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デザイン素人の私が、インターン生に教えてもらったこと

いまハグカム開発チームには、学生インターンが5人いる。
そのうちデザイナーが3人いるのだが、1人目として来てくれた子が晴れて今年の3月に大学を卒業。ハグカムのインターンも卒業することになった。

最終出勤日を目前に控え、これまでの思い出を振り返っているうちに、彼女たちのマネジメントを通じて自分自身が学んだことを再認識する機会にもなった。ちょこっと記したいと思う。


”デザインができるインターン生を採用しよう”という話になったのは2020年の12月頃。さまざまな業務のかたわらデザイン作業も担当していた身なので、とっても有り難い提案だった。


せっかく貴重な学生期間をハグカムに費やしてくれるわけなので、来てくれる子たちに最大限の経験値を還元したいと思った。デザインスキルもそうだけど、人間的にも2段階くらいレベルアップしてもらって、就活や社会人生活でも胸を張って語れるような。自信に繋げてほしい。

なので、”学生だから”と区別することなく仕事をお願いした。指示に沿うだけの作業的業務はなるべくさせずに、自分の頭で考えてもらうようにした。たとえば、マーケティング側の数字や課題も共有して分析からバナー制作業務を実行してもらい、「なぜそのデザインなのか」を説明できるように心がけてもらった。

今回卒業する子には、「GLOBAL CROWN for Group」iOSアプリの全画面デザインリニューアルをお願いした。最初にこのサービスが長期的にどうあろうとしているか、そして現在の課題を伝えた。それらを踏まえて、トンマナからアプリの画面デザインまで全部、作ってもらった。出勤のたびに「なぜそのデザインなのか」を説明してもらい、私から修正依頼をする時も「なぜこうした方が良いか」を説明していた。
大変な思いをさせてしまったかもしれないし、実装視点でサポートしてくれたエンジニアさんにもかなり協力いただいてしまったが、結果的に良かったと思う。

それまで私は自分の裁量で、デザインを決めることも多く、それはかなり感覚的なものだったと思う。
そのため「なぜこのデザインなのか」を説明する必要も、される必要もなかったのだけど、急にその機会がやってきたのだ。

毎回退勤前に進捗共有と説明をしてもらい、フィードバックをする。
感覚でデザイン(プロのデザイナーからしたらデザインとも呼べないレベルだけど)をしてきた私にとって、明確に言語化した上でフィードバックをするのはとても苦労した。ただこの経験から、デザインを言語化できるようになってきたし、意図の引き出し方というか、説明責任の促し方が分かるようになった。

色々なやり方はあったのだけど、一番のカギは「ユーザー理解と事業理解を説明に落とし込めるか」を共通の視点にするということ。何を当たり前のことを、と思うかもしれない。でもこれが私にとって真意だ。
作り込みが甘かったり色味がどうだったりというのよりも、最終的に「ユーザーがなぜ喜ぶと思うか」のすり合わせが納得いくまでできれば、彼女らは次から自信をもって説明してくれたし、結果的に良いデザインが仕上がった。

彼女らのおかげで私自身が成長させてもらって感謝しかない。
今度卒業する子は就活の面接でうちでの経験を語ってくれたらしい。嬉しそうにそのエピソードを話してくれる彼女の表情を見て、当初の願い通りであることも、内定をもらえたことも嬉しかったし、何より自信をもってうちでの経験を語ってくれたことが嬉しいと思った。

ゆうきち、卒業おめでとう!そして本当にありがとう。
今後はユーザーとして、ゆうきちの作るプロダクトに触れることを楽しみにしています。

忘年会のサムギョプサル美味しかったね。



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