「要望」は「出版社等」に言ってくれると助かるという話
要望は直接作家に伝えるよりも、出版社に届く形にしてくれると実現しやすいという話です。
ツイートにある程度言いたいことをまとめましたが、noteにもまとめておきましょうか。
反響のある話は、熱いうちに。
言っておきますが、この記事は1000%田井ノエルが知ってる編集さんや営業さん、作家さん、SNSから見聞きした話だけで書いています。エビデンス?ないよ?w
作家と読者の距離が近くなった
昨今、SNSの広まりによって、作家と読者の距離が非常に近くなっています。
読んでいる本の書き手と読み手が、直接やりとりできるようになりました。
わたしは大変ありがたいですし、メリットととらえています。SNSの交流を通じて書籍を購入していただいたり、サイン会等のイベントに来てもらえる機会は非常に多いです。
感想を直接受け取れるのも大きい。大変に励みになりますし、これ以上にないくらい嬉しいです。燃料です。やる気出ます!
それらをメリットと呼ばずに、なにをメリットと言うでしょう。とてもとても、ありがたい話です。
しかし、手軽にやりとりできるようになったため、作家に直接、「要望」を述べる人が多くいらっしゃるというのが体感です。
要望は出版社へおねがいします
・続編を出してほしい
・コミカライズしてほしい
・アニメ化してほしい
・イベントやフェアをやってほしい
・グッズ化してほしい
こういう「要望」の類は作家に言っても、ほとんど意味ないです。
たいてい、作家から担当さんに伝えてもサラッと流されます。
効力薄いです。作家→出版社経由の要望は力がないです。
※もちろん、「そういう要望が存在する」という事実は大変嬉しいし、作家個人への声援にもなります。それは否定しません※
読者さんからの要望の声が多いとわかること
これが効果あります。
作家を介すると効力がなくなるのに、直接版元さんに届けば、効力が倍増する。なんという仕様。
※当然ですが、売り上げが伴っていることが前提ですので「買う」のが一番大事です。それも、「初動」と呼ばれる数日から1ヶ月程度の短い期間に。なので、「なるべく早く買う」が最重要です。元も子もないけど、売れない作品はいくら読者さんの声が大きくても意味はないです。数字の世界は厳しい……大人の世界怖い……今の時代、作家を育てるのは出版社ではなく、読者さんの役割なのです※
でも、きっちり売れてるかどうかなんて読者さんには、わかんないし、声をあげておくに越したことはないですよね。
実際に「続巻ラインギリギリ」「グッズを作っても需要があるかわからない」「リアルイベントをやって集客できるか」等の場合に、読者さんからの要望やファンレターの多さから、実行に踏み切ったという話も、たくさんではありませんが聞きます。
新刊やフェア時の宣伝の熱量にも関わってきます。
作家に直接言うより効力があるんです
(作家は出版カースト最下層の存在です……一方で読者さんはピラミッドの頂点なのです)
ただ、アニメ化や映画化は……出版社に言っても、どうにもならんことも多いですよね。きちんと製作会社がついて、スポンサー企業がつかないとダメなので。コミカライズも、その作品を描ける漫画家さんがいなかったら話が進みません。
人気や売り上げが伴っていても、ままならない場合も非常に多いです。
何回も増刷している累計○万部作品が一切メディアミックスされていないなんて話もザラです。
逆にきちんとスポンサー等がついて条件が整えば、爆発的にヒットしたわけではない作品でも映像化することもあるそうです。なので、この場合は、出版社よりも製作会社等への要望が有効ということになります。(でも、そんな判断読者さんにはつかないし、そもそも作家にもわからない!)
具体的にどうすればいいの?
じゃあ、具体的に出版社への要望は、どうやって出せば効果的なのよ。
出版社さん。結構、今もアナログ仕様です。
好きな書籍の奥付(巻末一番うしろのページ)に書かれた住所にお手紙を書くのが一番です。
あとは、出版社はたいていの場合HPを持っています。
メールなどのお問い合わせ方法が記載してあるので、そちらに則ってメールを出してみてください。
おおむね、メニューバーの一番端とか、HPの一番下にあります(わかりにくいことが多い)
結構めんどいです。
それだけのハードルを超えてお便りをくれる=熱量のあるファンがいるという認識になるそうです。
試練かな。試練だなぁ。
SNSで感想つぶやくのはダメなの?
お手紙書いたり、メール書いたりって、めちゃくちゃ面倒くさい。わかります。超わかります。
ツイッターなら、お手軽に感想を放流できますよね。拡散されれば、宣伝にもなるかもしれないし。どんどんやちゃって大丈夫です。感想いっぱいもらえると、やる気の燃料になります。褒めて褒めて!(乞食
でも、出版社に直接届くかと言われると、実は効果薄いです。すぐに流されるので検索しないと反響があるかどうかわかりにくく、一つひとつの感想を捕捉しにくいのです。
感想を流すにはいいですが、要望を届けるには不向きのツールです(ここでは、あくまでも「要望を届ける」に焦点を当てます)
・アマゾンなど通販サイトのレビュー
・読書メーターやブクログなどレビューサイト
これらは、編集さんも見ていることが多く、長期間、流れることなく見えたままなので「読んだ人の反応も知っておきたい」という購入前の読者さんにも有用になります。
「続巻希望の声が多かったです」と、出版社が判断するときは、お便りのほかはレビューサイトを見ているケースがあるそうです。少なくとも、わたしの担当さんはレビューサイトの話をしてたね!
結論
結局、言いたいことはなんなのだ。まとめろ。
・作家に要望を伝えても意味がない
・いろいろなケースがあるけど、とりあえず出版社に言うのがいい
・お手紙・メールがヒットポイント一番高い
・レビューサイトも、よく見られている
・売り上げ等の条件が伴わないと要望も通らないけどね!
ツイートの内容とほぼ変わらないな!
最後に、これはどちらかというと作家のワガママです。
読者さんはなにも気にせず、好きに作品を楽しんでくれれば一番だと思います。
ただ……ただ……
読んでくれて面白いと思ったなら、漫画になってほしいくらい気に入ってくれたなら……そして、それを作家に直接伝えるくらいなら……少しでも効果がある出版社に届けてほしいのです。
そういうワガママであり、おねがいです。
本当に、作家に言ってもどうにもならないんです。出版社にとって作家の声は弱すぎるのです。
作家は、要望の届け先として適切ではないのです。
本来の受付窓口は出版社なのです。
そのことをお伝えしたくてツイートしたら、思ったよりもたくさんの人の目に触れる結果となりました。今回は補足のnoteです。
あ、あと。
くれぐれも、迷惑行為はダメです。
好きな作品がアニメ化するまで編集部に鬼電するとか、恫喝するとか、脅迫メールを送るとか、そういうのはダメだからね!!!いないと思うけど、それは作品を落とす行為ですからね!
最後にダイマだよ気に入ったら買ってください
※この下に文章はありません※
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