリップロールをすればいい」です。
実は、たくさんリップロールをしたからといって効果は出ません!
ウォーミングアップで、最初にリップロールをすることがありますよね。
そのくらい、ボイトレの必須メニューで、
なんかわからないけど、歌う前にリップロールしとけば、声が出しやすくなるとか、リップロールを沢山しとけばうまくなる!声が鍛えられる!
なんて思っていました。
筋トレで例えるなら、とりあえず腕立て伏せしまくれば、腕に筋肉つくよね!と同じ考えでいたのです。
筋トレの場合って、鍛えたい筋肉を意識するとより負荷がかかるかと思うのですが、何も考えずがむしゃらに腕立て伏せをしても、非効率でもとりあえず腕の筋肉はつきそうですよね。
しかし、リップロールは沢山したからって、発声がよくなるとか、ミックスボイスが出せるようになる!ではありません。
なぜなら、リップロールは筋トレというより「バランス感覚」の要素が強いからです。
この「バランス感覚」を運動で例えるなら、自転車の補助輪を初めて外したときのような感覚です。
自転車が倒れないように乗りたい場合、フラフラする自転車の上でバランスを取るかと思います。
このとき、腕の筋肉や、足の筋肉は必要ないですよね?
今まで補助輪付きの自転車を漕いでいたときの筋力で足りるはずです。
リップロールもこれと同じで、今ある筋力のままで足りるので、地声と裏声のバランスを掴むのに良い練習法なのです。
地声のまま高音にいこうとすると次の3パターンに分かれるかと思います。
① 地声のまま張り上げてしまう
② 一気に裏声にコロっとひっくり返る
③ 地声から徐々に裏声に変わった
③を目指したいですよね?
残りの①と②で失敗する主な原因は、地声が強すぎることで、裏声にうまくいけないわけです。
なので、何も考えずリップロールをするだけでは効果はありません。
改善方法
低い音から高い音にいくときは、地声を徐々に薄くしていくイメージを持ってリップロールをしてみましょう!
反対に、高い音から低い音にいくときは、徐々に重い地声感に戻してあげるイメージを持ち、地声と裏声がグラデーションしていくイメージで
声のバランス感覚を何度もやって覚えていきます。
改善で得られる効果
地声が自然と、裏声と繋がりやすくなり、急に裏声に抜けるということが起きなくなります。
そのため、自分が出しにくいと思っていた、苦手な音の高さでも上手にリップロールが出せるようなっていき
それを実際の声にも変換することで、歌でも使えるようになっていきます。
②小さな声で地声と裏声を繋げる
次に、2つ目のNG練習法は「小さな声で地声と裏声を繋げる」です。
実は、小さな声で練習すると地声と裏声が繋がりやすくミックスボイスを体感できますが、そのままでは実際の歌では繋がらないことが起きてしまいます。
低音地声から、高音裏声にいくと、コロッとひっくり返る境目があるかと思うのですが、話し声よりも小さく、ささやく感じの声のボリューム感で同じことをすると、ひっくり返らず、地声と裏声が馴染んで繋がりやすいです。
「やった!ミックスボイスの感覚掴んだぞ!」と、声のボリュームもいらないので、歩きながら、家事をしながらなどの、ながら練習をして完璧に感覚を掴んで、喜んでいた私でしたが、ぬか喜びも束の間
実際に歌う声のボリュームに戻すと、地声と裏声がつながらず、ひっくり返ってしまいました。
声のボリュームをただ上げれば同じでしょ?と思うかもしれませんが、普通に腕立て伏せするのと、器具を使用して負荷がかかった状態で腕立て伏せするのでは、同じ感覚ではないですよね?
それと同じで、声のボリュームが上がると、力みも発生しやすく、声帯にかかる息の圧力が大きいので、コントロールが難しくなります。
小さな声で練習したらものを、その感覚で徐々に音量を上げていく練習に切り替えないと
歌う声と同じ声のボリュームで練習しないと、実際の歌では使えないということです。
お風呂だと歌が上手く聞こえる現象ありますよね!
いい感じのエコーと、リラックスして普段より声が出しやすいなど要因はありますが、その一つが「小さい声でも十分響く」です。
そのため、地声から裏声のコントロールがしやすく普段カラオケでは出ないような高い音が簡単に出たりします。
また、声が小さいと、地声なのか裏声なのかわかりずらく、ずっと裏声で歌っていたということも起きやすいです。
改善方法
そのままシンプルに大きな声でも練習する!なんですが(笑)
自宅で練習している場合だと、近所のこともあり大きな声が出せない!ということもあるかと思います。
定期的にカラオケやスタジオなどに行って大きな声を出す環境の確保が大切です。
自宅で練習したい場合、私はこちらの防音マイクを使用しています。
Amazonで4,000円くらいで、購入したものです。
防音マイクはどれでも良いかと思いますが、私が使っているものはこちら
(https://amzn.asia/d/4uua6GW)
完全に音が消えるわけではありませんが、使わないよりは大分軽減されます。
今の所、午前中に発声をしていることもあってか、近所からは苦情は来ていません(笑)ご近所さんありがとう!
