東ヨーロッパの『ジョージア』で2ヶ月生活してかかったお金【前編】
2024年5月中旬〜7月初旬にかけて、東ヨーロッパの「ジョージア」という国に滞在した。
首都トビリシに1ヶ月間、海辺の街バトゥミに2週間。
実際に暮らしてみないと分からない、リアルな生活費などを包み隠さず大公開!
コチラの前編では、まず首都トビリシをご紹介する。
はて?ジョージア?
ジョージアってどんな国なん?そもそもどこなん?というお話。
「今度ジョージアに行くんだ」と周りに言うと、「ジョージアってどこ」「え、アメリカ?」という反応…
まだまだ知られていないマイナー国家なんだな、と改めて。
ジョージアは、東ヨーロッパ・西アジアに分類されるそう。
アメリカでもなければコーヒーでもない。
人に説明する時は、「ロシアの下、トルコの上」と言っている。
首都「トビリシ」
ジョージアの首都トビリシは人口約110万人、日本で言うと宮城県仙台市の人口とほぼ同じ。首都にしては小ぶり。
多くの観光客が訪れるオールドトビリシはヨーロッパ風の美しい街並みで、見どころも多い。ただ歩いているだけでも楽しめる。
どんな街・どんな人たち?
観光エリアから少し離れた生活エリアの景色はもはや首都ではない。
漂う廃墟感。溢れ出る旧ソ連味。
人柄はシャイなのか冷たいのか、スマイルがほぼない。
もちろんニコニコしてる人もいないことはないけど、ほんとに少ない。
レジに商品を置くと睨まれる。買ったもの投げられる。笑
現地のジョージア人も同じような対応をされているので、どうやらアジア人差別とかではなさそう。
いわゆる「海外っぽいノリ」みたいなものは皆無。
その辺は日本に近い?のかもしれない。
裏切りの滞在費
渡航前にジョージアについて調べていると…
「月5万円で生活できる」
という魅力的な情報が。
しかし実際に暮らしてみると、確かに日本より安いなと思うものも一部あるけれど、日本と同じくらいか高いものも多い感じ。
どうやら月5万円で生活できるのはコロナ前の話のよう。
果たして2024年現在の滞在費は…?
住居費
まずお伝えしなければならないのは、筆者は「ドミトリーアレルギー」ということ。
その昔、北海道から新潟までフェリーで移動した際に、2段ベッドがいくつも並んだ部屋に宿泊。夜になるとモンスター級のいびき、おっちゃんの寝っ屁、我が妹の歯軋り…
朝まで一睡もできない地獄。
私が何をしたと言うのだ。
前世での悪行を恨んだ。現世の反省はしていない。
それ以降、知らない人と同じ空間で寝ることができない身体に。
なので宿探しの基準は絶対に『個室!!!!』
個室 is the best.
そうは言いながらも今回はルームシェアも体験。
個室7割、シェア3割のトビリシ生活なのでご参考までに。
トビリシでは不本意ながら5カ所に滞在した。
では詳細を。
①妥協の個室ホステル
2024年5月12日〜18日(6泊)Agoda
247.86ラリ(14,128円) 1泊あたり約2,350円
バス・トイレ・キッチンは共用ながら個室は死守。
歪な形の部屋には、閉まらないクローゼットやミニ冷蔵庫、狭作業机がある。
クローゼットには前の住人の濡れた服、冷蔵庫には溶けたアイス。
そっと扉を閉じた。
なお、クローゼットについては閉めてもゆっくり開いてくる。
②初めてのルームシェア
2024年5月18日〜25日(7泊)Airbnb
1人11,400円 1泊あたり約1,600円
住居費を抑えるべく、人生初のルームシェアに挑戦。
さまざまな問題が発生して、1週間でルームシェア解消。
詳細を書くとそれだけで1記事分くらいになってしまうので、ここでは割愛。
やはりシェアすると安い(アタリマエ)
いつか時効がきたらこの件の詳細を書きたい。
③待望の一人暮らし
2024年5月25日〜27日(2泊)Airbnb
9,091円 1泊あたり約4,550円
ルームシェアの呪縛から逃れ、ルンルンで引っ越したのも束の間。
写真詐欺、虚偽記載が酷く、2泊で退去。12泊で予約したのに。
コチラも1記事書けそうなくらい色々あったわけ。
サポートセンターに問い合わせて返金してもらったものの、週割で安くなっていた分が無きものとして計算され、結果的に1泊あたりの金額は割高に…
④緊急引越
2024年5月27日〜6月8日(10泊)Airbnb
48,220円 1泊あたり4,822円
直前予約になってしまった為、良さげなところの空きがなく、部屋のクオリティの割に高めの部屋に…
