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シンプルの心地よさ
小学生のころ、学校の授業で環境破壊のビデオを見たのをなぜかものすごく覚えています。
それは海外の映像で、水をわざと洗剤などをどんどん入れて汚していって、「でも、これはまだ自然が浄化できるレベル」「でも、これを超えていくと自然の力では元に戻せなくなる」というのを見て分かるように作られたものでした。
その授業で確か、リサイクルに関することや地球温暖化のことにも触れられていて、小学生ながらコアラのマーチの箱にリサイクルマークがついているのを見て分解して新聞と共に資源ごみに出す、ということをしていたのを覚えています。
おそらくその頃に、買う色々なモノが包装されていて、「邪魔だな」とよく思っていました。もっとシンプルでいいのに。どうせとってしまうのに、と。
そのタイミングでファミリーマートで無印良品の商品が扱われ始め(今はもう取り扱いがなくなったようですが)、「おぉ~求めていたのはこれだ!」と思いました。
でも、その後中学校に入って私の考えは変わっていきます。
すごく大きめのペンケースに、使いきれない色とりどりのペンを沢山持っているのが、女子の間でちょっとした流行りになっていました。私は絵を描くことが好きだったので、どんどん買って、友達とのやりとりに可愛いイラストがついたメモ帳などをどんどん買って使いました。
大学生や社会人になったころも、制服ではなく私服を着るようになり、色々と試してみたりバリエーションを増やしたり、セールで欲に負けたりして着きれない洋服がクローゼットにありました。
でも着るのはいつも同じパターンで、欲しいものも似たようなものでした。
今にして思うと、自分の不安や不満の数だけ物があったように思います。沢山ものがあっても、上手に自分が好きなモノばかりに囲まれた素敵な部屋を作っている人もいると思うのですが、私はそれはできていませんでした。
そんな時であった本。
読んだとき、すごく気持ちがスッキリ、そして自分もこう生きようと思いました。20代前半で読んだ本のうち、今でも手元にある数冊の本の1冊です。
シンプルに丁寧に生きることって、難しい。
商品のマーケティングや、他者の目、’こうあったほうがいいんじゃないか’という感情に、私は流されていたし、流されている間は、自分が流されていることにも気づけていませんでした。
そうして回りまわって、今できるだけシンプルなものを選ぶようにまたなっています。最近は流行りの服などめっきり買わなくなったので、その分、買い物をするときはそのモノの背景が気になって、お金を出すかどうか考える基準になっています。
この前、ずっと使っていたちょっとだけ奮発して買ったキーホルダーの一部部品が壊れてとれたのですが、以前だったら買い直すいい機会だと捉えていたのが、今回はこれを機に磨きなおしてみるかな、と思って手をかけたことですごく豊かな気持ちになりました。
便利さや見た目の素敵さに引っ張られずに、むしろその面倒くさいとかんじがちな過程を大切にできる時間と心の余裕を持てることが豊かだなと思います。
そして、素敵な哲学のあるお店から買い物をよりしたくなっています。
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*私のお気に入り
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