改善で得られる効果
実際の発声や歌でも、声のコントロールがしやすくなります♪
例えるなら、重たいダンベルから軽いダンベルになっても余裕で持てるようになるイメージです。
小さい声は軽いダンベルだと思ってください。軽いダンベルから重たいダンベルだと、重いな!と感じるように、重たい練習=大きな声の練習は非常に大切です。
意識しにないと、日常生活で大きな声を出すことってほとんどないですもんね。
③自分の歌声を録音して聴きまくる
次に、3つ目のNG練習法は「自分の歌声を録音して聴きまくる」です。
実は、自分の歌声を聴き続けると、慣れすぎて感覚が麻痺し、客観的な判断ができなくなることがあります。
その結果、良いと思っていたものが逆に違和感だらけ…なんてことも起きてしまうのです!
自分の声を録音して聴くのは、絶対いい!とされていますよね!だから反対でしょ!と思うかもしれません。
もちろん良いんです!ですが、一周して反対になっちゃう場合もあるんです!(笑)
私が最初に自分の歌声を録音して聴いた時、その感覚を今でも鮮明に覚えています。
あれは驚きと共に、少しの恐怖も感じた瞬間でした。
こんな声だったのか—「気持ち悪い…変な声だ…」という感想が頭の中を駆け巡り、思わず耳を塞ぎたくなるような気分に。私が聴いているのは、本当に自分の声なんだろうか?とすら疑うほどでした。
でも、時間が経つにつれて、次第にその声が気になり始めます。
あの、最初の不快感が少しずつ薄れていき、何度も聴くことで声の細かい違和感にも気づけるようになったんです。「あ、喉が締まっているな」「あ、ここが外れている」冷静に自己分析ができるようになりました。
けれど、ある時、自分の歌声にどっぷり浸かりすぎて、まるで音楽のBGMのように、いつでもどこでも聴き続ける日々が続いていました。
移動中の電車、ウォーキング中など、自分の歌声を聴くのが当たり前になっていったんです。
初めは「何か気になる点があったかな?」と思いながらも、次第にその声に慣れ、ある日、「すごく上手く歌えてるかも!」という錯覚を抱くようにまでなってしまいました!(笑)
まるで、自分が歌の達人になったかのように。
不美人は三日で慣れる!のごとく、音痴も三日で慣れてしまうのですね!(涙)
そのとき、ふと耳にしたプロの歌声に衝撃を受けました。
まるで別世界から来たような美しい歌声に、心が震えるような感覚を覚えました。
そして、無意識に自分の録音した声とプロの歌声を聴き比べてしまったんです。
結果はあまりにも残酷でした…「あれ?私、こんなに下手だったの?」プロの歌声と自分の声の差に愕然とし、ついには落ち込んでしまったのです。
そのとき、ふと思い出したのが、香水を作る「調香師」の話です。
香りに慣れすぎるとその感覚が麻痺し、何の匂いか分からなくなることがあると聞いたことがありました。
だからこそ、自分の匂いを嗅ぐことでリセットするのだそうです。
まさにこれと同じ現象だ!自分の歌声にも、感覚が麻痺してしまっていたんだと気づいた瞬間でした。
改善方法
ここで、私はある改善法を取り入れることにしました。
それは、録音した自分の歌声だけに頼りすぎないこと。
リセットとして、時にはプロの歌声を聴き、目の前の現実をしっかり見つめ直すことが大切だと痛感しました。
さらに2つ大切なことがあります。
①録音を聴くとき、イヤホンなしで聴くことが効果的だということです。
イヤホンで聴くと、どうしても音がクリアに聞こえて、感動しやすくなります。
でも、イヤホンなしで聴くと、その声のリアルさが感じられ、客観的に自分の歌声を聴くことができるんです。
②カラオケで録音するときは、エコーを切ることをおすすめします。
エコーがかかっていると、どうしても誤魔化された感があって、実際の歌声の弱点が見えづらくなってしまうからです。純粋な歌声を聴いて、弱点を見つけることが大切だと気づいたんです。
改善で得られる効果
自分の歌声を客観的に見ることができるようになり、良い点や悪い点がはっきりと分かるようになりました。
自分の歌声が好きになれないと感じることもありますが、その中で、伸ばすべき点を見つけると、歌うことがもっと楽しくなります。
そうそう、私がボイススクールに通っていたとき、実力に大きな差がないはずの生徒たちの中で、急激に上手くなった人たちの共通点に気づいたことがありました。それは、「自信過剰」や「ナルシスト」な人たちでした。
自分の良い点を見つけることが得意で、ポジティブに取り組む姿勢が、彼らの歌声にも現れていたのです。
後編もお楽しみに
残りの3つのNG練習法、
④全部裏声で歌う
⑤体感だけに頼る
⑥まとめて沢山やる
これらは、実は多くの方がやりがちだけど、声の成長には逆効果!
次回も、その理由とともに、もっと効果的な方法を徹底的にご紹介しますので、楽しみにしていてください。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!
この記事が少しでも役に立ったと感じていただけたら、ぜひ「いいね」やコメントをいただけると嬉しいです。
また、こんなことが知りたい!次回はこんな内容を読んでみたい!という
リクエストがあれば、コメントで教えてください。
次回の記事もお楽しみに♪
それでは、またお会いしましょう!