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【ウイスキー】私が初めてアイラのピートを口にしたとき

ウイスキー初心者の壁 【ピート】

私は1年前からウイスキー狂になりましたが、それまでは居酒屋でハイボールを飲む程度。ウイスキーは好きでしたが、味の違いを認識できるほどの舌はありませんでした。

そんな私があるきっかけでウイスキーにハマってから
下記記事参照

最初に手を出したウイスキーは【ボウモア 12年】でした。

ボウモア12年


酒屋に行き、いかにもウイスキー通が飲みそうなものはどれだと探り、銘柄ごとに味の評価をAmazonで検索していきました。
よく聞くスコッチウイスキーと書いてある。(当時はスコッチとバーボンの違いすら知らなかった)ボウモア、味の評価に(程よいスモーキーさ、アイラのピートの初心者におすすめ)と書いてあった。よくわからない説明が並ぶこのウイスキーをとりあえず買ってみた。なんせ私は初心者だ。

ピートの魔力 ピートの破壊力

私は早速家に帰り、通ぶってロックでまず飲んでみた。(当時はロックで飲むのが通だと思っていた。)
1口目を舌に送る。口全体に広がる湿布、正露丸。。。
「ぬぇあーーーーーーーーーーーーー」
こ、これがウイスキーの味?これが5000円??
ボウモアってお酒は酷評が多いんじゃないか?口コミを見てみた
並ぶ高評価。絶賛の声の嵐。こいつらイカれていると思った。
ただ待て、ウイスキー好きの常識は今の僕の非常識。つまりこれが私の舌の現在値。これをウマいと思える男こそ、ウイスキー通じゃないのか。

コーヒーブラックで

少し話は変わるが、私は高校生の頃、コーヒーの味が大の苦手だった。あの苦さを好きという人の意味が解らない。でも、コーヒーをブラックで飲む友人をかっこいいと思っていた。
私はブラックを好きだと思えるように、嫌いなブラックを毎日飲み続けた。いつの間にかクセになり、いつの間にか「コーヒーブラックで」と心から注文できる自分がいた。

今回のピートにもまさに同じことを感じた!
これだ。「俺、ピートの強いウイスキーが好きなんだよね」という、ウイスキー通にしか言えないようなコメントを心の声で言ってみたい。
私にとってこのボウモアとの出会いが、カッコいいウイスキー通像は【「俺、ピートの強いウイスキーが好きなんだよね」と言える男】というゆがんだイメージを作り上げてしまっていた。

【ピートの強いタイプが好きなんだよね】という最強セリフ

その日から数日後、2次会でbarに行く機会があった際、あのセリフを言ってみた。店員「どのようなタイプのお味がお好きですか?」
きたきたきたーーーー!待ってましたその質問!!
私は堂々とした顔で答えた。
「俺、ピートの強いタイプが好きなんだよね」
どや顔だった。そして出てきたのが、「アードベック」だった。。。

アードベック10年


まだ私は家で1度しか飲んだことがないボウモアで撃沈中。
そんな中登場した魔のアードベックというピートで言うラスボス。(後に知ることになるが、アードベックはアイラの中でもトップクラスにピートの強いウイスキー)
ストレートで提供されたグラスに鼻を近づける。
「ぬぉ~~~~~~~」ボウモアよりもヤベェ!脳みそが湿布でうまった。
これ、口に入れるの???恐る恐る1口注ぐ。
「ぬぉぁーーーーーーーーー」私はうつむき、自然にすぼんだ口を隠し切れずにいた。3秒ほど無言でうなだれ、あたかも「これこれー」と言わんばかりに顔をあげ、言って見せた。「やっぱりピートはうまいねぇ」

ピートがウマいと心から言える日が来るまで

私はその日以来、必ずやピートを好きと思ってみせると心に誓った。家にあったボウモアを空にし、酒屋であのアードベックを買い、家でストレートで毎晩たしなんだ。最初のうちは顔をゆがめていたが、気付いたらクセになっていた。
ピートを感じないウイスキーに物足りなさを感じている自分がいた。
「あれ?ピートが嫌じゃない」いつからそう思ったかは覚えていない。

ただ一つ言えること。
「俺、ピートの強いタイプが好きなんだよね」

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