ホストのおばちゃんがジョージア語で一生懸命部屋の説明をしてくれた。
優しい。何も分からない。
雨が降ったら洗濯物取り入れてくれた優しいおばちゃん。
洗濯物は絞れるくらいビチョビチョ、間に合わなかった模様。
気持ちが嬉しいよ、ありがとう。
⑤転がり込むスタイル
2024年6月14日〜19日(5泊)Airbnbで予約してもらった
1人7,250円 1泊あたり1,450円
1週間弱、ジョージアを離れ、違う国へプチトリップしていた筆者。
ジョージア帰国後の宿を取っておらず、相方の根城に転がり込んだ。
オジャマシマス
赤の他人とのシェアは厳しいけど、こういうシェアは大丈夫。むしろハピ。
食費
ジョージアでは、オーガニック野菜が比較的安価で手に入るので、料理が好きな人はきっと楽しいはず。
スーパーはカラフルでワクワクする。
基本的には、毎日自炊をしてお腹一杯食べるスタイル。
週に2回くらいスーパーに買い物に行って、野菜、フルーツ、肉、酒などを特に我慢することなく買って、月に15,000円くらい。
実際に買ったものと金額の例もご紹介。
上の写真のような野菜と肉だと合計30ラリ(1,700円)くらい。
とにかく野菜が安い。
無農薬なので少しサイズが小さかったり、形が悪いものもあるが、味は最高。
肉は日本より少し高いくらいであまり安くないのだが、突然掘り出し物も。
内臓やスジみたいな部位はあまり食べない文化なのか、切れ端がまとめ置かれているコーナーにお宝を発見。
牛タン丸一本(未処理)1.2kg 1,100円!!!!
「ほんまに?鶏肉より安いよ?日本だと5,000円はするよ、ダイジョブ?」
いいんだよ、ダイジョブ。これがジョージア。
皮を剥いたり、スジを取ったりが大変だけど、苦労する価値はある。
ジョージアの牛タン食ってみな?飛ぶぞ。
タンカレー、タンシチューなどにして、1週間ほど楽しんだ。
ワインが安いと宅飲みが捗る。ワインは1本300円〜。
リットル単位のタンクみたいなので買うともっともっと安い。
こんなに安いのに激ウマだからジョージアは怖い。
1ヶ月で3度ほど二日酔いになっている。
話を戻すと上の写真の買い物で16ラリ(900円)くらい。
酒を買ってもこの値段。
輸入物さえ買わなければ、食費に関してはかなり抑えられる。
『おれたちのカルフール』
ジョージアだけでなく今後もお世話になることに。
交通費
トビリシは公共交通機関が安い、異常に。
バスや地下鉄はクレジットカードのタッチ決済が利用でき、1回の乗車は1.5ラリ(約80円)。
現地の銀行カードやメトロカードを利用すると1回たったの1ラリ(57円)である。
そしてすごいのが90分間乗り換えし放題ということ。
バスも地下鉄も乗り換え自由。
1ラリ(or 1.5ラリ)で90分間乗れるので、これはもうほとんどタダ。
現金払いも可能だが、90分乗り換えし放題はキャッシュレス決済をした時のみなのでご注意を。
写真はない。なぜかない。
乗る時タッチするだけ、分かるね?
交際費・雑費
1人の時は基本外食せず、友人たちと時々外食に行っていたので、外食や飲み会は交際費として計上。
週末はトビリシから少し足を伸ばして、湖畔のサウナに行ったり、景色最高なカズベキ山に行ったり、全力で遊んだ1ヶ月。
それでも交際費は36,000円ほど。
外食は1品で結構な量あることが多いので、シェア推奨。
シェアすればお財布にも優しい。ジョージアワインも最高なのでおすすめ!
合計!
30泊トビリシに滞在した生活費の合計は…
住居費:約90,000円
食費 :約15,000円
交際費:約36,000円
雑費 :約11,000円
合計:152,000円
本気出せば全然住める。
ジョージアに2ヶ月弱、前半は首都トビリシに30泊ステイ。
住居もわがままに、飲み会も外食も遊びも、我慢をした記憶はほぼなし。
「これだけやりたい放題やって15万円で済むのかぁ」
というのが正直な感想。
物価高や円安の影響もあり、コロナ前の「5万円で生活できる」状態には遠く及ばないものの、日本で一人暮らしするよりは安くなる人が多そう。
現地で賃貸契約をしたり、Airbnbの長期滞在割引をきかせたりしたら、住居費に関してはグッと抑えられる。
長期滞在することで、飲み会や遊び、お土産にかけるお金が少なくなれば、月10万円以下で生活するのは全然難しくはないはず。
多くを求めなければ全然住める。
良きところだよ、ジョージア。
次回、バトゥミ編に続く。。。
1ラリ=57円で計算(2024年5月当時)