#7 台湾で大地震発生 身の危険を感じて考えたこと
おはようございます。
4月3日(水) 7:58に台湾東部花蓮県沖を震源とするマグニチュード7.7の地震が発生しました。
最大震度は花蓮県和平で震度6強。
私が住む台北市は震度5弱を記録。
地震発生時、私は通勤中のバスの中でした。
信号待ちの停車中に大きな揺れを感じ、外を見ると電柱や信号がグワングワンと震えていました。
車内は落ち着いていて、乗客は地震だ…などと小声で話す程度。
会社に無事着いたのですが、エレベーターが点検のため止まっていました。
(停電ではない)
非常階段で事務所までたどりつき、内部を見たところ、高いところに飾ってあった置物が落ちて割れていました。
また、食器棚の引き出しが開いていました。
数十分おきに大きめの余震がきて、仕事が手につかない状況。
日本から安否確認の連絡に対応するのも結構大変でした。
台北市内でも、建築工事中のビルから鉄骨が落ちたり、建物の壁が剥がれ落ちたりなど結構な危険と隣り合わせの状況にあります。
台湾では大きな地震が来るたびに建物の耐震基準を厳格化したり、建て替えを促したりしています。
しかしながら、住宅の築年数は平均33年、築年数50年以上は110万戸に上るそう。過去の地震で倒壊した建物の9割以上は1階部分が崩れる「軟脚建築」だったとの調査結果もあります。
はりや柱が少ない手抜き工事の建物も少なくないと聞きます。
確かに、台北市内を歩くと、意外と古い建物が多いことに気づきます。
また、地震発生前の台湾では、頭上にエアコンの室外機が落ちてきて亡くなる方のニュースがありました。この辺りの安全意識は低いのかもしれません。
(工事現場では作業員のおっちゃんが昼休みに普通にビール飲んでるし。)
上記を踏まえて、この危機を忘れないように気を付けるポイントをまとめておきます。
①高いところにモノを置かない。もしくは固定する。
②引き出しは開かないようにロックする。
③倒れてきそうなものは固定する。
④街を歩く時は頭上や周辺に注意する。(落下、崩落のリスク)
⑤停電、断水に備える。(水、食料、簡易トイレなどをまとめておく)
余震が続く中、台湾で生活する上で一番注意すべきは④ですね。
特に頭の上に何か落ちてくる危険性に十分備えたいです。
常に上を見て、古い看板、植木鉢、室外機、ボロい屋根などの下は歩かないようにする必要があります。
台湾に来られる方にも注意して欲しいです。
台北市内は余震も少なくなり、通常生活に支障はありません。
花蓮県ではまだまだ大きな余震が多く、安心して生活できる状況ではないようです。
この震災を契機に改めて普通に生活できることのありがたみを感じます。
被害に遭われた方の無事と早い復旧を祈ります。