包括的核実験禁止条約(CTBT)の現状と課題

包括的核実験禁止条約(CTBT)とは

包括的核実験禁止条約(CTBT)は、宇宙空間、大気圏内、水中、地下を含むあらゆる空間における核兵器の実験的爆発及び他の核爆発を禁止する条約です。この条約は、核軍縮・不拡散上で極めて重要な意義を有します。日本はCTBTを、国際原子力機関(IAEA)の保障措置と並び、核兵器不拡散条約(NPT)を中核とする核不拡散・核軍縮体制の不可欠の柱として捉え、その発効促進を核軍縮・核不拡散分野の最優先課題の一つとして重視しています。

現状

現状としては、CTBTが発効するためには、特定の44か国(発効要件国)すべての批准が必要とされていますが、現在のところ、米国、中国、エジプト、イラン、イスラエル等の一部の発効要件国の批准の見通しが立っておらず、条約は未発効です。

日本による取り組み

日本はCTBT発効促進に向けた取り組みとして、発効促進会議やフレンズ外相会合などで働きかけを行い、また途上国に対して技術協力も行っています。これらの取り組みを通じて、CTBTの発効促進が図られています。

課題

課題としては、未署名・未批准国に対する早期署名・批准の呼びかけが挙げられます。

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