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テイラーという次の10年のチャレンジ

こんにちは、はじめまして、テイラー CTOの高橋です。

これまで数社のスタートアップに参画し、CTOと名乗るのは数年ぶり、そして、何度目?という感じでなので、小っ恥ずかしい感じもあるのですが、去年から少しずつTailor Platform全体の構想を始め、今年3月に前職のメルカリを退職しそこから本格的な開発を始めています。

先の記事にも出ていますが、共同創業者で代表である柴田とは、2011年にスポットライトを一緒に立ち上げ、楽天にバイアウトするまてスタートアップとしての一連の経験を一緒にした戦友という感じです。約10年ぶりに合流し、テイラーを創業しました。

この記事では、スポットライト時代の振り返りから、いま以前の戦友とまた創業するのかを、エンジニア目線多めで書いてみたいと思います。

スポットライト

柴田との出会いは共通の友人から「少し手伝ってあげてよって」という感じのノリで紹介されたのが最初です。当時彼は「スマポ」というお店に来店したことを検知し、ポイントを付与するサービスの企画を進めており、初期顧客も既についている状態で、あとはサービスを作るだけという状態でした

しかし、このサービスの立ち上げには技術的なハードルがあり、当時のスマートフォン(iPhone3GS)は現在のものと比べてGPSの精度が低く、BLE(iBeacon)なども搭載されていなかったため、GPSの入りにくい屋内では位置情報の精度が著しく下がり、正確に来店を検知することができません、ここをどう解決するか?というのが課題でした。

たまたまスマートフォンのマイクとスピーカーを使った通信の研究しており、それが使えるんじゃないか?ということで意気投合しました。

当時僕は別の会社の仕事を手伝っており、そちらが忙しく少しスマポのことを忘れていたら、疲れた顔の柴田がCTOの名刺持って「ミサトとさんそろそろどうですかね?」と訪ねてきたの覚えています。そこをきっかけに本格的にスマポ(スポットライト)にコミットします。

(そういえば、柴田は「僕はエンジニアではありません」と宣言していましたが、当時彼はPHPがそこそこ書ける感じだったので、横槍が入らないように彼が書けない言語で書いてやろうとGroovyやPythonなどを選んでいたのを思い出しました。笑)

スマポはリリースから2年と少しで、楽天に売却することになります。その後楽天版スマポである「楽天チェック」を開発しリリースし少ししたところで、スポットライトを離れました。この辺りの話はまたどこかで記事にしたいなと思いますが、ここでの経験はとても濃密な3年間でした。

メルカリへ

スマポはO2Oサービスとして、当時一番勢いのあるサービスだったと思います。楽天版スマポである楽天チェックは他の競合のほとんどはサービスを終了していく中で、現在でもサービスを提供続けており、多くのお客様がいます。
しかし、他のカテゴリのサービスに比べると、ユーザー数やトランザクションもそれほど多いというものではありませんでした。また、コンシューマー向けにサービスは提供していましたが、どちらかというと、to B色も強く、to Cでユーザーを大きく増やしながら成長しているサービスに興味を持っていました。メルカリですね。

メルカリの内部の雰囲気やカルチャーなどたくさん情報が出ているので、改めて僕から語ることがないのですが、社内メンバー、一人ひとりの能力が高いだけでなく、ミッションバリューがよく浸透しており、とても風通しが良い会社です。当たり前のことが当たり前に通る文化は、エンジニアにとって最も居心地の良い会社なのではないでしょうか

次の10年

さて、そんなメルカリをなぜ辞めて、改めてテイラーでチャレンジすることになったのかということですが、正直にいってこれはかなり悩みました。

メルカリでは研究開発部門であるR4Dの立ち上げを行ってきました。2017年入社、立ち上げそこから約4年間、全くの0の状態から、研究所をそろそろ呼んで良いという状態になったのではないかと思っています。

ここから日本を代表する、さらに世界に出ても恥ずかしくない研究所にするためにはどうしたらいいのか考えていました。研究開発はすぐ成果が出るものあれば10年20年かかるものもあります。不確実性が高いものを少しずつ理論を積み上げていくものなので、直ぐに大きな成果が出るかわかりません
(狙ってやれなくはないですが、そんな研究が世の中でどこまで役に立つかこの辺り、経営陣の研究開発に対する理解も物凄く深いです。研究者の皆さんはどんな領域であれR4Dを選択肢にぜひ入れてくださいね)

研究開発を率いるトップしては自分より経験のある方にバトンタッチした方が、よりスケールする研究組織になるのではないか?次の10年はきっとR4Dとして大きなチャレンジをしなければならない。そう感じていました。

今年で41歳になります。もちろん50~60歳になっても、はたまた80~90歳でもチャレンジはできると思います。ただ、今できるチャレンジと、10〜20年後のチャレンジは大きく違うのではないかと思います。

次の10年をどう使っていくのがいいか考えた結果、自分は今しかできないチャレンジをすることにしました。

そんな中で柴田と再会して、テイラーという新たなチャレンジをすることにました。

R4Dは東京大学教授の川原先生をHead of Researchとして迎え新たな体制で再スタートしています。

続きはまた後で!

ところで、、、テイラーではエンジニアを大募集中です!と今は言いません
いや喉から手が出るほどエンジニアさん欲しいです。

テイラーもエンジニアの楽園にしたいです。ただ、まだ創業したばかりでそれほど社員もいません、色々な制度もまだできていません。それでももしテイラーに興味を持っていただけで是非ご連絡ください、このステージでしか味わえないチャレンジがあります。

それでは


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