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トイレリフォームでの便器の選び方とは?
品川区二葉で創業して70年の建具屋「太明」です。
トイレをリフォームする時は、「便器選び」も重要なポイントです。便器の種類は主に4種類ありますが、デザインや機能性ばかりにこだわるのではなく、使い勝手やスペースなども考慮に入れなければなりません。
トイレリフォームでの便器の選び方を注意点や便器の種類などと一緒にご紹介します。
便器を選ぶ前に注意しておきたいこと
トイレリフォームで便器を選ぶ前に注意したいことは「スペース」です。
例えば、安定した大き目の便器を選んだら、トイレが狭くなってしまった、などという事例があります。
狭いトイレでは方向転換ができなかったり、掃除がしにくかったりと何かと不便です。新たに手洗い場を設置したら、出入りが不便になったなど、使いづらさが際立ってしまいます。
集合住宅でも一軒家でも、トイレは他の間取りのしわ寄せを受けやすく、スペースが狭くなるというのが一般的です。
ただでさえ決して広くないスペースで、一番場所をとるのが便器です。
ショールームで便器を見て選んだとしても、その場で見たイメージと実寸にズレが生じる場合もあります。
カタログならなおさら大きさのイメージはつかめません。
便器選びの際に便器のサイズを間違えてしまうと、後々リフォームを後悔することになるので、イメージと実寸をすり合わせて選ぶようにしてください。
便器のタイプは4つある
便器は主に4つのタイプに分ける事ができます。
・組み合わせ便器
最も家庭に普及しているトイレが「組み合わせ便器」です。
組み合わせ便器は「便器」「タンク」「便座」をそれぞれ組み合わせて構成する便器の事で、便座部分をウォシュレットにすることもできます。
組み合わせ便器は価格がリーズナブルな他、便座部分が故障しても故障した箇所だけ交換することが可能です。
また、ウォシュレットを搭載することによって、防汚性能が向上したり、使いやすくなったりと快適なトイレにするための条件がそろっています。ただし、パーツを組み合わせる構造のため、掃除しにくいという点も挙げられます。
・一体型トイレ
「一体型トイレ」とは、便器も便座もタンクも一体型になっているトイレです。タンクの上に付く手洗いの蛇口があるものとないものが選べます。
一体型なので、掃除がしやすい構造となっており、一体型ならではの統一感のあるデザインが特徴です。
ウォシュレットタイプの一体型トイレもありますが、ウォシュレットが故障した場合に、修理や交換に手間取るケースもあります。
・タンクレストイレ
スタイリッシュなデザインにこだわる人達から注目されているのが「タンクレストイレ」です。
その名の通り、便座のところにタンクが付いておらず、連続で水が流せるトイレの事です。タンクがない分、トイレが広く感じられるほか、掃除がしやすいという利点があります。
ただし、タンクがないので水が流れる場所がなくタンクに手洗い場を設けられないので、手洗い場を作る必要があります。
また、機種によっては水圧が弱いところでは水を流せなくなるので設置できないケースがあります。
・システムトイレ
システムトイレは、便器やタンクはもちろん、収納や手洗い場所などを自由に組み合わせる事ができるトイレの事です。
トイレットペーパーやトイレ掃除道具の収納場所が決まってスッキリとした見栄えになるほか、自分で自由にデザインを決められるのでリフォーム後のトイレにこだわりたい人におすすめです。
ただし一軒家など自由にリフォームの効くトイレでないと対応できず、
また、他のタイプのトイレと比べると工期が長くなるという事を覚えておくとよいでしょう。
多機能トイレは必要か?
最新式のトイレには、ウォシュレット、便座ウォーマー、除菌、節水タイプなどあらゆる機能を兼ね揃えたタイプがあります。
良かれと思って全部の機能を取り入れたら使いこなせなかったという例が多々あります。
高齢者のいる家では、操作そのものが分からずに、いつの間にか使われなくなってしまったというケースもあるので、予算の都合と合わせて、その機能が本当に必要かどうかを吟味して決めるようにしてください。
基本をウォシュレットと便座ウォーマーに決め、それから+アルファで考える、という手段もあります。ご家族でよく話し合いましょう。
トイレリフォームでの便器の選び方まとめ
トイレリフォームする際に便座を選ぶ時は、まずスペースを考慮に入れる事です。
狭くても快適なトイレで過ごせるか、狭さがより際だつトイレで過ごす羽目になるかはスペース次第です。きちんと実寸を図り、カタログだけでなく、ショールームなどで現物を見ておくこともお勧めです。
便器の種類はスペースに合わせて選ぶと良いでしょう。必要以上の機能は付けず、何より家族全員が快適に過ごせるトイレにしないといけません。どんなトイレにしたいかを家族で話し合って、トイレのイメージ、ビジョンをしっかりと固めてからリフォームに取り組んでください。