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人々をより幸福にしつつ経済成長させる最もシンプルな方法


今の日本を簡単に経済成長させる方法

 経済成長させるには需要を増やせばいいのですが、それが国民一人一人の幸福に結びつかなければ意味がありません。今のデフレ(需要不足)の日本において、人々の幸福に結びつく経済成長を実現させる最も簡単な方法を考えてみました。

 まず、より良い財(モノやサービス)やより多くの財を生産すれば、より良い財やより多くの財を分配でき、人々をより幸福にできます。生産するだけでは駄目で、分配しないと幸福にできません。

 また、実質可処分所得が増えれば人々はより良い財やより多くの財を求めるようになります。すると働いている人たちはより良い財やより多くの財を生産しようと努力するので、その結果より良い財やより多くの財を生産できるようになります。その結果それらが分配されます。
 つまり人々の実質可処分所得を増やせば人々はより良い財やより多くの財に囲まれた豊かな生活を送れるようになります。

 そして人々の実質可処分所得を増やすのは簡単で、例えば消費税を減税したり政府が毎月国民にお金を配るなどすればいいです。但しやり過ぎると社会が混乱して人々を不幸にする恐れがありますので、経済状況を見ながら加減を調節する必要があります。

 その結果、名目と実質のGDP、一人当たりの名目と実質のGDP、生産性、供給能力が高まることになります。つまり経済成長することになります。

 要するに国民にお金をばら撒くのが最も簡単な方法だと思います。もちろん、単にお金を配るだけで何もかもがうまくいってみんなが幸せになるというものではありませんが、マクロ(全体)で見ればこれが最もシンプルに国民一人一人をより幸福にし、経済成長させる方法だと思います。
 また言うまでもなく、ミクロの問題について一つ一つ個別に対処していくことも重要です。

 念のため書いておきますと、あくまでもシンプルさという点では国民にお金をばら撒くのが一番優れている、と言っているだけです。経済成長させる方法としてこれがベストだと言っているわけではありません。
 単にお金を配るだけよりも、人々の幸福を目的として日本全体や世界全体や100年先を見据えるような視野の広い長期計画を立て、それに基づいた政策を行う方がいいと思います。そしてその政策を考えた時に国民にお金を配る必要があるのなら配る、というのがいいと思います。

おまけ1 「バラマキ=悪」とは限らない

 政府が幅広く支出することに対してよく「バラマキだ」といった批判を見かけることがあります。そしてそれに対して「これはバラマキではない」などと反論するのを見かけることもあります。「バラマキ=悪」という認識が国民の間に広く定着していると思います。
 しかし今の日本では国民一人一人にバラマキ続けることが、最も簡単に日本を経済成長させ、デフレ脱却させ、国民一人一人を幸福にすることにつながります。
 つまり今の日本では「バラマキ=善」です。むしろピンポイントに支出して特定の業界や企業が儲かるようにし、そして全体の支出を小さく抑える方が悪です。そしてこんなものを「ワイズスペンディング」などといって正しいことのように見せかけるのも悪です。
 今やるべきことは幅広く国民の生活を助け、デフレ脱却することです。

おまけ2 人々を不幸にしつつ経済衰退させる最もシンプルな方法

 先ほど「デフレの日本で人々を幸福にしつつ経済成長させる最もシンプルな方法」は、消費税の減税や国民に毎月お金を配るなどして実質可処分所得を増やすことだと述べました。
 ではその逆の「デフレの日本で人々を不幸にしつつ経済衰退させる最もシンプルな方法」は何かというと、消費税の増税や歳出削減によって実質可処分所得を減らすこと、となります。
 日本政府はPB黒字化目標を堅持し続けることで長年これに力を入れています。日本政府は日本と日本人の敵だと認識するのがいいと思います。


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